北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

清家清展・札幌

2005年10月22日 | 雑感
札幌市立高等専門学校で開催されている「建築家 清家清展・札幌」に行ってきました。
特に今日は建築家林昌二氏の記念講演会「清家清の世界」が行われる日です。
事前の申込では、定員オーバーでキャンセル待ちでしたが、運良く入場でき、しかも一番前の席に座ることができました。
林氏は清家清氏の教え子(3期目)で最初の住宅である「森博士の家」の竣工時の話から「私の家」をはじめとする清家一族の住宅の設計や思想をわかりやすく解説してくれました。
特に清家清氏の特徴として、
1.暮らしから考える。(生活の設計)
2.鮮やかな発想を大切にする。
3.エンジニアリングを大切にする。(構造に裏打ちされた設計)
4.住宅と非住宅を区別しない。
といった人の生活や暮らしの設計をした建築家であったようです。
展示場のビデオの中で清家清氏が、
「家にはふたとおりの言い方がある。HouseはハードでHomeはソフト。Houseは地震で壊れるが、家族の絆が強ければHomeは壊れない」との言葉が印象に残っています。
久しぶりに気持ちの良い時間を持てました。
「清家清展・札幌」(http://picasso.sapporo-sa.ac.jp/seiketen/)は、11月5日(土)まで開催しています。