さんぽ道から

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基礎研究の発揚でしょう…

2016-10-04 05:48:34 | ダイアリー

東工大の大隅教授が医学生理学部門でのノーベル賞を受賞するという。

一昨年から3名、2名とノーベル受賞者が多かったので、受賞者の国別バランスなどもあるのではと邪推し、今年は受賞者なしと思っていたので びっくりだ。

大隅さんおめでとうございます。

受賞対象となった研究は:

細胞は、必要なたんぱく質が足りない場合は、己の細胞内のたんぱく質を分解し、必要なたんぱく質を摂るという。これを電子顕微鏡で撮って実証し、この細胞の自食機能(オートファジー)に欠かせない遺伝子を発見したこと らしい。 

また、大隅教授の研究が元で、世界で、オートファジーの研究が広まったことが、評価されたらしい。


細胞内の機能研究は ‘基礎研究’といわれ、 研究環境にゆとりがあったからこそ出来た ともいわれています。

日産自動車の事例でみると、
ゴーンさんは、鋼板・CADCAM・産業ロボット・宇宙航空関連技術など、技術の日産と言わしめた基礎技術や事業を、根こそぎ整理して日産を再建しましたが、これらの基礎研究を切り捨てたつけは、じわじわと日産を 軽く しているという。株価の推移もこれを裏付けている ようです。

戦後、日本はアメリカに、日本の興隆はアメリカの基礎研究にタダ乗りしているためと批判され、以降、政府は基礎研究に力を入れ始めたました。大学紛争以降は イデオロギーの抵抗がなくなって 大学に産学協同の気運が高まったこともあったのでしょう、その後、企業の成長とともに基礎研究は盛んになりました。最近の日本のノーベル賞受賞増は、この70~90年までの基礎研究興隆時代のおかげといわれています。

ただ バブルがはじけてからは基礎研究は細りがちという。大隅教授のノーベル賞受賞で また 基礎研究が興隆することを祈りましょう…
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