橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

朝日新聞「おひとりさま、突然がん告知 そのとき仕事は1」を読んだ

2016-01-05 20:45:31 | がん徒然草

朝日新聞の「患者を生きる」という企画で「おひとりさま、突然がん告知 そのとき仕事は」(全5回シリーズ)が始まったとfacebookで知った。私もおひとりさまでがんホルダーなので、その第一回目、ちょっと読んでみた。

朝日新聞「おひとりさま、突然がん告知 そのとき仕事は①」

(以下の文章は、上記の記事を読んでから見ていただいたほうが分かりやすいと思います。)

この記事だけではわからないことが結構多いので、早計に判断はできないが、ステージ1の診断で、治療前に彼女がめまいや吐き気で倒れたのだとしたら、それは「がん告知」によるショックからの精神的なものではないのだろうか(手術前に抗がん剤で小さくすることもなくはないので、そうしていて、抗がん剤の副作用で吐き気がしていた可能性もあるが、そこらへんのことはこの記事からはわからない)。なのに、一度の彼女のそんな体調を見て退職を勧告するなんて、その会社の無知も甚だしい。

ステージ1の彼女がショックで体調を崩したのだとしたら、あるべき対応は、彼女を安心させ、気持ちが落ち着くまで見守ってあげる周囲や会社の対応である。そうすれば、その後の不幸は簡単に防げる。

それもこれも(彼女のショックも、会社の対応も)、「がんは死の病である」という肥大したイメージのせいだ。糖尿病の透析が必要ですと言われて、テレビで会見する芸能人はいないと思うが、がんの場合、ステージ1や2でも会見する芸能人はいっぱいいる。がんがそんなに特別な病気とされるのはなぜなのか…。ステージ3から4の狭間で、テレビの仕事なんて続けながらへらへらしている私は疑問でしょうがない。私も会見して、本書いて、健康保険と税金の支払いに追われる生活から逃れたいものだ。

がんというのは半分「社会病」と言える。がん患者を助けるべく企画されたこの新聞記事でさえ、そのへんの配慮はまだまだと思える。治療の内容の是非についてはいろいろ考え方もあろうと思うが、「がん」に関して取り組むべき最大の問題は、「がん」というものの世の中の認識を変えることにあると思う。

では、「がん」はどう認識されるべきかについては、またややこしいのであらためて。少なくとも、ステージ1でこういう扱いを受けることはおかしいことだけ、今回は指摘したいと思います。


税金で追い込まれたらたまらんな。東京新聞「滞納者追い込む自治体」

2016-01-05 20:41:31 | 国内情勢
今日の東京新聞の一面がこれなのであるが、税金の使われ方の杜撰さを考えると、もう何の為に生きているのかわからなくなる。
こんな税金のために追い込まれて、死をも考える人がいる。お上は「国民の義務ですから不公平の無いように」と言って、滞納に対してはサラ金かと思うほどの利率で延滞金をつけているが(支払い期限から1ヶ月を過ぎた時点からの利率は、例えば東京都台東区の場合14.6%)、国から仕事をもらってウハウハする人の為に税金が使われる事は反対の意味で不公平ではないのか。入札で正当に選ばれた業務に税金は使われますなどという事を、もはや誰が納得するだろう。なのに、消費税増税。大企業優遇。

1000兆円もの財政赤字というが、ありもしないトリクルダウン(この前、朝生で竹中平蔵氏さえもトリクルダウンなど無いと否定していた)を目論んでの大企業減税や、必要の無い医療費(おもに薬代)や、挙げだしたらきりがない無駄な箱もの、無駄な広報活動、形だけの地域振興、いまだに形を変えて多数存在する特殊法人、東京五輪を前に雨後の筍のように湧いて来ているクールジャパン狙いの有象無象にばらまかれる無駄銭などなど、どぶに捨てるような大金を考えたら、財政赤字なんてすぐに解消するんではないかと思える。いまや「補助金」は与党の選挙の道具になってるのだから、クラウドファンディングとかが広まって来た今、もう補助金もらってなんとかしてとか考えるのやめにしませんか。私もかつては補助金をもらえば…とか思ったこともあったが、間違いだったと悔い改めております。働ける人には小さな政府、働くのが厳しい弱者には大きな政府の考えで。

国の税金にぶら下がらないと日本経済は成り立たないというのなら、今の日本は幻想の経済大国でしかないのだ。それならそうと腹をくくって、さらなる経済成長なんてあきらめて、人口減少する事だし、豊かな小国(中くらいかな…)への正しい道を歩み始めた方がいい。

みんな、なんでこんなに税金取られたうえに、わけわからない使い方されて、年金を運用で9兆円も損出されて、怒らないのだろう。

「なぜ税金を払わねばならないのか」をもっとちゃんと考えねばならない。憲法の問題もそうだが、「国家とは何の為にあるのか」をちゃんと考えたい。