『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

「じゃんがら」はいわきの心

2006年07月24日 | 歴史
腰から締め太鼓をさげた3人の男が中央に陣取り、
アクロバティックな動作で太鼓を叩く。
そして、その周りを「鉦きり」と呼ばれる10人ほどの男たちが取り囲み、
輪をつくり、肩からさげた鉦を叩きながら、ゆっくりと廻る。

腹底にズシンズシンと響く、野太い締め太鼓の音。
耳をつんざき、中空にこだまする凄まじい鉦の音。

「じゃんがら」は、いわきの夏を熱くする。
この「じゃんがら」がいわきに伝えられたのは、
江戸時代のはじめ、1650年代のこと。
その後、350年もの間、
「じゃんがら」は、いわきの人たちに愛され、
この地に脈々と伝えられてきた。

この夏、「じゃんがら」を是非とも見てみたいというのなら、
月遅れで行われる平の七夕の折りに行われる「いわき市青年じゃんがら大会」
(8月6日(日)夕方開催予定)の会場、
または、「じゃんがら」の一行が新盆の家庭を廻る
お盆の8月13、14、15日に見るのがいい。
コメント (2)
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