緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

日米オピオイド事情(3)

2007年07月04日 | 医療

例えば、数年前にコンサルトを受けた方でこんな方がいました。
外国籍の方で日本語堪能な消化がんの方でした。

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アメリカの西海岸に長らく生活されいました。
その西海岸のかかりつけ医から
生理痛のときは、ハイドロコデイン
を処方されていました。
ハイドロコデインは、日本では未発売のオピオイド(麻薬)です。
毎月2日間ほど、30mgのハイドロコデインの錠剤を
4~5錠/日程度内服しているということでした。
だんだん痛みが強くなってきたので
西海岸のかかりつけ医は40mg錠にして
一日量を増やしてよいと
約束をしたばかりだったとご本人から聞かされました。

自分が特別ではないことも力説していました。
回りの女性は皆そうしていたと。

脱線しますが、そういう麻薬が入国時
何もたずねられることなく入ってこれたことにも
驚きました。
処方箋があれば、どんな薬剤でも
日本の入管は何も疑わないと彼女は言っていました。

国外にがん疼痛のためのオピオイドを持ち出すときには
手続きが本当に大変なのですが・・・
入国管理のチェック体制はどうなっているのでしょうねえ・・

脱線しました。明日に続きます。
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2 コメント

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ハイドロコデイン (Taichan)
2007-07-05 13:14:50
ハイドロコデインを術後疼痛管理で1stチョイスで使う医師も結構多いですし、患者さんからのリクエストも多いです。入国時に処方箋があれば日本に入れるとは知りませんでした。
返信する
そうなんですね。 (aruga)
2007-07-05 22:09:18
がん疼痛の現場では、ハイドロコドン、ハイドロモルフィンをよく見ました。ハイドロコデインは弱いので非がんにも使い易いのかなあと感じたしだいです。本当に入管びっくりです。それも、プラスチック・ボトルに何百錠とじゃらじゃらと大量に持参されていました・・
返信する

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