布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

白いまんじゅしゃげ(彼岸花)が咲く持法院

2008-09-25 | 花情報
最近、テレビのニュースで、福岡のほうでは、白いまんじゅしゃげが4,000本も咲くところがあると取り上げていますね。赤いまんじゅしゃげは、この時期どこでもみかけますよね。先般、本ブログで紹介したとおり、流山の東武線運河駅の近くの割烹しんかわの土手には、変わった色としては紫色(薄い水色)や黄色のまんじゅしゃげの花が咲いておりました。もう、ここのまんじゅしゃげは、終わっていますが、ここら辺では一番先に咲き、一番先に散ってしまうのです。
でも、今、あちこちで、赤いまんじゅしゃげが咲き乱れているのはご周知のとおりです。しかし、ニュースで見た白いまんじゅしゃげの花を見たいと、市内のあちこちを探しまわりました。すると、なんと、先般、行った時(9月13日)にはなにもなかったのに、まんじゅしゃげの影も形もなかったのに、1週間後にはなんといっぱいまんじゅしゃげが市内藤ヶ谷の持法院に咲いているではありませんか。
そう、あった、見つけたのです。白いまんじゅしゃげの花を。24日のテレビでも、この白いまんじゅしゃげの花を取り上げていましたね。もちろん、持法院ではありませんが。
持法院の山門の右手と境内の鐘つき堂の近くに、その白い花を咲かせていました。うれしかった。やっと巡り合えた。周りには、三脚と本格的な一眼レフのカメラを持ったアマチュアカメラマンが結構たむろしている。それにおくせず、私は携帯カメラでバシャリバシャリと撮りまくりました。それが、今回載せた写真で、鐘つき堂のほうの白いまんじゅしゃげです。
このお寺は、旧沼南ではあたりまえの天台宗のお寺です。旧柏市内では、天台宗のお寺は皆無ではないのでしょうか。それだけ、旧沼南地域のほうが古い歴史を有しているのです。そして、このお寺は、私がとても、好きなお寺の一つです。それは、やはり、歴史を感じさせるからです。
なんといっても、この市内藤ヶ谷にある持法院の観音像は、柏市指定文化財(有形文化財)となっており、有名なのです。珍しい格好をしているというのです。自分は見たことはありませんが、立て膝をして、頬に手を触れる半跏思惟のポーズをとる戴冠六臂の木彫坐像なのだそうです。もちろん、通常は非公開です。この像の年代は、いわれを別とすれば、中世末から江戸初期ごろと、そんなに古くはありませんし、像高も52センチメートルでそんなに大きくないようです。
そして、この観音像は、持法院のご本尊ではないみたいですよ。ご本尊は、阿弥陀如来とお寺の立札に書いてありました。どうやら、鎌倉時代に鎌倉で造られたこの如意輪観音像を登慶坊なるものが相馬氏の領地であるこの地へ持参して祀ったのが、この寺の創建縁起となっているようですが、真偽のほどは確認しようがない。ただ、現在ある観音像は、先にも書いたが、その当時のものではないことは確からしい。本当に本尊とお寺の関係は難しいですね。
なお、ここの彼岸花(まんじゅしゃげ)は、今月末くらいまでが見ごろだと思います。念のためにいうと、埼玉の巾着田には足元にも及ばず、また、利根運河ほどにも多くはありません。しかし、天台宗のお寺をバックに赤と白のまんじゅしゃげが咲き誇るのは、大変、風情のある風景といえるのではないでしょうか。
コメント
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