夕方、交換から電話。
「先生、お忙しいところすみません・・あの・・W大学の学生さんからのお電話なんですが・・緩和ケアの調査をしたいと・・先生。お出になりますか?」
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交換の方が申し訳なさそうに話すときは、大概不躾な外線電話。
こういうときは、出ないで切ってくれという医師も多い。でも、まあ・・話は聞いてみようかな・・と思って繋いでもらった。けれど、すでに声は一回り低くなっていた。
「あのぉ、早○田大学4年生の○○教室(よく聞き取れない、研究室?)の者ですが、緩和ケアのことで、ナースステーションの調査させてもらえないでしょうかぁ」
ぶちっと切れた。
そもそも、他の施設で研究テーマとして調査をしたいならば、まずは文章で、指導教官の推薦状とともに調査の目的、内容、期間、得られる期待値、約束事などを書き、郵送し、後日返事をもらうというものだ。
こっちは、医療機関である。そこに入って調査をするということはどんなに負担になることか。ましてや、患者さんは治療をするために病院に入っているのである。静かな療養環境に立ち入ることや、病歴など個人情報の中に入るということである。
そうそう簡単に依頼できるものではない!
文章で、実務担当責任者が検討の余地有と判断したら、学長文章で病院長宛に公文書で依頼文を送ってもらい、組織として責任をもって学生送り出してもらわなければいけない。
普通は、ここで、説教が始まる。
「あなたね。人に依頼するには手順と礼儀というものがあるでしょう・・」と・・
でも、今日はもっとそっけなかった。
「緩和ケア科はあってもベットはありませんから」
「あ、ナースステーションでいいんですけど」
「だから、緩和ケア病棟も一般病棟のベットもありませんから。」
「あれ、ナースステーション・・」
「ベットがないということは、ナースステーションもないの」
多分私の役職が十六階病棟医長だから、その病棟のナースステーションの調査をさせてくれということだったのだろうがどうでもいい。公の場で責任を持って研究をしたいと思うなら、誠心誠意自分を磨いてからにしてほしい。こちらは、日々真剣勝負で生死の間にいる人たちに向き合っているのだから。
まったく、もう
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今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
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先生の怒りはもっともだと思います♪
若者ぉぉお、日本沈没しちゃいそう。(って年寄りのセリフよね)