布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

茨城県取手の幕末・明治維新期、土方歳三は、相楽総三は!

2009-03-17 | その他
正式タイトルは、取手市埋蔵文化財センター主催の第25回企画展「幕末・明治維新期の取手」と2つの講演会についての紹介です。
まず、今回の趣旨を同センターの案内文より以下に引用します。
幕末・明治維新の激動の時代を、さきがけとなって走り抜けた取手ゆかりの人物が二人います。一人は、宮和田勇太郎胤影(たねかげ)です。剣を千葉周作に学び、平田国学の門人として、京都三条河原に足利将軍の木像の首をさらし、尊王攘夷運動を尊王倒幕運動へと発展させました。もう一人は相楽総三(さがらそうぞう)です。西郷隆盛のもとで草莽の志士として活躍し、後に赤報隊を率いて年貢半減を触れながら東山道を江戸に進みましたが、偽官軍の汚名を着せられ、長野県下諏訪で刑場の露と消えました。孫の木村亀太郎による冤罪をはらす運動は、長谷川伸の名作『相楽総三とその同志』に詳しく、涙なくては読めない感動の書です。
今回の企画展では、幕末・明治維新期の取手の歴史を概観すると共に、先の二人の他にも、尊王倒幕の志士から若森県権知事(ごんちじ)・新治県権令(ごんれい)(若森県・新治県とも明治初年に設置された茨城県の前身の県)となった池田徳太郎種徳(たねのり)、相楽の同志としてともに下諏訪の刑場で露と消えた渋谷総司(鎌ケ谷市佐津間の出身)、幕臣として箱館五稜郭まで戦い抜き、茨城県令となった人見勝太郎寧(ねい)、地元出身では利根運河開削の功労者広瀬誠一郎を取り上げます。激動の時代の中、私たちの先祖がどのように道を切り開いていったか、その歩みの一端を紹介します。
以上が引用文です。
ということだそうですが、私が関心をもったのは、あの赤報隊の相楽総三が取手の関係者で、その孫が、偽官軍の冤罪をはらすためずーと運動としていたとは。自らの浅学を恥じます。もう一つは、同センターの職員が「土方歳三 取手を通る-慶応四年四月の取手」という講演です。柏市の布施の七里ケ渡しから利根川を渡り、会津に落ちて行った旧新撰組副長の土方歳三や幕軍の大鳥圭介等(総勢3千人)が、当時の取手市民にどううったか、大変興味がありますね。
流山の土方歳三はよく知られていますが、柏と取手の土方歳三はまったく知られていません。確かに、土方歳三は、内藤隼人という変名で、少なくとも1泊は、柏市の関東三弁天の一つの布施弁天界隈の宿にとまっているのにもかかわらず、その動静は、全くわからないのです。それが、もし、対岸の取手での動静がわかれば、何がしかの参考になるのではないかと考えております。
では、以下にその企画展と2つの講演会を紹介します。
取手市埋蔵文化財センターの第25回企画展 「幕末・明治維新期の取手」
期  間     4月19日(日)まで
開館日      月~金(土・日・祝日休みです。)
開館時間    10:00~16:00
開催場所    同センター
          所在地:所在地:取手市吉田383番地
入館料      無料
展示説明    〈日時〉
          3月29日(日)、4月12日(日) 各午後2時~
          3月28日(土)、4月11日(土) 各午前11時~

続いて、講演会・講座の紹介です。開催場所は、福祉交流センター(市役所敷地内)ホールで開催します。定員は160人で当日の受付順です。
(1) 公開講演会:「相良総三と赤報隊の同志たち-取手と周辺地域の足跡を追う-」
          講師 西澤朱実氏(歴史研究家)
          とき:3月28日(土)13:30~15:00
(2) 歴史講座:「土方歳三 取手を通る-慶応四年四月の取手」
          講師:センター職員
          とき:4月11日(土)13:30~15:00
※上記の問い合せは、埋蔵文化財センターのTEL 0297(73)2010へ。また、取手市役所の住所は、取手市寺田5139番地で、代表電話番号は、0297-74-2141(代)となります。
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