カンボジア経済

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コマツ カンボジアの地雷除去に協力 今後も継続

2021年11月12日 | 社会・風土
 11月8日、建設機械製造大手のコマツは、2021年11月15日~19日にオランダ・ハーグにて開催される対人地雷禁止条約第19回締約国会議のサイドイベントにおいて、コマツと、日本地雷処理を支援する会(JMAS)が提携して行っている、カンボジアおよびラオスでの対人地雷除去活動が紹介されることとなったと発表しました。対人地雷禁止条約第19回締約国会議は、164カ国の対人地雷禁止条約締約国による国際会議であり、世界中の政府機関やNGO等が一堂に集い、各国の地雷問題について議論する会議です。
 コマツとJMASは2008年より提携し、対人地雷の被害に苦しむ地域の地雷や不発弾の除去活動、ならびに復興までのコミュニティ開発事業のプロジェクトを行っています。2021年9月末までの実績として、累計で8,000個以上の対人地雷や不発クラスター子弾を処理し、10校の小学校の建設、90kmを超える道路整備を行いました。また、2020年からは、ブレードの高さを自動コントロールする機能(レーザーマシンコントロール)を有した農業ブルドーザーで水田を均平化するなどの稲作支援も開始しています。
 カンボジア地雷対策庁(Cambodian Mine Action and Victim Assistance Authority :CMAA)の発表によりますと、1979年から2021年9月までの累計で、地雷等被害者は6万4954名(うち死者1万9807名)となっています。1996年には、死者911名、負傷者3409名(うち手足切断443名)に達していましたが、2021年1月~9月は被害者数34名(うち死者10名)にまで減少しています。多くの関係者の努力により、死者数を100分の一にまで減少させたことは高く評価されるものです。日本も政府開発援助(ODA)だけでなく、自衛隊OBの方々を中心としたJMAS等のNGOやコマツ等の民間企業も協力して、カンボジアの地雷除去に大きく貢献してきました。
 CMAAは、国家地雷対策戦略(2018年~2025年:National Mine Action Strategy (NMAS) 2018-2025)に沿って、引き続き地雷・不発弾対策及び被害者への支援に取り組んでいくとしています。コマツも「今後もカンボジアとラオスにおける対人地雷や不発弾の除去活動、ならびに地域復興支援プロジェクトを継続して支援していきます。」としています。こうした活動が今後も継続されていくことが期待されます。
(写真は、新聞発表より)

コマツの新聞発表
https://www.komatsu.jp/ja/newsroom/2021/20211108


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