栄子ママの箏だより

時々お箏のお稽古をしています。

ようこそ! 『栄子ママの箏だより』にお越しいただきありがとうございます。

2005年の夏、ふとしたご縁でブログを書き始めました。
今までお世話になった方たちに近況報告のつもりでほぼ毎日更新しています。
<坂の上の雲>の街に住んでバタバタと暮らしている<栄子ママのこと>を書き加えていきたいと思っています。

名取川

2024-04-19 23:46:31 | お箏
金曜日は…お箏のことを…

今夜の箏曲は
『名取川』
【曲種】地歌・端歌物・物尽し歌・謡物
【作詞者】狂言≪名取川≫より借用
【作曲者】村住勾当
【調弦】三弦 本調子→二上り→三下がり
    箏 半雲井調子→平調子→中空調子
【詞章】みちのくの 忍ぶ文字ずり誰故に
乱れ染めにし思ひをば せめて暫しは忘れ草の
それにはあらで我名をば 忘れん事の恥かしと
袖に映して行く路の 一人の旅に名は二人連れ
慰めながらひとふしの 踊り拍子の掛声や
飛騨のおどりは面白や おおそれそれよ
我が名は何と繰り返し返しつゝゆききの人が笑ふとも
何のままよさ ままの川 これも河辺に着きにけり
いざや渡らん 向ふの岸とかの岸に 
思ひわたりて よく見れば 袖に跡なき濡衣
我は恋せぬ身なれども 浮名を流すこの川は
名も今更に恨めしき よしや流れも果し
底なる我を掬はんと 川は様々多けれど
伊勢の国にては みもすそ川の流れには
天照大神の住み給ふ 熊野なる音無川の瀬々には
権現みかげを遷し給へり 光源氏のいにしゑ
八十瀬の川と眺めにし 鈴鹿川を打渡りて近江路にかゝれば
幾瀬 渡るも野洲の川 そのまた畦が ぐんぜ川
そばは淵なる堅瀬川 思ふ人によそへては阿武隈川も懐しく
辛きに付けてくやしきは藍染川となりけり
墨染の衣川衣の袖をひたして岸かげや
真菰の藻屑の下を押しまわし ねじまわし かづきあげ
すくいあげ見れども見れども 我名は更に無かりけり

・・・20年前に先生が歌ってくださった曲です・・・

 
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