カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

注目のカンボジア総選挙 本日投開票

2018年07月29日 | 社会・風土
 本日7月29日、午前7時から午後3時まで、カンボジア国民議会選挙の投票が行われ、その後即日開票されます。7月7日から7月27日までの3週間の選挙運動期間は、概ね無事終了しました。今回の選挙は、20政党が現在より2議席多い125議席を争います。最大野党であった救国党が解党状態にあるため、与党であるカンボジア人民党の優勢は動かないものと見られますが、救国党等は有権者に棄権を呼び掛けており、投票率が注目されます。投票は、全国2万2967か所の投票所で行われます。投票には事前登録が必要ですが、18歳以上の人口の84.8%にあたる838万217人が登録済としています。
 前回の2013年の選挙では、野党救国党が躍進し総議席数123議席のうち55議席を獲得していました。しかし、救国党の解党を受けて、選挙直前の議席数は、与党人民党が79議席、フンシンペック党が41議席、カンボジア国家党が2議席、クメール経済開発党が1議席となっています。
 米国やEUは、制裁をちらつかせて、逮捕されている救国党党首の即時釈放や、救国党の選挙への参加を強く求めてきましたが、結局、カンボジア政府は中国を後ろ盾にして強気の姿勢を崩さず、何の成果も得られずに終わりました。しかし、選挙後の各国の対応には引き続き留意が必要です。
 選挙戦最終日の7月27日には、各党はプノンペン等でデモ行進を行いました。人民党は、フン・セン首相(党首)も参加して20万人以上を集めたとしています。各党は、夜までバイクや車でプノンペン市内を走って支援を訴えていました。また、7月28日には各所で29日の投票所を準備する姿が見られました。また、田舎に帰って投票する人も多く、セントラルマーケット北側のミニバス乗り場はごった返していました。
 なお、在カンボジア日本大使館では、無用のトラブルに巻き込まれないためにも、投票所には不用意に近づかない、人の集まっているところには近づかない、特定の政党(候補者)の非難や支持など政治的議論は避ける、といった点を注意事項として呼び掛けていますので、安全対策にご留意ください。
(写真は、選挙戦最終日のデモ行進。)

田舎に帰る人たちでごった返すミニバス乗り場。


28日には翌日の投票所の準備が進められていました。


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする