4月からはいろいろと変わる。東電の企業向けの電気料金をはじめととしたさまざまな値上げ、そして放射線量の食品への基準値の改正。特にこの放射線量の食品への新基準値は、従来の暫定基準に比べかなり厳しい。
そこで千葉県は、新基準値への対応として3月から検査もそれにあわせ行っています。手賀沼の魚たちもそれに引っかかり、今度は3月26日の検体の我孫子と印西のたけのこがそれに引っかかり、出荷の自粛をせざるをえなくなりました。なお、新基準値への適用が10月1日の肉や来年の1月1日からのものもあるとのこと。
では、早速、3月27日に発表された千葉県のホームページから新基準値を超えたたけのこ等について、以下に紹介します。
千葉県では、東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に関連して、県産たけのこの安全確認を行うため、国の協力を得ながら放射性物質検査を行い、その結果が判明したので、お知らせします。
今回分析した、6市町6検体については、すべて暫定規制値以下でした。
また、流山市産、印西市産の2市2検体で4月1日以降に適用される新たな基準値(100ベクレル/kg)を超える放射性物質が検出されました。
このため、当該たけのこが4月1日以降に流通することがないよう、県は、流山市産及び印西市産のたけのこの出荷自粛について、当該市長に要請しました。
今後も定期的に林産物の放射性物質検査を継続して行い、県産林産物の安全性について迅速な検査結果の公表に努めます。
< 検査結果 >
ただし、ここでの引用は新基準値を超えた流山市と印西市のみの紹介とします。なお、放射性ヨウ素131は検出せずでした。
分析機関:財団法人千葉県環境財団
単位:ベクレル/kg
放射性セシウム134 放射性セシウム137 放射性セシウム134と137の合計
流山市 110 140 250
印西市 80 100 180
※放射性セシウムの合計はセシウム134と137を加算して有効数字2桁に四捨五入したもの
【参考】
暫定規制値(野菜類) ・・・平成24年3月31日まで適用
放射性ヨウ素:2,000ベクレル/kg
放射性セシウム:500ベクレル/kg
4月1日以降に適用される新たな基準値(一般食品)
放射性セシウム:100ベクレル/kg
また、このほかの新たな基準値を超えたことによる出荷自粛の要請の状況を平成24年3月27日時点のを紹介します。
原木しいたけ(露地栽培)16市町35人
原木しいたけ(施設栽培)4市4人
たけのこ3市(うち今回新たな基準を超えた市町村は2市でそれは我孫子市と印西市)
注)「検出せず」とは検出限界値未満であることを示す。括弧内の数字は検出限界値。
なお、検出限界値はサンプルの種類、機器等によって異なります。
問い合せ 千葉県農林水産部森林課
電話:043-223-2954