さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

中東負のスパイラル…

2019-06-15 16:20:36 | be short


先月サウジのタンカー4隻がUAE沖で機雷攻撃を受けたのに続き、13日には 日本とノルウェーのケミカルタンカーがオーマン沖で攻撃を受けました。両攻撃はホルムズ海峡に近接する海域で行われたもので、ホルムズ海峡は世界の原油の3,4割が通る(日本が輸入する原油では8割が通る)ところであり、国際的な大問題に発展しています。

攻撃は安倍首相とイランの最高指導者ハメネイ師との会談の最中に行われたもので、狙いは、この会談の破たんを望むものではないかと推察されています。

米紙は「安倍首相は(中東外交の)初心者、(日本は)中東和平における初心者プレーヤーが痛み(自国船が攻撃を受けるといった)を伴う教訓を得た」との記事を報じ、要は、何も分かっていないものが中東和平に介入できるものではない という米国内の冷やかな見方を伝えました。

米国のこの冷ややかな評価と、ハメネイ師が安倍首相との会談後「イランは米国を信頼していない」と語ったことを考えると、安倍首相の 米とイランとの仲介役は失敗だったのでしょう。


そもそも何のために安倍首相はイランへ行ったのだろう?
イランは親日国ですのでイランは日本の言うことに耳を貸してくれるはずという期待があった?
でも安倍首相はトランプ大統領べったりだというのが国際常識ですので、‘甘い’日本の外交・交渉センスが露呈した結果に終わったということでしょう。

国連事務総長は「このタンカー攻撃はゆゆしき問題」と事件の究明に乗り出すと言ってますが、大丈夫?
イランの後ろ盾は中・露で、反イランはサウジ・イスラエル・米で 要は 中露vs.米で 国際問題が解決した例はありませんよね?
難しいでしょう。


誰が どの国(事件のTPOから国レベルの組織がないとできない攻撃とされています)が タンカーを攻撃したのだろう?

a) 米国と英国のBBC放送は イラン革命防衛隊(イラン軍)としています。
理由はイラン革命防衛隊が、攻撃されたタンカー船側に残された不発に終わった機雷を回収していたことを挙げています。

b) 昨日のNHKは 「イランには動機がないので、米とイランの対立をエスカレートさせたい組織によるものによる犯行」との日本の中東研究所の意見を採用・放送しています。
具体的には サウジとUAEの合同チームの犯行で、これはイランの主張と同じもの。

c) 安倍首相は冷静にならなければと、まるで他人事のように、どの国での犯行でもよいかの如くコメントしました。
無国籍代表の国連事務総長のようです。

今のところ a) の蓋然性が高いのかなぁ と思います。
攻撃の火力は然程のものではなかったように見えたことと、イランは反米(反安倍)を強く打ち出さないと国を纏めて行けないという背景があること、攻撃先が(戦争に発展する可能性のある)米国船ではなく日本船他であったこと からの推測です。


事件が究明されないということは、イランの核開発は、反米外交と中露の支援がある限り今後も続くでしょうから、また時間をおいて、同様の攻撃はあるでしょう。

日本は、地球温暖化対応の観点よりも むしろホルムズ海峡通行危機(=原油調達危機)意識から、脱石油のエネルギー政策を推進すべきでしょう。
脱原子力エネルギー政策を考えると、自然再生エネルギーに頼らざるを得ないということで、太陽光・風力の他に 水力の復活と地熱利用の促進が求められるということでしょう。
待ったなしで・・・

中東負のスパイラルは止められそうにないので・・・
コメント