組織管理の要諦は、先週の直言でも延べたが、「人事とカネ」を握ることにある。これは官僚組織であれ、民間企業であれ、同じことだ。
「カネ」、すなわち、予算編成を政治が主導する、首相官邸、総理のお膝元で、少なくとも「予算の骨格、基本方針」を決める、このことの重要性や、今、この点を巡って民主党政権下で起こっていることへの危惧については先週述べた。今回は「人事」について考えてみよう。
問題は、この . . . 本文を読む
「予算編成権は財務省にある」。この藤井財務相の発言を聞いて仰け反った。まるでタイムスリップして彼が主計官を務めていた頃の昭和40年代に舞い戻ったかのようだったからだ。ご高齢であることを責める気は更々ないが、やはり新財務相は「浦島太郎」だったのか。
これは常識の部類だが「予算編成権は内閣にある」(憲法第86条)。財務省(大蔵省)には、その内閣から、便宜上、これまで予算編成の「事務」が委任されて . . . 本文を読む
「過ちては改むるに憚ることなかれ」。高速道路の無料化は、民主党政権がいの一番に撤回すべき政策である。単に、それが「バラマキ」だからではない。あらゆる角度から検討して採るべき政策ではないからだ。
一番の理由は、政策の優先順位として、1兆3千億円もかけるに値しない政策だからだ。この世界一の少子高齢社会の日本において、それほどの税金をかけてまで優先的にやるべき政策なのか。
民主党は、国際的には . . . 本文を読む
民主党への怒濤のような流れ、そして、一方では自民党とも戦う。その中で私は12万8753票ものご支持をいただいた。
街頭での手応えはすさまじく、道行く有権者からは「江田けんじを支持する」という強い意思を感じることができた。一週間前の調査では「横一線」との報道(共同通信)もあったが、結果的には、投票率が変わらない中で、前回の郵政選挙より4万票を伸ばし、民主党候補とは5万4千票の「ぶっちぎり」の大 . . . 本文を読む