えびのエコミュージアムセンター ~天候・火山・交通情報~

霧島のえびの高原にあるえびのエコミュージアムセンターのブログです。
毎朝更新。えびの高原へ出発前にチェック!

♪霧島連山登山道の情報♪

硫黄山 噴火警戒レベル1(活火山であることに留意) 新燃岳噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 硫黄山と新燃岳の一部の範囲とそこへ至る登山道は規制が継続しています。 【登山ができる山】韓国岳・白鳥山・池巡り自然探勝路(不動池まで)・甑岳・高千穂峰・栗野岳・丸尾自然研究路・御池野鳥の森など  【登山規制継続中の山】硫黄山周辺・新燃岳周辺 <登山者は通常通り、事前に天気や登山道、火山の状況について調べ、安全対策をしたうえでお楽しみください。 また入山に際しては登山届を出しましょう。>

4月20日のえびの高原

2012年04月20日 | 日記
今日のえびの高原は一日中雲がかかって時折小雨が降っていました。
お昼の気温は12.5℃。雨が降っても身にしみる寒さはなくなってきました。


今日は石川県より写真家の渋谷利雄さんがいらっしゃいました。
「のとキリシマツツジ」の写真集を出されている方で、現在霧島市、湧水町、えびの市などで
キリシマツツジの写真展をなさっています。
えびの高原のつつじが丘をご案内しました。

今後の展示予定
 平成24年4月22日@えびの市大河平小学校体育館
 平成24年4月24日~27日@えびの市市役所ロビー
  その後、霧島市内のホテルやえびのエコミュージアムセンターでの展示を計画中です。

キリシマツツジとはなんぞや。
おおざっぱに言いますと、ヤマツツジとミヤマキリシマの雑種で、霧島の山中に自生するつつじの一種です。
花色の変異が大きく、その中でも特に美しい株が持ち出され、江戸で改良され数々の品種が生み出されたと言われています。

色や形にはいく種類もありますが、「本霧島」と呼ばれるつつじは澄んだ赤色の花が特徴です。
本家?である霧島周辺では、「キリシマツツジ」はほとんど忘れられた存在でした。
しかしそれが現在、石川県の能登で代々大切に守られていているのです。
のとキリシマツツジについてhttp://www.okunoto-ishikawa.net/modules/notoiro/

これに驚かれた元霧島市議の方が中心となって霧島連山希少植物保全調査会を立ち上げ、
キリシマツツジの調査や保護に取り組んでいらしゃいます。
(蛇足ですが、現在国立公園内での採取は許可を得なければできません。)


平成22年4月、大河平小学校
探してみると霧島周辺にはキリシマツツジを栽培されているお宅がたくさんあることがわかってきました。
えびの市の大河平小学校には驚くほど立派なキリシマツツジの生垣があります。
今が見ごろということです。

キリシマツツジについてはまたおいおいご紹介するとして、今日はえびの高原自主防災連携組織の幹事会もありました。
新燃岳の噴火を契機にえびの高原で働く全員が参加して立ち上げた防災組織です。
市役所の総務課や消防署、警察署のご指導を頂きながら避難訓練や火山についての研修などを行っています。

今度の総会で、月一回の定例会を始めることを提案することになりました。
いやはや、また忙しく、楽しくなってきますね(Y)

極楽温泉

2012年04月20日 | 高原町のお宿
休日に高原町の極楽温泉に行ってきました。
素朴なよい雰囲気のお宿で、お湯もお料理もとてもすばらしかったです。

極楽温泉のある辺りから霧島連山を見ると、高千穂峰が大きくそびえています。
霧島連山は眺める方向によって姿が変わりますが、それぞれに美しく
住んでいる人々はだいたい「自分の町から見る霧島が一番」と思っています。
残念ながら今回は山に雲がかかってしまい、写真が撮れませんでしたが、あらためて撮りにいきたいところです。
(↓真ん中の雲の中に高千穂峰があるのですが。。)


御池周辺の照葉樹林は今照葉樹の新芽で森がいろんな色をしています。

クスノキ科シロダモ。新芽は金色の毛に包まれています。

クスノキ科バリバリノキ。

国道223号線脇に積もった新燃岳の噴出物。
平成23年1月26日、27日の2日間で数センチの厚さで堆積したところもあります。
木々はおおむね無事だったようで、新緑の喜びもひとしおです。(Y)

霧島ジオパーク推進連絡協議会定例総会

2012年04月20日 | 霧島ジオパーク

4月18日に霧島ジオパーク推進連絡協議会定例総会が霧島市シビックセンターで開かれました。

ジオパークとは…
「ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所がジオパークです。
 山や川をよく見て、その成り立ちとしくみに気付き、生態系や人間生活との関わりを考える場所です。
 足元の地面の下にある岩石から宇宙まで、数十億年の過去から未来まで、山と川と海と大気と
 そこに住む生物について考える、つまり地球を丸ごと考える場所、それがジオパークです。」

「霧島ジオパークは、国立公園であり、宮崎県と鹿児島県にまたがる20余りの火山の集まりである霧島山と、
 その周辺の加久藤カルデラ起因の滝などのジオサイトをみどころとし、【自然の多様性とそれを育む火山活動】を
 テーマとしたジオパークです。」
 (日本ジオパークネットワークHP http://www.geopark.jp/ より引用)

霧島は2010年9月に日本ジオパークに認定されています。
霧島ジオパークの詳細につきましては霧島ジオパーク推進連絡協議会のHP 
http://www.mct.ne.jp/users/kiri-geopark/index.html に紹介されています。

総会では役員の改選や予算、事業計画等について話し合われました。
総会のあと、えびの自然保護官事務所の森川自然保護官の講演が行われました。

「霧島錦江湾国立公園(霧島地域)の将来像と霧島ジオパーク」と題し、
新燃岳の噴火をチャンスと捉え、火山に生きる霧島の自然の魅力や火山の恵みについて再認識し
地域の人々が中心となって新しい霧島像を発信していこうというようなお話でした。(違ったらごめんなさい)

平成23年1月27日、新燃岳の噴火、新湯より撮影

噴火以降私たちの生活はがらりと変わってしまいました。
韓国岳、高千穂峰などの登山規制も続いています。
しかし、地球の息吹を間近に体感し、火山に適応したミヤマキリシマをはじめとする霧島の生物たちについて
より深く知ることができたのは事実です。
今、霧島では300年に一度の火山活動が起きていて、日本で一番新しい軽石を見ることができます。
そこには人間の時間を超えた壮大なドラマがあります。

霧島ジオパークの魅力についてもこれから発信していきたいと思います!(Y)

4月17日のえびの高原の様子

2012年04月17日 | 日記

今日のえびの高原は気持ちのよい青空が広がっています。
15:50の気温が21.5℃。とても暖かい日になりました。

日差しに誘われてやっとえびの高原にキリシマミズキが咲き始めました。
春先に寒さが続いたためか例年より2週間ほど遅れています。

キリシマミズキは霧島では沢筋に多く咲きますが、霧島以外ではごく限定的に分布している珍しい植物です。
トサミズキやヒュウガミズキなどと同じ、マンサク科トサミズキ属の植物ですが、
花のゴージャスさはキリシマミズキがぴかイチだと思っております
これから5月上旬までえびの高原のあちこちで花を見ることができます。

今日は地元紙の記者さんが取材にいらっしゃいました。
お姉さま方に「はい、ポーズ♪」

ピクニック広場付近

近日中に掲載されると思いますので、お楽しみに

(Y)