エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

新たなメンバーで再訪・白老川流域

2020年08月19日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
新たなメンバーで再訪・初心者には超お勧め・・・
白老川~三重ノ沢
  ~砥石沢 周回ルート

■ 山 行 日    2020年8月18日(火)   日帰り
■ ル ー ト    大石橋P~白老滝~三重ノ沢~林道~砥石沢~大石橋Pルート
■ メ ン バ ー     エバ、トモさん、きょ~こさん
■ 登 山 形 態     沢登り
■ 地 形 図    1/25000地形図   「徳舜瞥山」
■ コースタイム   周回ルートトータル  4時間15分
<周回タイム>
08:00       大石橋駐車場出発
08:15       白老川本流出合
08:18~35    白老滝
09:45       三重ノ沢出合

11:30       林道出合

11:55       砥石沢出合
12:15       駐車場到着
~13:30      ランチタイム




★ 立役者・・・
本題に入る前に白老滝を始め、白老川流域を世に知らしめた立役者について記して置きたい。
それは知る人ぞ知るganさんこと「岩村和彦」氏である。HYML(北海道の山メーリングリスト)の
創立メンバーであり北海道の沢をこよなく愛してるだけでなく、その素晴らしさを世に知らしめた
張本人なのである。この沢を紹介した「北海道沢登りガイド」(北海道新聞社発行)を始め全道の沢を
紹介した本は他に3冊出版しているのが、ganさんである。昨今北海道の沢登りもブームになってい
るのは、間違いなくganさんの出版した本が大きく影響していると言っても過言ではないだろう。

私が白老川を知ったのは、2014年8月の事
HYMLの懇親会「ルック岳」で知り合ったメンバーからお誘いが来て、「ganさんが行った白老川
に行ってみたいので一緒に・・・」と初めてそのメンバーと遡行する事になったのがきっかけ。

私の沢登りはいつもピークハント。渓相がどうだとか滝が幾つあるとか簡単、難しいと言っている
余裕もなくピークを目指すためにはこの沢を登らなくては・・・の一心だけだった。
しかし、ganさんの沢本を読んでいる内に「沢を楽しむ」感覚を知りピークに登らなくても沢だけを
楽しむのも良いかも!と考えるようになった。

初めての白老川と三重ノ沢での衝撃は大きく、すっかり魅了されて大満足で終えた事を今もはっきり
と覚えている。

三重ノ沢は今回で4度目だが、沢初心者はもちろん中級者でも充分楽しめるナメと滝の連続はきっと
感動を覚える事だろう。周回ルートにすれば復路で林道を利用するが4~5時間で終了するので初心
者にも体力的な負担が少なくお勧めのルートである。



「白老滝」

★ 沢に行きたい・・・
HYMLとYAMAPで共通する仲間でもあるトモさんから久々のラインが届く。
仕事の関係で火曜日しか休みが無いが、合えばどこかの沢に連れて行って欲しいとの依頼だった。
たまたまであるが、ラインが来た1週間後の火曜日が休みで予定も入っていなかった。
白老川周辺が初心者でも登れると聞いていたらしく希望通り今回のルートを紹介する運びになった。

同行者に最近トモさんと山に登っているという沢初心者の「きょ~こさん」が加わる事になんの違
和感も無い。きょ~こさんとは初対面である。



砥石沢に架かる「大石橋」を渡ってから白老川本流に降りるルートがある・・


本流から3分ほど上流に「白老滝」が見えてくる・・・


敢えて滝の傍まで行ってその迫力を実感してもらった・・・

★ 初心者には感動の連続・・・
白老川の本流自体は、難しいところもない平凡な沢と言ってしまうのは経験者だけかも知れない。
でも、初めて訪れる初心者の目には何もかも感動の連続で歓声を上げてしまうテンションになるようだ。
確かに清流であり一枚岩の滑床もある。断崖絶壁の壁の下も初めてなら恐れをなし小さな滝でもその流れ
は感動ものだ。
白老滝を見てから本流を下ること約1時間、飽きる事無くトモさんときょ~こさんは楽しそうだった。

メインの三重ノ沢出合で少し休憩し、いよいよ三重ノ沢に入る・・・。
本流とはまるで渓相が変わり最初は少し薄暗く狭い沢に入る感じだ。しかし、10分ほど登るといきなり
大滝が現れ悲鳴を上げる!



白老川本流を下るとこんな渓相にも出会う・・・


清流の滑床にも感動する二人・・・


最初に出会う大滝に悲鳴を上げる二人・・・


直登のパフォーマンス





★ 笑いが止まらない・・・
恐らく最初の大滝を見たときは声も出ないほどショックを受けたかも知れない。
それは想像を絶する滝の大きさと美しいナメの流れ、更に垂直に見える直登困難な滝に足が止まったと思う。

しかし、滝に近づいて見るとその流れは優しく岩の表面がゴツゴツして登れるかもと安堵に変わる・・・。
登りやすい場所を教えた上で敢えて直登するパフォーマンスの遊びをお勧めする。いわゆるシャワークライム
の体験である。実際には上まで登れないが、流水を浴びながら登るふりをして写真に収める絵がインスタ映え
するものだ。これだけでも充分楽しいはずだし、最初のショックはどこに消えたのか?もう笑いが止まらない
のは二人とも同じだった。

登って見ると難しくもなく意外に登れる自分が誇らしくもなり、滝上から見下ろす楽しさは格別だろう。

それが、次々と連続して現れたら・・・やっぱり笑うしかない。



2段の大滝、この後、左の右岸から懸垂下降の体験をした・・・


初めて懸垂下降を体験するトモさんはとても楽しそうでした・・・




きょ~こさんも初めての体験だそうで・・・恐る恐るも楽しそうでした・・・

★ 誰でも童心に戻れる空間・・・
この沢に関しては、沢登りの楽しさを味わうためのカテゴリーが凝縮していて飽きない。
小さいが釜もあるので泳ぐ楽しさもあるし、ロープを用意していれば懸垂下降の体験も出来る。
滝の滑り台やナメ滝で寝そべるのも冷たくて気持ち良いだろうと思う。登れそうにない直登を何度か挑戦し
ビショビショになると誰でも気が付けば童心に戻っているかも知れない。

二人の笑顔を見ているとそう感じてならない。
案内している自分も楽しかった・・・。


 
滝の途中にあった滑り台で少年に戻るトモさん・・・           少女は溺れそうになってトモさんに助けてもらう・・・











★ あっと言う間の2時間・・・
三重ノ沢の連続する滝も4つだったろうか・・・?
距離も短いし単に登ってしまうだけなら林道に出るまで1時間と掛からないかも知れない。
たっぷり時間があるならこの滝で思いっきり遊んで欲しい。今回、初体験だったという懸垂下降もそれぞれ
一回ずつしか出来ず、ちゃんとした訓練とは言えないと思うが、基本的な講義は伝わったと思っている。

危険を知って基本を学び、装備も大事だが楽しむ心が一番・・・なんて。

あっと言う間の2時間でした。
林道も歩きやすく3人で会話は途切れませんでした。
砥石沢出合まで30分と掛からず、白い滑床に最後感動してもらいました。

駐車場でゆっくりランチタイム。
トモさんの作る棒ラーメンを頂きながら癒しの時間でした・・。

最後は、支笏湖の休憩村で汗を流し解散・・・楽しい一日でした。













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