エコヴィレッジ鶴川は一日にしてならず

鶴川某地にて展開する自然志向のコーポラティブハウス「エコヴィレッジ鶴川」。
住民の手で心地よい暮らし、現在進行形。

今日の工事現場の様子

2006年04月28日 | 工事現場の様子
配筋検査のため、現場に行ってまいりました。
そのときの現場の様子を報告します。
まずは、A棟の根伐工事が終わり、これからよ~うやく(着工から半年ですもんね…)本格的に躯体工事が始まりますので、ド迫力クレーンが現場に設置されました。



A棟の杭工事が終わり、捨てコンを打ち終えた様子です。
この捨てコンに図面どおりの線を引き、躯体工事を立ち上げていきます。



皆さんが集まる場所も、だんだんと骨格が見えてきました。


警備員のM野さんに案内されて、自然菜園となる部分に行ってみました。
すると、竹の子どもが顔を出していました。まだ、地下茎が残っていたのですね。竹の生命力はすばらしい!



そしてなんと、一輪の真っ赤なチューリップの花が。
思わずその可憐さに、おぉと声を上げてしまいました。現場で働く人たちの励ましになりますよね。
M野さん、ご案内ありがとうございます。

焼杉作業(5回目)

2006年04月22日 | 建設組合の様子
今日は絶好の焼杉作業日和。
まさに春の陽気の中、大勢の人にご参加いただきました。
入居者以外の方も3名、またN林さんが代表のS事務所の方々がほぼ総出で来てくださいました。

当方は午前中で切り上げてしまったので、受けた報告によると、今日の成果は143枚!今までの最高記録です。
ただし前回焼きためた板も相当数あったので、前回ご参加いただいた方との合作ですね。

それとS事務所の方々が豚汁を振舞っていただいたようです。
ありがとうございます。

地磁場を整える(最終回)

2006年04月19日 | 工事現場の様子
本日3回目の炭埋作業。
最終回です。
今日の参加者は、
M岡さんとS美さん、
K谷さん、
Hさん、
A吉さん、
温水ソーラー屋のK池(地でしたっけ?)さん、
西武建設の方々、
スタッフの
S根、S田、H高。
最終回ということもあって大勢の方々にお集まりいただき、賑やかな作業となりました。
大勢だとスコップ作業が少しでも楽になります。

予め掘っていただいた穴が少し大きかったので、工夫して少し小さい穴にして炭を埋めていきました。
その結果、太陽と月のような、そんな風に仕上がりました。

これはこれで、いい感じです。

それと余談ですが、S美さんは今日、免許を取りたてで路上デビューだったそうです。おめでとうございます!
一歩一歩大人になっていきますね。
ワタクシのように、すれて(笑)長い期間メンテーなんてならないように、初心を忘れずに安全運転でお願いいたしますね。
(実は今日メンテー講習を受けてきたばかりでした。)

最後に、すっかり恒例となりました。
参加者一同記念写真です。
皆様おつかれさまでした。


(きらくな~)


気持ちよいお天気の下焼杉作業(4回目)

2006年04月15日 | 建設組合の様子
今日は風が冷たいという天気予報でしたが、確かに風は冷たかったけれどもお天道様も顔を出し、火を使う作業ということもあって、ちょうどよいと感じるお天気の下で作業することができました。
午前中快調なペースでしたが、午後は暮らし方部会のためにごっそりと人が抜けたため、今日の成果は96枚!おつかれさまでした。


さて今日の作業の光景。

今日は何しろ子どもたちに恵まれた日でした。
たくさんの子どもたちが集まり、木の棒をおもちゃに、チャンバラごっこ(?)などをして遊んでました。
楽しかったかな?


お昼ごはんの様子。
吉岡木材さんのど真ん中で、木っ端を椅子代わりに輪になって座って食事し、食事の後はしばらくおしゃべりしてました。
普遍的な楽しい光景。


お昼ごはんの様子を写真撮っていたら、H人くんが絵に描いたような割り込み。
カメラにはこうして割り込もう、という良いお手本です。


(きらくな~)

住民の手によるパーマカルチャー講座もついに最終回

2006年04月09日 | 建設組合の様子
昨年の9月末から始まった住民の手によるパーカマカルチャー講座も今日で7回目。
最終回です。
およそ半年間にわたるイベントでしたが、振り返ればあっという間でしたし、皆さんと力を合わせての仕事は楽しかったです。
また、酒匂さんのおかげで本当にたくさんのことを得ました。
私も、自分の家の小さな土地で、小さなことでいいから実践したい気持ちでいっぱいです。

さて最終回は、午前は今までどおり一般の方への講義。
午後は、会場を古民家に移し、住民と酒匂さんとで具体的な外構計画のワークショップ。
3つのグループに分かれ、めいめいこの敷地の使い方の検討を行い、模造紙に表現してそれぞれ発表しました。


そして講義が終わったら、引き続き打ち上げ。
酒匂さんにはお泊りいただき、楽しい宴会となりました。
うまい豚肉は、あんなにもうまいんですね!


それにしても皆さん、宴会の準備も相当手馴れてきましたね(笑)
食事はといえば、皆さんが準備する食材と料理だからとても美味い!
エコヴィレッジの醍醐味の一つです。

(きらくな~)

パーマカルチャー講座 第7回 (デザインしてみよう)

2006年04月09日 | パーマカルチャー公開講座
日時:2006年4月9日 11:00~13:30
会場:東京農業大学 世田谷キャンパス 森林総合科学実験室
講師:酒匂徹(さかわとおる)さん 自然農園ウレシパシモリ
主催:エコヴィレッジ鶴川建設組合
協賛:NPO全国コープ住宅推進協議会

開会挨拶 アンビエックス 相根さん

酒匂さん講義

【ビデオ上映&今日のテーマ】
<最初にロンドンの事例を上映>
・アーバンパーマカルチャー(農的暮らし)を皆さんと一緒に考えていきたいということで今回7回目となる講義をしてきました。すでに世界中の大都市では狭い空間で自給を高める試みはいろいろなところで続けられています。日本でもパーマカルチャーという言い方をしなくても街の中でそういった取り組みをしている例もかなりあります。鶴川でも30~40年前まではあたりまえに農的暮らしは行われていました。今ではライフスタイルも変わってしまって思い通りにいかない部分ももちろんありますが、30~40年前のことを考えればすごく難しいことをしようとしているわけではありません。工夫次第ではいろいろなことができるのではないかということを今まで提案させて頂いてきましたし今日もお話ししたいと思います。
・以前の講義でお話したフォレストガーデンは立体的に土地を利用する技術としてパーマカルチャーをやっている人の中でも重要視している人は多いです。狭い敷地で多様性を確保しながら生産性をあげるという取り組みの中でイギリスのロバート・ハートさんが提唱した技術です。自然の生態系では、高木、低木、かん木、草本、地衣植物、根菜、蔓性植物の7つの形態の植物が、日光や養分を分け合うなどして共生います。この自然植生をモチーフにして例えば野菜だけでその7つの形態ををデザインします。狭い土地の利用では高さの違いを活かしていろいろな工夫ができることをビデオでも話していました。
・ビデオでは、堆肥箱の熱(発酵熱)を利用していろいろなことをしていました。上にアルミ箔をはって輻射熱を利用して箱の中の温度を一定に保っていますが、そのアルミ箔の反射光を利用してメシャロットを乾燥したり、プランターを置いて熱を利用して、カボチャの育苗などをしていました。
・他にビデオでは、古タイヤでジャガイモを育てていました。下にジャガイモを植えて芽が出たら上に順々にタイヤを積んでいきます。下から馬糞堆肥、稲藁、干草、落ち葉などを、古タイヤに詰め込んで重ねていきます。上に高くなるので狭い面積でも可能です。ただ、ニュージーランドでは気候が一定しているので4段も5段もできますが、日本では秋じゃがの品種を使ってもせいぜい2段か3段しかできません。このように、パーマカルチャーの本は海外の訳本しかないので海外の情報が多くなりますが、気候風土やライフスタイルが違うので真似をしてもうまくいく保証はありません。今日もニュージーランドの例をたくさんお見せしますが、本当に日本で可能かという疑問の目を常にもって見てほしいと思います。

【デザインの基本原則の復習】
これまで核論をしてきましたが、今日はトータルのデザインとして皆さんと一緒に考えたいと思います。デザインの基本原則を復習します。パーマカルチャーの基本原則は、自然生態系の様子、伝統的な技法、現代の科学の知識を融合してビル・モリソンという人が中心となってまとめました。いろいろな大事なことがありますが、基本的には10個ぐらいあります。

①適所・・・物事を適所に配置する。私たちが暮らしの中でどう動くかという導線を考えます。それに従ってどこに何を配置したら暮らしがスムーズになるかということを考えます。狭いところでも広いところでも同じです。私が暮らしている広い農場のようなところでは車がどのように動くかということが基本になります。

②多目的・・・もし何か必要なものがあった場合は多目的なことを果たしてくれる要素を考えます。木を一本植える場合も一石5長ぐらいは考えたい。例えば、シンボルツリーになる、花がきれい、枝振りが良い、土地を肥やしてくれる、実をつける、蜜源になる、などです。

③バックアップ体制・・・難しい言葉でいうと、「重要な機能はいくつかの要素によって支えられる」と言います。暮らしに欠かせないことはいろいろありますが、重要なこととして災害に対する備えがあります。例えば、オール電化の住宅だと電気がカットされると何もできません。水道の蛇口だけに頼っていると水道が止まったら水を得ることができません。そこで雨水の利用や井戸の準備ができないかということを考えます。1つの重要な機能を何かしらでバックアップできないかということです。

④自然エネルギー・・・なるべく自然エネルギーを利用することを考えましょう。効率的なエネルギー計画ということで、なるべくその場所で手に入るものが良いです。地域や風土によっても効率良く利用できるものは全然違います。最近は自然エネルギーを手作りできる可能性も出てきて、コストも下がってきています。ちょっとした不便さを受け入れられれば取り入れら可能性は多いにあります。

⑤生物資源・・・私たちの労力も含めて生物資源を利用します。チキントラクターやミミズなどが例としてあります。ミミズが活躍できる条件をどのように作るかなどを考えます。

⑥多様性・・・いかに多様性を作っていけるかを考えます。パーマカルチャーでは利用できるものは最大限利用するという話が良く出ますが、利用できる、できないの前に存在するだけで価値があるものがあります。ただの雑草や雑木や虫などでもその土地で果たすべき役割があって私たちの暮らしを支えてくれているものがたくさんあります。それらのものは、ちょっと視点を変えるとすごく役立つものもあります。出来る限り多様性を維持することでいろいろなものがいろいろと役に立ちます。

⑦自然植生の遷移・・・土地を開発すると、ゼロにしたものから植物が自分たちで働いて森になります。やせた土地には、タラの芽などトゲのあるものがまず出て、それらに守られて木が育ち森に戻そうという力が働きます。自然の中では何十年もかかって森になりますが、やせた土地を肥やすものが何かなどの自然植生を学び、それを手助けして加速化するのがパーマカルチャーです。神宮の森は自然の力で森を再生した例です。やせた土地を再生して食べられる生態系にするのがパーマカルチャーが目指すものです。

⑧時間と空間の重なり・・・ある意味、近代文明は、時間と空間のつながりを断ち切って、それをすべてお金に変えて動かしてきいる部分があります。我が家ではツバメのおかげでカメムシの食害がここ3年ぐらいはなくなりました。でもツバメは田1枚だけのために生きているわけではありません。水もそうです。田1枚だけのために雨が降るわけではありません。昔は地力はその土地の7倍の森林面積にささえられていました。1年間という時間や、単位面積あたりとういう考え方にとらわれない、自分たちの土地だけでなく地域に目をひろげて取り込んいくことが大切です。

そいうったデザインの基本原則に基づいた世界中の実践例をスライドで見てみたいと思います。

【スライド】
・前半は都市型パーマカルチャーは置いておいて全体の話からします。パーマカルチャーは、本来は、広い牧場地帯で家畜をいれて行くなかで生まれた考え方です。ニュージーランドでは、うっそうとした原生林を侵略して木を切って更地にした人にその土地を与えました。北海道も同じです。その結果、山火事、川の汚染、などの問題が起こってパーマカルチャーが叫ばれるようになりました。
・この農場は木のない更地だったところに1本、1本、木を植えて10年たった写真です。一番低いところに池があって、風車で水をあげて配っています。斜面がきついところは植林で土壌侵食を防いでいます。こういう大きいところでパーマカルチャーは生まれました。
・新規に田舎に入る人は、条件があまり良くないところになります。この家は、真夏でも霜が降りるようなところです。南向きの斜面に石壁を作ってトウモロコシなどの夏野菜を育てています。石壁のすぐ前は霜にやられていないのが写真で分かります。建物の際の微気象があるところを活かしています。家の隣に温室を作ってお互いの熱を利用しています。壁面にはキュウイフルーツを植えています。壁は反射光と保温を考えると、白と黒50%ずつが一番良いという実験結果があります。
・日本の山形の写真です。壁面にトマトを植えています。温室からの熱も利用しています。微気候を作り出すものとして常緑の木があります。壁と同じ様に陽だまり、反射光を作ってくれます。木がない場合は霜よけの化学繊維のネットをやったり昔は古タイヤを燃やしていました。木を利用するのは生物資源を使って化学の物を減らしている1つ例です。
・微気象という意味では日陰もあります。涼しいところを作る。木陰は50%であればだいたいの植物は育てることができます。ネムの木はうまく剪定できればちょうど50%ぐらいになる。遮光ネットのかわりになって果樹の苗木を育てることができます。半日陰が丁度良い。苗木の間にローズマリーなどのハーブも一緒に植えれば虫もつきません。
・斜面の利用例。斜面を活かした段々畑の例です。1m幅ぐらいなら耕機を使わなくても手作り出来ます。もう一つ斜面をいかしているある家の庭の例です。斜面は肥えていない土地が多いので植物で覆って土壌微生物などが活発に動く状況を作ることが大事です。ハーブ類は乾燥して肥えてない土地のほうが良く育つので、乾燥しやすい斜面には向きます。また、昔から農家は斜面に穴ぐらほって保存庫を作って野菜などを冬の間入れていました。
・また、斜面では水の流れを利用することもできます。これはキッチンから排水ろ過装置をつけて水を流し、砂利と水生植物の間を斜面をつたって流れています。かっこ良く言うとビオトープです。もう1つこれはフロフォームといいます。特にシュタイナー関係の農場では液肥に宇宙のエネルギーを注ぎ込むために使われている活性装置(デザイン)です。水の流れは基本的に八の字のスパイラルになっています。川が真っ直ぐに見えてもスパイラルが重なり合っています。フロフォームに上から水を流すときれいにスパイラルを描いてリズムカルに下に落ちるようになっています。ヨーロッパだと先進的なオフィスビルの吹き抜けなどにあります。リズムカルに流れ落ちる水の音は、そこで働く人に精神的な安定感をもたらしてくれたり、また滝と同じようにマイナスイオンが出たり、酸素も多くしてくれます。自然のパターンをデザインに活かしています。自然の中ではまっすぐのラインはほとんどありません。木の枝も螺旋を描いていることが多いです。そういった自然界の特徴を活かした例として螺旋型のハーブ階段があります。良く紹介される例です。上に行くに従って日向を好むハーブを植えて下に行くに従って日陰を好んで水を必要とするハーブを植えています。狭い空間でいろんなものを植えることができます。
・バーベキュースペースやアースオーブンの写真です。鶴川では樹木がたくさんありますので剪定枝や倒れた樹木を薪として活かすことができます。
・外トイレの写真です。使用した後は落ち葉やオガクズなどの有機質を入れます。蓋をちゃんとして有機質を入れることによって匂いはほとんどしません。ミミズを入れて堆肥にすることができます。直接畑に入れる場合はオガクズは良くないですが、木の肥料としても使えます。
・木は存在するだけで周りの土を肥やします。落葉樹はもちろん落ち葉がありますが、常緑樹も木の葉っぱには必ず微生物や小さい細菌が活動しているので雨が降るとその亡骸を洗い流してまわりの土の養分になります。窒素固定をするのは豆科の木だけではありません。例えばハンの木やグミの木、ヤマモモなどがあります。
・木を上手くデザインしている例でこれはオリーブの木です。オリーブの木は潮風にも強いと言われていますが苗木のときは弱い木です。オリーブは成長がゆっくりなので、成長が早い豆科の防風林をまず植えてその内側にオリーブ木の木を植えます。10年経つとオリーブが防風林になっています。最初に植えた豆科の植物は薪になります。成長の差、自然植生の遷移をうまく利用しています。
・ユーカリの木の写真です。ユーカリの木は成長が早くすぐ伐採できるので東南アジアなどでも良く植えられていますが、その土地の地力を奪ってしまうということが問題視されています。でもユーカリ自体が悪いわけではなくいろいろと使い道があります。この農場ではユーカリの木の間に窒素固定をするカジュリナを植えることによって地力を失わないようにしています。いろいろな木の多様性を利用して共存しています。他にもカキとローズマリーを一緒に植えることによってカキに虫が寄ってこないということもあります。
・リンゴ園の写真です。有機と農薬の農場が隣り合っているので対照的に見ることができます。有機の農場は何百種類もの多様性があります。農薬のほうは防風林の柳とリンゴだけです。有機のほうは虫の鳴き声が賑やかですが、農薬のほうは虫の鳴き声がしません。かける手間は有機のほうが少しは多いですが、生態が安定してくるとほとんど差はありません。長い時間かけて多様性がある土地を作り出しています。やせた土地から再生する試みで、まず雑草の種をまいて、次にりんごの種をまいて雑草が生えないようにマルチをします。空いたスペースにはハーブやレタスも植えて畑としても少し利用します。5年後にはリンゴが収穫できるようになります。その時にはもう野菜を植えるスペースはありません。これが時間と空間のかかわりをデザインする良い例です。将来を見越してデザインします。

【質問】
(受講者)コンポストトイレでオガクズを入れたものを畑に直接入れると良くないのはなぜですか?
(回答)炭素の割合が多いので窒素を吸い取ってしまいます。堆肥を購入する時オガクズをベースにしている場合は3年熟成していないと危険です。

(受講者)パイオニアプランツで荒地を改良していくのには何年ぐらいかかりますか?
(回答)ネムの木が窒素固定していくスピードは、堆肥などを持ち込むなど人が手を入れないとかなり遅いです。だいたい10年たたないと野菜が育つようにはなりません。畑の土を木で肥やすのは狭いスペースでは難しいです。20~30年のスパンで考える必要があります。

(受講者)以前の講義でもコンパニオンプランツの話が出ていましたが、養分を取り合うことはないのでしょうか?
(回答)条件や組み合わせによってはあります。ただ基本的には植物は与えた肥料の3割ぐらいしか実際は使えていないと言われています。それが効率的に使える可能性があります。

(受講者)タイヤの話でマルチを入れるという話がでてきましたが、マルチと腐葉土の違いは?
(回答)マルチは有機質という意味で使っていました。マルチは覆うものという意味なので有機質を入れるという言い方に訂正させてください。

(受講者)日照がほとんどなくてもできる作物はありますが?
(回答)みつ葉、サトイモなど。真夏であれば半日陰で菜っ葉やレタスが良いのではないでしょうか。風が強いところは暴風ネットしたほうが良いです。

(受講者)グミの木とビワの木の相性はありますか?20年ビワの木を育てていて実がつかないのですが何か理由は考えられますか?
(回答)ビワの木を家のそばに植えたからといって必ず病気になるわけではありませんが、わざわざ植えるのであればできれば家から離したほうが良いという程度の話です。ビワは葉っぱが大きくて日陰を作りますしビワは多少日陰でも育つので、グミを日向側にして上手く剪定して育てるのが良いです。ビワの木に実がつかない理由は、流通しているものは通常はつぎ木で育てて実をつけます。種から育てると実がつかない可能性が高いのです。

(受講者)例えばスギナが多く出ているところは酸性の土地と言われますが、特徴によってどういうものを植えるのが良いのでしょうか?
(回答)取り組む人次第だとは思います。例えばスギナは酸性土壌なのでほうれん草は育てにくいですが、どうしてもその土地でほうれん草を育てたければ完熟堆肥をたくさん入れるなどやり方はあります。

【災害に対する備え】
・災害に対する備えについてもう少し考えたいと思います。これからお見せするスライドはニュージーランドで自給自足を実践している例ですが、雨水利用を積極的に取り入れています。その直接的な理由は、阪神淡路大地震がニュージーランドでも大きく取り上げられて、それがきっかけだっということです。
・皆さんは普段何にどれくらい水を使っているかを把握していますか?東京の水道料金の内訳は、風呂26%、トイレ24%、台所22%、洗濯20%、洗面その他8%です。でも少なくとも洗濯やトイレは飲める水でなくても良いのではないでしょうか。ニュージーランドの取り組みでもそれぐらいは雨水でも良いのではないかという考え方でやっているます。ニュージーランドは潅水20%ぐらい。台所10%です。ニュージーランドも日本も下水料金は水道料金の割合に応じて請求されます。そのため雨水を利用すれば下水料金が安くなりそうですが、日本では雨水利用を公にすると水道局がその分の下水料金を取りに来ます。もちろん他の理由もありますがこれが日本で雨水利用が広がらない一つの理由と考えられます。データ的には今皆さんの住んでいる屋根を利用すれば雨水利用で充分まかなえます。雨水利用する装置も簡単なものであれば1年間水道料金を払う経費で充分まかなえる計算です。

【スライド~ニュージーランド実践例~】
・ニュージーランドは都市部ではみどりの党が中心になっている党が3割あります。財政に対する基本的な考え方が日本みたいにエネルギー消費のピークを基準にしていません。もしピークを基準にすると発電所が余計に1つ必要なのであれば、その分の使用量をなるべくおさえるという考え方です。発電に関しても風力、地熱、水力ですべてまかなっていて、化石燃料は使っていません。
・そのようなバックグランドの中で、パーマカルチャーを実践している人たちは自治体から補助金をもらって自分達のやっているエコロジカルな活動を世間に紹介しているます。自宅にオープンデーを設けて自分の実践例をアピールしています。
・この例はオークランドの郊外で中古住宅を買って実践している例です。家の前の街路樹もさくらんぼの木を植えています。キッチンの前にハーブ類やサラダ類を植え、キッチンの壁にはトマトやインゲンを植えています。雨水タンクから水をひいています。パーマカルチャーでは役に立たないとされている芝生も少し残して子供の遊び場にしています。芝生にはえるクローバーはマルチとして使っています。ペニーロイヤルミントは蚊をよせつけないし蜜源にもなります。ガレージの上ではミツバチを飼っています。日の良いところではバナナ、その中でニワトリも飼っています。生垣もリンゴにしています。軌道に乗ってからは1日1時間の作業で充分収穫できています。

【最後に】
・土地の状況はニュージーランドと日本では違いますが、農的暮らしを出来る可能性というのは大きくは変わらないと思います。パーマカルチャーは子育てをしながら会社勤めをしながらでもやれる。我が家は街でやっているわけではなく実際は田舎でやっていてそのような違いはありますが皆さんのお手伝いを少しはできればと思って7回の講義をやらせていただきました。事例はあくまで事例で答えではないので、今後皆さんが実践する中でうまくいかないこともあると思います。そのような結果も私のほうにも返して頂ければと思います。そのような実践の中でまた農的暮らしの可能性が広がるのではないかと思います。将来はぜひ田舎で暮らしたいと考えている人でも今からそのような生活と少しでもかかわりを持っておけば必ずプラスになります。都市と田舎でも共通で変わらないことはたくさんあります。わずかな空間でもデザインについて考えていければ良いと思います。この講座がそのための少しでも力になればと思います。ありがとうございました。

これまでの最多記録達成!!

2006年04月08日 | 建設組合の様子
今日は3回目の焼杉作業。
お天気が心配されましたが、雨が降ったのは昼休みの時間だけであまり影響はなく、当方の「晴れ男」ぶりをいかんなく発揮しました。

さて3回目ともなると皆さんだんだん作業が手馴れてきて、今までよりも格段に速く、かつきれいに焼くことができました。
今日の成果は130枚!
(139枚焼いたのですが、9枚は死節が抜け落ちたりしてボツ)
今までの最高記録です。
さー、この記録を抜くのはいつ?

(きらくな~)

コンクリート打設の様子

2006年04月07日 | 工事現場の様子
今日はB棟3階の地中梁のコンクリート打設日。
炭埋工事完了後、炭埋工事参加者とともに自然菜園のところまで上り、上から見下ろすようにしてコンクリート打設の様子を見学しました。
鉄筋コンクリート造において、住まう人がコンクリート打設の様子を見学することはほとんどないので、貴重な機会といえますね。
また、斜面地という地形の利を生かして、十分に安全を確保しつつ、上から工事の様子をよ~く見ることができます。
こうして住まう人が現場を見学すると、現場の方々も張り合いが出るというものです。

(きらくな~)

炭埋感想 その2

2006年04月07日 | 工事現場の様子
それにしても、炭埋作業している辺りは本当に気持ちがいい。
炭の持つ力って、ふしぎですね。

炭埋作業をお手伝いくださった
西武建設のM田さん、警備員のN村さん(たしか・・)
ありがとうございました。

エコヴィレッジ鶴川のみなさん、
アンビエックスさんからのプレゼントの「炭埋作業」
今度がラストチャンスです。
ご都合がつく方は、ぜひ参加しませんか。

炭埋感想 その1

2006年04月07日 | 工事現場の様子
4月7日、炭埋作業にK彦さんと参加する。

西武建設さんが掘っておいてくださった大きな穴に
”やすらぎ”という名の
炭をまき、
水を少しづつ流し入れ、
そうして踏む。
これをくり返していく。

かさが高くなったところで私も穴に降りた。
「さあ、踏もう」
ところがぶかぶかの長靴が埋まって、脱げてしまう・・・
それでもなんとか踏むことができた。

とても大きく掘られた穴なので
おとな3人で入っても十分ゆとりがあり、
みんなで時計まわりにぐるぐる、ぐるぐる
楽しい作業は、あっという間に終わった。

けいこ