エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

アオラキ・マウント・クック国立公園 4週間の総括

2010年09月07日 | 思ったこと
 アオラキ・マウント・クック国立公園での4週間の単身赴任は駆け足のように過ぎ去った。赴任した日は雪が降っており、赴任を終えてクイーンズタウンの自宅へ戻る前日も降雪と、雪で始まり、雪で終わった感がある。

 環境教育の仕事はものすごく楽しくやりがいがあった 国立公園に課外授業で訪れた小中学校の団体と一緒に、近くの谷を歩いたり国立公園の人的影響や環境保全の仕事に関するレクチャーを見学・補助したり、プレゼンテーション用の資料を作成したり……

 思えば、日本の大学・大学院の6年間で学んだ、社会教育・レクリエーション・生涯学習と中高の教員の資格、ニュージーランドの専門学校で学んだ環境管理学の両方を活かせる、こういう仕事をずっと、ずっと、やりたかった 

 ニュージーランドに来た当初は、この国での職歴が皆無だったので、学歴・資格・キャリアとは全く関係のない観光業の仕事からスタートし、政府系の環境関係の仕事に就いたのが4年前。それもインフォメーション業務が中心で、教育関係のポジションに何度か応募して、やっと実現したのだった。

 できればもっと長期間の方が有り難かったけど、二重生活による出費が予想より大きかったことを考えると、今回はこのぐらいでちょうど良かったのかもしれない。

 冬期のマウント・クック村の人口は200人程度、職場内、地域の結びつきがとても強くて暖かく、何か困ったことがあれば、あっという間に救いの手が四方八方から伸びてくる。パーティなど人が集まる機会も結構多く、この4週間で4回もあったのはちょっと意外だった。知り合いが一人もいない場所で、寂しく感じることもあるかと思ったけど、そんな心配は全く不要だった。

 国立公園ならではと感じたのは、生態系に影響を与えるペットの動物や、外来植物の持ち込み・飼育が禁止されていること。狩猟の習性がある犬やネコは固有種の鳥を捕まえるので御法度だし、庭で家庭菜園やガーデニングなんてとんでもない世界なのだ。唯一、飼育できるペットは観賞魚程度だろうか。また、村にある住まいは全部借家。個人の土地・建物の所有が認められないからだ。

 先日アップした、タスマン氷河の大崩壊という歴史的な自然イベントに出会えたのもすごい幸運だったし、冬のフッカー谷や山々もとても美しかった 

 来る夏には、時間を作ってまたこの地を訪れ、猫かぶりとウェークフィールド山に登りたい。総じて、アオラキ・マウント・クック国立公園の山々は、登頂には高度な登山技術を要するものが多いのだが、この山はいわゆる登山技術がなくても頂上へ登れるのだ。登山道がないのでルート・ファインディングは自分でしなくちゃならないけど、稜線伝いなのでそう大変ではなさそうだ。

 後ろ髪を引かれる思いで、クイーンズタウンに戻ってきたが、庭では鮮やかな黄色のラッパスイセンが咲き始め、家人とトラの待つわが家はやっぱり最高だなぁ