りんごの日記

ミュージカルの感想や旅行、その他思いついたことを自由に書きます

マーガレット13号 「ベルばら」再び

2013-06-06 21:45:41 | 観劇
 今年4月「マーガレット」創刊50周年記念号に別冊付録として、新作16ページを発表した「ベルばら」。売れ行きが好評だったらしく、6月5日発売の13号は本誌に印刷されて再掲載。冒頭4ページは新たにカラー着色されている。

 前回は発売日に3軒目の書店でようやく入手できたので、今回は予約しておいたが、書店に取りに行ったら、高く山積みされていた。さてカラー着色を楽しみにページを開く。


 わぁ、カラー扉のアンドレが物凄く大人というか別人。ちょっと「オルフェウスの窓」みたい。私は「ベルばら」を単行本サイズでしか読んだことがないので、マーガレットの本紙の大きさで描かれるオスカルとアンドレがとても新鮮。このくらいの大きさだと迫力が違う。40年前リアルタイムで「マーガレット」を買い、毎週「ベルばら」を読んでいた人たちが羨ましい。

 今年は5月の連休中、久しぶりに漫画「ベルばら」を何度も読み返した。そして今の自分も、「ベルばら」と出会った頃(10代前半)の自分も根っこの部分は全く同じと感じた。おそらく今後もそうだろう。「ベルばら」の影響を受けて、西洋史が好きになったし、漫画に出てくる美しいフレーズを暗記するくらい頭にインプットした。漫画「ベルばら」は美しい日本語の宝庫だとさえ思える。池田理代子先生の言葉選びが大好き。
 どうして宝塚の演出家は漫画で語られる美しい台詞を、舞台の台本に取り入れてくれないのか?例えばアンドレが復讐にはやるオスカルを制し「武官は感情で行動するものではない。」とか、オスカルがベルナールの叫びを聴き、ぽろっと一言呟く「貴族とは恥ずかしいものだな。」など、ぜひ舞台でも聞きたい表現が数多くある。かと思えば「こんな台詞、絶対あのオスカルが言うはずはない。」と感じるものもあり、舞台化の難しさを痛感する。漫画では戦闘中に咳きこむオスカルを庇って、アンドレは銃弾に倒れるが、宝塚ではアンドレは流れ弾に当たり命を落とす。個人的にアンドレはオスカルを庇って亡くなる設定にーーーと思うが、舞台上ではいろいろ制約があり難しいのだろう。もはや演出家の先生は漫画を読み返すことなく、独自で「宝塚版 ベルサイユのばら」創作に走っているのだろうか?だとすると宝塚の「ベルばら」は漫画とは完全に別物を見た方がよさそう。

 4月に発表された「ベルばら」の新作がかなり好評だったようで、マーガレット22号(10月19日発売)では、さらに新作が掲載予定とのこと。また10月4日(金)には「愛と勇気のベルサイユのばら カレンダー2014」が発売予定で、予約受付中とある。秋の楽しみが増えた。
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿