江別創造舎

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昭和56年8月集中豪雨1

2013年04月09日 | 歴史・文化

 昭和50年以降、石狩川水系における治水工事は急ピッチで進みました。

 54年度の激特事業の終了により、確率的には200年に1度の豪雨にも耐えられる堤防の嵩上げが完了したことは、画期的なことでした。

  56年8月、発達した日本海低気圧による前線が北海道上空に停滞し、3日から5日にかけ石狩、空知、胆振地方に気象台観測史上最大の豪雨をもたらしました。
 そして、石狩川の堤防が沈壊したのは、同6日のことでした。
以下、6日の事態の進行を記します。

6日
0時00分~ 国道12号大川通り付近、石狩川越流のため通行止め。
       東光橋付近冠水による通行止めのため、東光町など孤立。
1時50分~ 石狩川左岸東光町付近で築堤中の自衛隊400人、増水ため撤退。
2時00分~ 石狩川水位9m23。
       最高水位となる。
2時30分~ 石狩川右岸美原地区で堤防決壊、美原地区冠水。
2時35分~ 幌向川右岸、清真布合流付近で堤防決壊。
       豊幌地区冠水。
4時37分~ 石狩地方の大雨警報解除。
       洪水警報は継続。
5時00分~ 江別市に災害救助法の適用。
9時00分~ 豊幌地区水没、さらに増水中。
       南美原地区水没し、美原全体に浸水が進む。
       八幡、下の月、第1角山、中島地区それぞれ冠水。
9時20分~ 条丁目、あけぼの町、朝日町の避難指示解除。
11時30分~ 早苗別川の逆流で、上江別南町床上浸水発生。


註:江別市総務部「えべつ昭和史」442-443頁.
写真:昭和56年8月水害(南美原地区の冠水状況)
 同上書443頁掲載写真を複写し、当ブログ掲載いたしております。


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