江別創造舎

活動コンセプト
「個が生き、個が活かされる地域(マチ)づくり」
「地域が生き、地域が活かされる人(ヒト)づくり」

大麻公設小売市場

2013年01月07日 | 歴史・文化

 昭和46年12月、消費者への食料品の安定供給と利便性の向上を目的に、大麻(おおあさ)公設小売市場が開設しました。
 
 これは、消費モニター調査などに江別、野幌、大麻(おおあさ)の3地区の物価地域格差が明らかになったことを受け、特に小売物価が一番高いとされた大麻(おおあさ)団地に開設したものです。
(中略)

 昭和46年12月25日、同市場はキャッチフレーズを「消費者に求め易い価格、また小売店は維持できる価格」とし、鮮魚店4店など17店の入居によりオープンしました。
明るく広い店内は、消費者から気持ちよく買い物ができると公表を得ました。
 しかし、問題は、同市場が大麻(おおあさ)物価を抑止する推進役になるかどうかということにありました。
 そのため、市は47年4月から同市場内に市標準小売価格を表示し、適正価格による販売を、同市場はもとより全市内に波及させたいとしました。
 標準小売価格の算定方法は、札幌、江別の卸売市場系統ごとの重量減耗率(産地から市場、仲買人、小売人に至るまでの減耗)、仲買人利益率、青果(鮮魚)のシェアー率、販売減耗率(小売人が販売するまでの目減り、品質低下の率)、小売人利益率を算出し、それにより小売価格を調整算定しました。
 そして、青果、鮮魚に分けm100g単位で、高値、中値、安値で場内に表示しました。
さらに加えて、翌朝の商業新聞にも掲載することにしました。
 表示は、同市場の表と裏玄関の2箇所の表示板に4月1日から書き込まれました。
そして、その後50年代の前半まで、小売店の値付けの指標として、消費者の買い物の目安として、その役割を果たすことになりました。
 また、同年4月、同市場のお目付役として主婦6人をモニターに委嘱、物価、量目、接客態度、衛生面などの監視を期待したのでもありました。
(以下略)

註:江別市総務部「えべつ昭和史」363-364頁.
写真:昭和47年2月オープン間もない大麻(おおあさ)公設小売市場の店内
 同上書363頁掲載写真を複写し、当ブログ掲載いたしております。

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