橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

「新春シャンソンショウ2015」に行って来た

2015-01-21 12:44:17 | Weblog

昨夜、「新春シャンソンショウ2015」という音楽ライブに参戦。
ご招待を受け、ダイヤモンド・ユカイや大槻ケンジがシャンソンを歌うというので足を運んでみたのだけど、これが良かった!

シャンソンというのが私たち世代(40代後半世代)にとっての懐メロであり、心に深くしみついていることをあらためて確認した。愛の賛歌、シェルブールの雨傘、シバの女王、夢見るシャンソン人形など、詩は憶えていなくとも、子供の頃、テレビや有線から無意識に耳に入っていたメロディーたち。音楽といえば歌謡曲であり、まだロックが日本中にあまねく浸透してはいなかったあの頃、最も耳にしていた洋楽というのは、実はシャンソンではなかっただろうか…。70年代初頭の日本というのはヨーロッパの匂いのする時代だったなあと、遠い記憶が甦って来た。

オーケンが歌ったのはアダモの「雪が降る」に「エマニエル夫人」の主題歌。あの頃のフランスは、子供にとって大人の愛憎渦巻くエロの国。妄想の中ででき上がった大人の世界はちょっと笑えて、ちょっと憧れた。そして、70年代の昭和歌謡は多分にシャンソンの影響を受けていたと思う。

血しぶきを受けた白いスーツで登場したオーケン。シャンソンじゃないけど、沢田研二の「危険な二人」をシャンソン風に歌ったダイヤモンド・ユカイ。二人とも、私たち世代にとって等身大のシャンソンを表現してくれた。やっぱ流石だわ。

他の出演者にも目を見張った。これについてはまた別の投稿に譲るが、「黒色すみれ」と「チャラン・ポ・ランタン」の2つの女性ユニットは新たな発見。「黒色すみれ」はもう10年目らしく、そういえば名前を聞いたことはあったが、ちゃんと音楽を聴いたのはこれが初めて。公式サイトを見れば、なんとあのティム・バートンのお気に入り。ビデオメッセージまでアップされている。不覚だった…。

今年初めての音楽ライブ。なにかきっかけを与えてくれそうなショウだった。音楽はいつも何か発見をくれるなあ。