Earth Spiral

Survival&Creative life. 
大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め

『地球が燃えている』(ナオミ・クライン著)読書メモ

2021-07-09 | パーマカルチャー的暮らし
課題図書の読書メモ①
『地球が燃えている』
ナオミ・クライン著

ジャーナリストのナオミ・クラインは気候が危機的状況にあるのに、基本的な人類の生存本能を妨げているのは何なのか?について15年にわたって調べてきた。そこ、知りたいところだ。
「本書で私が主に注目しているのは、ときにアングロスフィア(英語圏)と呼ばれる国々(米国、カナダ、オーストラリア、英国)と、英語圏ではないヨーロッパの一部である」
取材や調査を続ける中でそれに気づいたという。
「物語のはじまりは、アフリカから盗み出された人々(奴隷)と、先住民から盗み取った土地(植民地)である」
それを基盤にし、無尽蔵な自然からの収奪と、自分たちが収奪してよいという理論を生み出した。
「政治理論家の故・セドリック・ロビンソンは、これらの収束点に誕生した経済システムは「人種資本主義」と呼ぶ方がふさわしいと論じたのだ」
これらのことを支配層はうまく利用しているのか、それとも無意識そうに刻まれているのか、現在まで続いた差別主義の背景が垣間見れる。
気候変動による海面上昇や干ばつにより、住む土地を奪われる人が出てくることを、それらの国のトップ(トランプですら)は理解しつつも、難民を排除する方策をとる。
それは、生き残るのは優秀である我々であり、劣ったものは見放されて仕方ない、という醜悪なメンタリティがあるとナオミ・クラインは言う。
また、2010年にあったメキシコ湾の油田爆発事故の件に触れ、開発したBP社のような企業の根底にある行動原理をあぶりだす。
それは「自然は私たちが想いのままに設計しなおすことのできる機械である」という考えだ。
長い人類の歴史において、地球や自然は母なるもの、生命体であると同時に、怒りっぽいので、母を毀損したり冒涜するような行為には強いタブーがあった。それが変化したのが1600年ぐらいからであるという。近代科学の発展や産業革命のあたり。
彼らは建設前の懸念に対しては、万が一大規模な流出が発生しても「海岸線まで到達したり、影響を及ぼしたりするリスクはほとんどない」「実績のある機器と技術がある」とな。
事故後は、「われわれが流し込んでいる原油など、海水の総量にくらべたら微々たるものです」「自然には事態を改善するちからがある」と言って微生物が食べてしまうと主張したりする。
あれ?どっかで聞いたような話だ。
彼らは「わかりもしないのに、わかったふりをしている」
日本での原発事故もしかり、そして、オリンピック下の感染対策も。わかりもしないのに、わかったふり。どこかの国のおぢさんは、今さら「緊急事態宣言ってどんなもの?」って聞いたらしいからね(;´Д`)
*つづく(たぶん)
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