北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

犬走り

2005年10月23日 | カラマツ住宅
建物の軒下などの外壁に沿った周囲の地面を砂利やコンクリート敷きにして固めた部分を「犬走り」と呼んでいます。
雨が降って建物に泥がはねるのを防いだり、雑草が生えないように砂利やコンクリートを敷いています。
特に北海道の多雪地域では雨樋を付けないので、泥はね防止が主目的のようです。
(雨樋は屋根の雪で壊れてしまう)
以前は川の豆砂利が主流でしたが、最近は切込砕石が一般的です。
このカラマツ住宅では、犬走りの材料として「カラマツのチップ」を敷きました。
雨も吸い込み、雑草も生えづらいのです。何と言っても砂利より軽く、扱いやすく、古くなって土に同化するので自然に優しい材料です。
「カラマツのチップ」は、フワフワと歩き心地もよいのです。
最近では、公園の遊歩道などにも木材チップが敷かれていたりしますし、富良野のプリンスホテル周囲の遊歩道も木材チップで出来ており、足が疲れませんでした。