本日の日本農業新聞11面に大変興味深い記事が掲載されていましたので紹介します。
兵庫県立農林水産技術総合センターは霜降り豚肉生産技術を開発しました。
体重が70㌔前後になる肥育後期(出荷の約60日前)に、パンくずと配合飼料の割合が1対1の餌を与えると霜降り豚肉になりやすく、特別な品種でなく、養豚で一般的な三元交配豚(LWD)でも霜降りに仕上げることができるそうです。
兵庫県たつの市で養豚を経営している木村友彦さんは、同センターの提案に沿い、出荷の60日前から、パンくずと配合飼料の割合1対1の飼料を与えたところ、ロース部が霜降りとなりました。
ただし、背脂肪の厚さが4cmとなり、配合飼料だけの場合の2.5cmに比べ歩留まりが悪くなったので、独自に給餌法を改良。
出荷の70日前からパンくずと配合飼料の割合35対65の割合で餌を与え、歩留まりを改善したとのことです。
しかし、物事は一長一短!課題も挙げられていました。
① 機械を使った自動給餌だと給餌量の微調整が難しく、品質にばらつきが出る可能性があるため、手給餌でしか対応できないこと。
② 日本の霜降り豚肉には、牛肉のような基準がないため、霜降り豚肉をブランド化するには、基準確立などの行政支援が欠かせないこと。
と、ここまで長々と書きましたが、皆さん何かお気づきではないでしょうか?
そうです!抱えている課題が犬鳴豚農場と全く一緒なのです!
以前のブログでも書きましたが、当農場でも手給餌をしているのはもちろん、高品質の豚肉を生産しても、歩留まりが悪いため、結局は格付“上”にならず、安く買い叩かれる場合がある。
おいしい豚肉をつくれば、キチンとした評価をしてもらえる。当たり前のことを是非とも行政支援していただきたいものです。
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