OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

悪い子達と羊たち@東京劇術劇場

2012年09月05日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)

「ハンガリー語で上演される劇があるんだって!」

友人達がその情報をもたらしてくれた。

だったら行かない手はない!

 

東京芸術劇場のリニューアル記念「ショックヘッド・ピーター」という音楽劇。

ハンガリーのオルケーニ劇団の来日公演だそうな。

 

ところで、開演45分前、劇場前の広場では、羊たちの放牧が始まった。

  

 

見づらい画像でごめんなさい。

羊飼いに連れられた4頭の羊。

牝羊は囲いの中に入れられ、一頭は毛刈りでモジャモジャの毛をクルクルッと刈り取られる。

 

バケツから水を飲んだり、観客の子どもからエサをもらったり、放尿をする羊、乳搾りをしたミルクは観客に配られる。

その間、雄羊は囲いの外で観客にちょっかい、けっこう巨大な羊なので、泣き出す子供もいたりする。

雄羊が囲いの中に入ってからは、交尾の場面もあったり。

そして、最後はオオカミ(たぶん)が現れ、羊は逃げ出す。

羊飼いがオオカミを追い払い、羊と共に去っていく。

 

何とも不思議な無言劇でしたけどね、でも面白かった~!

 

そして、メイン。

 

 

副題が「よい子の絵本」というの。

観客に、ドクターが絵本を読んでくれるという設定。

 

配役の子供は、男優さんが女の子を(すごい迫力!)、女優さんが男の子を、おばあちゃん女優さんが赤ちゃんをというふうに、かなり諧謔的。

内容も、けっこうきつい!

例えば、夫婦が「この子のおでこは俺に似てる」「鼻は私ね」と言い争って、赤ちゃんの鼻やおでこを引っぺがしてしまったり。

「マッチで遊ばないで」って言われた女の子は、ママの留守にマッチで遊んで焼死。

「指しゃぶっちゃダメよ」って言われた赤ちゃんは、指をしゃぶったら、全部の指をはさみでちょん切られたり。

「スープなんて嫌い」って食べなかった子は、やせ細って死んじゃった。

「でもいいのよ、次を作りましょ!」って最後はみんなで歌う。

なんていう、すご~い極端なお話し。

 

あんまり内容がすごすぎて、深刻にならずに、笑おうかっていう感じかな。

小さな子どもには、きっと無理かもしれない…。

でも、そこそこ笑って、楽しめた。

 

私の席のお隣は、ハンガリー大使館の職員さんがお二人。

休憩時間にちょこっとご挨拶をした。(へへ、ハンガリー語でです)

彼女たち曰く、「まあ、字幕読まなくても楽しめるでしょう?」

「いえいえ、聞き取りは苦手なんです」と返事をした。

 

さて、実際ハンガリー語は聞き取れたんでしょうか?

まあ、そこそこにはね。

字幕があるので、話されることの内容がわかって聞くと、けっこう聞き取れる。

ちょっとうれしかった~。