江別創造舎

活動コンセプト
「個が生き、個が活かされる地域(マチ)づくり」
「地域が生き、地域が活かされる人(ヒト)づくり」

ザックバランな薫平さん

2017年02月22日 | 歴史・文化

 多くの人が薫平さんと言います。

 古田島さんではなく、薫平さんと呼ばれたところに、古田島薫平が生活人と同じ地平で尊敬され、かつ愛されていたかが、よくわかろうと言うものです。

 つまり、奉って尊敬しているわけではないのです。
会合で御酒が出ると、相好崩して腰を据えてしまったり、陳情先の旅館に夜分遅く戻り、『なに、かまわぬ』と女中たちと一緒に仕舞湯に飛び込んで嬉々としている、そんな我々と同じ地平の、同じ仲間として、ついつい乱暴にも、「やぁ、薫平さん」と肩を叩きたくなるお人柄なのです。

 また、人は古田島を評して、ザックバランな人であるといいます。
頼まれて何度も陳情に同行したことのある前田清蔵によると、彼はどんな小さな会合にもやってきて、農民と分け隔てなく話してこんでいました。
『平民的な人、貧富の差をしない人、まんず珍しい人だと尊敬しております』

 もちろん、農民ばかりではありません。
北日本製紙株式会社労働組合の執行委員長であった三本一雄は、労働組合はどうのこうのということは微塵も見せず、よく話を聞いてくれた人であったと懐かしんでいます。


註 :江別市総務部「えべつ昭和史」851頁.
写真:江別市初代市長 古田島薫平氏
 同上書151頁掲載写真を複写し、江別創造舎ブログおよび江別創造舎facebookに掲載いたしております。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北海道経済産業局「ものづく... | トップ | 江別の文化・歴史を語る!つ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歴史・文化」カテゴリの最新記事