OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

お願いがたくさん

2008年01月21日 | 家族の話題
早咲きの紅梅が咲き始めると、父の命日が近いと思い出す。
20日は、父の命日だった。
大寒の寒さと紅梅、これが父の命日の風物になっている。

20日は、お墓まで出かけられそうもなかったので、二日前に墓参に出かけた。
お線香に火を点けてもらいながら、大黒さんと少しおしゃべり。
母とほぼ同じ年の大黒さん、あいかわらずちょっとピンぼけだけれど、なかなかお元気そう。
「命日だからって、ぞろぞろ何人もが違った時間にお墓参りは、迷惑なのよねぇ」って何?(ま、いつものことだけど!)

一人で行ったので、ゆっくりとお墓の掃除をし、お花を生け、お線香を立ててお参りをする。
時季はずれの墓地には、誰もいない、本当に静かなものだ。
墓石に手を合わせてお参りをするが、今年はいろいろお願いをすることが多すぎて、父とのおしゃべりが止まらない。
ついで(といっては叱られる?)に、祖父母へも重ねてお願いをする。

今年はねぇ、お父さんのひ孫が生まれるわよ。
Dちゃん(次男)も結婚するんだって。
Y子ちゃん(娘)は、いよいよ社会人、見守ってあげてねぇ。
それから、それから…。(実はこのそれからの後の方が、長くて深刻だったりする)

いつもは、「家内安全・健康増進・南無阿弥陀仏~」と、罰当たりにお参りをするのだが、悩みが多い今回のお参りは、「くれぐれも見守ってくださいね」と、お願いが止まらない。
もちろん、すぐすぐの「御利益」を期待してのことではない。
でも、父や祖父母の見守りを得て、なんとかこの状況も良い方に持って行ければと手を合わせた。
やっぱり、ご都合主義かなぁ…。


キリンニューイヤーコンサート2008

2008年01月20日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
ちょうど一週間前に、今年のコンサート始めを。
昨年に引き続き、今年も私のコンサートライフは、「キリンニューイヤーコンサート」で幕が開けた。


赤と金でとても華やかでおめでたい感じのプログラム。
曲目も、東京交響楽団で、ワルツ「春の声」、アンネンポルカ、ピチカートポルカ、トリッチ・トラッチポルカ、ワルツ「美しき青木ドナウ」が第一部。
ウイーンの香り漂う、軽く美しいオケの音。(ちょっとウイーンフィルのニューイヤーコンサートみたい!)

指揮者の矢崎彦太郎さんは、指揮をしながら軽妙に踊る、踊る!
司会の中井美穂さんが、「オケの皆さん、よく吹き出さずに演奏なさいますねぇ」とコメントしたくらい。
あんなに踊る指揮者は初めてだったけれど、ポルカの感じによくマッチしていて、これもありだなと感じた。

二部は、お目当てのジョン・健・ヌッツォ(テノール)と森谷真理(ソプラノ)を迎えて、オペラのアリアを数曲。
モーツァルトの「魔笛」からの「何と美しい絵姿」(ジョン・健)と「復習の心は地獄のように燃え」(森谷、いわゆる夜の女王のアリア)が、とても素敵だった。
オケは、フィガロの序曲と「カバレリア・ルスティカーナ」の間奏曲。(どっちも大好きなメロディ!)

席は後方の脇で、余り良くなかったが、それでも華やかなコンサートの雰囲気にしっかり浸って、楽しいひとときを過ごすことができた。
そうそう、この日は、娘と私、ともに新年らしく着物でお出かけ。


なかなか新年らしくて、良い感じだと思いませんか?
(実は、この日は、ものすご~く冷たい風に吹いた寒い日で、コートを着て毛皮の襟巻きをしていても、二人とも寒さに震えてしまったのでした。やはり洋服の方が、機能的ですねぇ)

テノール独唱

2008年01月19日 | 母のこと
毎月、月の初めに、OT園の月間スケジュール表が送られてくる。
お風呂や理美容のスケジュールの他に、毎日午後に行われるレクレーションのプログラムが記されている。
カラオケ・ペット訪問・筋力アップ体操・ベンチサッカー・生け花・俳句etc.、いろいろな予定が並んでいて、介護士さん達が工夫を凝らしてくれているのがよく分かる。

ここのところ数ヶ月、とても気になるプログラムが「テノール独唱」というもの。
どんな人が歌うんだろう…?
おじいさん歌手?それとも音大生のお兄さん?
どんな歌を歌うのかしら?
気になりながら数ヶ月を過ごしていた。

そして、今日、いよいよ自分の目で確かめてみなくてはと、レクの時間の少し前にはりきってOT園へ向かった。
折悪しく、母の入浴タイムと重なってしまったので、私は部屋でお留守番。
ちょうど良い機会なので、タンスの中を少々整理して、バラバラになっていたパジャマの上下を組み合わせたり、ベッドの枕元に並べてある下着や靴下を仕舞ったりして過ごした。
けっこう衣類は揃えてあるのに、母の選択が悪いのか、いつ行っても季節はずれのものや、とんでもない組み合わせでいることが多い。
こんなに数があって、季節の暖かい衣類もあるのにと、首をかしげながら、タンスをゴソゴソとかき回した。

湯上がりの母は、髪もきれいにスタイリングして、さっぱりとした顔で部屋へ戻ってきた。
でも、赤い化繊の薄物のブラウス一枚しか着ていない。
「これじゃあ、風邪ひくわよ!」とたしなめながら、あわてて毛糸のカーディガンを着せた。
「湯上がりだし、暖房も効いているから大丈夫なのよ」と平然としているけれど、薄物一枚でいるには少し気温が低いと思う。
(帰り際、「少し温かいものを着るようにさせてください」とお願いしてきた)

お風呂から帰るとまもなく、レクの時間が始まった。
集会室から聞こえる、男性の歌声。
「浜千鳥かしらねぇ~」といいながら、母を集会室に連れて行った。
歌っていたのは、いつも見かける年配の介護士さん。
今日はいつものユニフォーム姿ではなく、ブラックスーツに蝶タイ、胸には赤いコサージュを付け、靴も黒革で決めている。
なかなか芸達者な方が多いのね~と感心。(筋力アップ体操や生け花・茶道・歴史講座の講師もそれぞれ介護士さん達が務めておられるらしい)

伴奏も無しに歌うテノールが上手か否かは、まあ論議の外。
お年寄りにも耳慣れた曲を選んで、ゆったりと歌い上げるので、けっこう皆さん楽しんでいる様子。
「おやつを召し上がりながら、ゆっくりとお楽しみ下さい。」と声がかかり、一人ずつにお茶とあんみつが配られている。
母もあんみつを食べながら(「これ、あんまり甘くないのよ」と、少々文句を言っていたが)、なじみの良いメロディーを一緒に口ずさんでいる。
けっこう楽しそうにしているので、私は途中で引き上げることにした。

う~ん、テノール独唱ねぇ…。
テノールと聞いて、ジョン・健さんや、新垣さん、そして湯川さんを連想した私がバカでした。
アカペラで、あれだけ堂々と歌えるのは、なかなかご立派。
家で(勤務時間外に)、カセットで何度も練習したとおっしゃっていた。
努力賞ですね!

追伸
十日ほど、ご無沙汰しておりました。
記事を更新していないのに、アクセス数が減ることもなく、見に来てくださっている方に感謝です。
身近な家族の「火宅」の消火作業の中継地点になって、新年早々落ち込んだり、怒ったり、修行が足りない自分を思い知らされておりました。
その間、長男の嫁は入院・手術そして無事退院、次男は突然の結婚宣言と、あれこれ気持ちが千々に乱れて、文章がつづれなかったというのが、この間の事情でした。
でも、少しずつ気持ちも立て直しましたので、また新たな気持ちでがんばりま~す。

久しぶり

2008年01月10日 | マジャル語
夕方まで、あれこれ雑事に追われていたので、なんだか家を出るのも面倒になって。
「ハンガリー語、休もうかなぁ…」と、考える。
「そうだ!ハンガリー語休んで、映画見てこよう」なんて考えも頭をよぎった。
(ららぽーと横浜でやっている「光の六つのしるし」が見たい!夕方とと夜の二回上映なので、なかなか行くチャンスがない)

でもね、そこは小心者、ギリギリの時間まで家で粘り、やっぱり行こうと決心し、電車に飛び乗った。
久しぶりの電車、久しぶりの都心。
暮れから、年明けをず~っと地元で暮らしていたので、ちょっと感動的ですらあった。

そして久しぶりのハンガリー語。
初見の文を読んで和訳。
単語力の弱さを痛感。
初歩の初歩、果物という意味の単語「gyu:mo:lcs」が書けなかったのだ~れだ?(uとoの横の点々は上に乗っかります。ここのフォントでは出ないので)
はずかし~!反省です。

そうそう、Gergely先生のハンガリー土産「牛ちゃんチョコレート」、形もエレガントでとってもおいしかった。


ドラゴンと愚者

2008年01月09日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
気持ちが参っていて、身体が動かない。
お年玉に買った(?)文庫本が、期待に違わずおもしろかったので、一日中読書に逃避して過ごした。

「ドラゴンと愚者」パトリシア・ブリッグス著(ハヤカワ文庫FT)
ストレスで頭がボ~ッとしているので、うまくあらすじが書けないけれど、魔法あり、西洋チャンバラありのハッピーエンド。
私好みの筋立てで、話の筋があまり幼稚すぎないし、といってドロドロでもない。
主人公が素直で、剣が強いわりには優しいのが良い。(気は優しくて力持ちが一番良いよね!)
そして、最後に出てくるドラゴンの描写がたまらなく良い!
(こんな書き方じゃあ、どんな話かは絶対に分からないだろうなぁ、ごめんなさい)

今日は、メロメロで物事うまくいかない。
そういえば、朝のテレビの占いも最低だったかも…。

風邪を引いたので

2008年01月08日 | 母のこと
1月3日に、タクシーを予約し、母を我が家に連れてきて、12人で盛大に新年会を催すはずだった。
ところが、2日の午後に、弟一家にトラブルが発生、そのあとぐうぜんにもOT園から電話が入り、母が風邪を引いたので外出は中止にして欲しいと言ってきた。
この段階で、予定していた新年会は、もちろん中止となった。

新年に母をひとりぼっちで放っておくのはイヤだ、少なくとも我が家の家族だけは母の所を訪ねていこうと、息子達には予定通り我が家へ来てもらい、OT園へ出かけた。

お正月のOT園は、大きな鏡餅が飾られ、エレベーターの中も、タコや水引細工できれいに飾り付けられている。
母の部屋にも、私が持ち込んだお鏡や盛花が置かれ、何枚かの年賀状も届けられていた。

暮れの内に、「お正月はうちでみんなでごはん食べようねぇ」と、何度も母に話し、母も「楽しみだわねぇ」と言っていたのに、母は「新年会は?」とは尋ねない。
むしろ、子ども達を引き連れて大挙して現れた私を見て、「アラ、今日はにぎやかね、どうしたの?」と驚いている。
つまり忘れてしまっている(と言うか、覚えていない)のだ。

その後も、OT園へ行くけれど、「新年会は?」とか、「お正月なのに、Yちゃん(弟)達はどうしたの?」と聞くこともしない。
部屋には、叔父たちが訪れてくれたのだろう、見慣れないチョコレートやみかんなどが置いてある。
いつ、誰が来て、置いていったのかは答えられない。
目の前にある年賀状の送り主の事は、「○○さんは元気みたいね」と促せば、昔話はいろいろ教えてくれるのに。
目の前に突きつけられたもののことしか、記憶が引っ張り出せなくなっているらしい。

おかげで、私は中止になった新年会の事や、弟一家のことを報告する必要もないし、母から尋ねられることもなく、助かってはいる。
物事には良い面と悪い面が表裏一体で存在することを、いろんな場面で感じてきたけれど、今回の新年会の中止と弟一家のトラブル、母には分からなくて幸いだった。

老人施設にとって、風邪引きは大事件であるらしく(蔓延したら、大変だ!)、熱もなく咳が少々残る状態なだけだが、母はまだ部屋に隔離状態。
三度の食事も部屋で取っているらしい。
「何でもないのよ。風邪なんて引いていないのに!」
部屋から出られないという点で、母は少々ご機嫌斜めである。



胃が疲れてた筈だった…

2008年01月07日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
正月休み明け、やっと日常が始まった!
ず~っと夫が家にいる生活で、(別にイヤじゃあないけれど)なんとなく日常生活が取り戻せない感じだったので、いつもの生活に戻ってちょっとホッとする。
朝の納豆ご飯も久しぶりにおいしいこと。

駅前まで出かけ、あちこちと用事を済ませ、値引きが始まった品々をちょっと物色。
衣類も、食品も余り欲しいものはない。
ハヤカワのFT文庫を一冊購入した。(普段は、図書館とブックオフなので、これはお年玉のつもりの散財)

スーパーマーケットで、いちごのパックを見たとたん、無性にいちごのショートケーキが食べたくなった。
処分品の安いパックを購入。
家の冷蔵庫には、そろそろ使い切ってしまわなければいけない生クリームもある。
夕飯の後にでも、娘をおだてて作ってもらおうっと!



なんて不格好なケーキ!
娘は「眠い!」と作ってくれなかったので、自分で。
自家用、普段用なのでちっとも力が入らず、かくのごとくダラ~ッとした出来上がり。
でも良い!明日食べれば、多分おいしいし、すぐに消えてしまうから。

「食べ疲れ~!」と言っていたはずなのに、すぐに食べたいものが浮かんでくる。
これはどうも私の業のようなものらしい。
そして、不精者の私が、料理の時だけはサッサとからだが動く。
これでは今年も痩せられないなぁ…と、あきらめの気分。


お散歩

2008年01月06日 | 季節の話題
今朝も、朝から電話が入り、メールの中継をする。
トラブルは、そう簡単に解決するような性質のものではないので、自分のことではないけれど、心が重苦しくなってくる。

そうそう、昨日今日の二日間、リビングのテレビは朝からず~っと「のだめカンタービレ」をやっている。
早寝の夫が、「必ず録画しておいて」と念を押して眠り、朝早くから何度も何度も見返しているのだ。
今朝私が起きたときには、一回目の後半部分が流れていて、一回目が終わるとすぐに二回目の上映が始まった。

ビデオと電話やメールの取り次ぎだけでは、せっかくの休みがもったいないので、夫を誘って近所の公園へ。
「のだめは帰ってきてから、また好きなだけ見ればいいじゃない!」と。

お天気が良く、風がないので、公演はポカポカと気持ちが良い。
今年はまだ初詣にも行っていなかったのを思い出し、公園に隣接する薬師堂へお参りに。
「家族の健康、お嫁さんの安産、生まれてくる赤ちゃんの無事、そして今巻き込まれているトラブルの平和な決着」と、今年は願い事が多いことに、愕然とする。
子どもの受験が終わってからは、ほぼ「家内安全と一家の健康」くらいがお参りの内容だったのに。

公園の中では、私たち夫婦は冬晴れの景色や、梅のつぼみのふくらみ具合を楽しみ、くちゃくんはあちこちクンクンと嗅ぎ回って、いろんな匂いをかぎ分けて楽しんでいた。
初春の公園は、まだ花もほとんど無いが、ロウバイが1本花を開き、かぐわしい匂いを漂わせていた。



青空に黄色い花びらが映えて、美しい。

1月6日にもなると、暮れからお正月の食べ疲れで、夫も私も食欲がない。
今日は、朝ートースト(夫だけ)、昼ーおろし蕎麦、夕ー湯豆腐という献立。
夫の正月休みも今日でおしまい。
とくにどこへ行くこともせず、なんだか冴えないお休みになってしまって、申し訳ない気持ち。

人生は予測が付かない!

2008年01月06日 | その他いろいろ
平和で穏やかな時間を、夫の実家で過ごし、2日の午後、家に戻って昼寝。
そこまでは完璧なお正月モードだった。

その眠りを破ったのは、甥からの一本の電話。
その時点から現在に至るまで、私は大きなトラブルに巻き込まれてしまった。
(何が起こったかは、余り深刻すぎてここには書けない)
電話やメールで、あちこちに連絡を取り、何とか無事に事を収めようと奮闘中とだけ。

4日は恒例の大学時代の友人達との新年会。
待ち合わせ場所へ向かう地下鉄の中までも、トラブルのメールは追いかけてきた。(電車に乗っている間中、メールを受けては返しの繰り返し!)
新年会の最中にも、深刻な電話が二件。
でも、友人達との再会とおしゃべりは楽しかった。
長きにわたり、友情を育んでいられることに感謝です。

この度の不測のトラブルは、私を心から動揺させている。
我が家のことではないけれど、「頭を抱える」という表現がピッタリの心境。
珍しく食欲もないし、睡眠も浅い。(「眠りに毒を入れられた」という表現があったのはマクベスだったかなぁ。ほんとにそんな感じ。)

久しぶりに私は私の決意を思い出した。
そして、私を気遣う家族の前で宣言した。(泣きながらだったけれど…)
「私は、いつも幸せでいる!どんなことが起こっても。私が幸せでなければ、周りにいる人を幸せになんてできないから」
「泣いても、歯を食いしばってでも、私は必ず幸せでいる。私はみんなの太陽だから」
この宣言をする私に、長男は「がんばりすぎるな」と心配し、次男はそっと一緒に泣いてくれ、末娘は私のそばで黙って雑用を引き受けてくれていた(普段はそんなこと決してしない子なのに!)。
夫も、話を聞いてアドバイスをくれている。
我が家の中は思いやりに満ちていて、私が現在幸せなのは事実である。
だから、このトラブルもしっかり引き受けて、なんとか事態が収拾するまで、付き添い見守りたいと思う。(しばらく時間がかかりそう…)

なんだか新年早々訳の分からない文章でごめんなさい。