e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

大津皇子の歌

2011年10月30日 | 読書
・万葉集巻第2 105~106番(姉の大来皇女に会うために伊勢神宮に下向した時に大来皇女が作った歌)
o わが背子を大和に遣るとさ夜深けて 暁(あかとき)露にわが立ち濡れし
o 二人行けど行き過ぎ難き秋山を いかにか君が独り越ゆらむ
・万葉集巻第2 107~109番(石川郎女との相聞歌)
o あしひきの山のしづくに妹待つと 我立ち濡れぬ山のしづくに
o 吾を待つと君が濡れけむあしひきの 山のしづくにならましものを
o 大船の津守の占に告らむとは まさしく知りて我が二人寝し
・万葉集巻第2 163~164番(処刑後、大来皇女が退下・帰京途上で作った歌)
o 神風の伊勢の国にもあらましを なにしか来けむ君もあらなくに
o 見まく欲(ほ)りわがする君もあらなくに なにしか来けむ馬疲るるに

・万葉集巻第2 165~166番(二上山に移葬されたとき、大来皇女が作った歌)
o うつそみの人なる我(われ)や明日よりは 二上山(ふたかみやま)を弟(いろせ)と我(あ)が見む
o 磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど 見すべき君がありと言はなくに