緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

緩和ケア支援ー病棟にまつわる身近な出来事

2007年06月05日 | 医療

私は、数年前に
今の病院に20床の緩和ケア病棟をつくるから
来てほしいと言われ、大学から異動してきました。

+++++++++++++++++++
お元気でしたか?
ここをクリックお願いします。
ブログランキング「緩和ケア医の日々所感」のクリックでもどってきます。
+++++++++++++++++++

患者さんのところに行きたい時間を
その準備に当てたときもありました。
今までの経験から工夫した病棟の図面は
本当に良く出来たものだと思います。

ところが、昨年度途中の人事異動の後
この緩和ケア病棟は取り消しになってしまいました。

個人的には大変憤慨も落胆もしました。
ただ、客観的に考えると、
立案から病院が出来るまで、長い時間がかかれば
社会情勢に応じて、計画を変更せざるおえない現状であろうと
理解できましたから、組織として示された方向で
やれることをキチンとやっていくしかないと思っています。
政策医療の直下にいるものとしてはいたし方ありません。

では、緩和ケアはどちらに誘導されようとしているか
というと、在宅です。
厚生労働省は在宅死を4割にするという目標値をかかげました。
そうなると、もう一つの緩和ケア
一般病院の中の緩和ケアチームの活用です。
+++++++++++++++++++++++++++
ここ、クリックお願いします。人気ブログランキング参加中です。
今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
+++++++++++++++++++++++++++

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 緩和ケア支援ー緩和ケア病棟数 | トップ | 緩和ケア支援ー緩和ケアチーム »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
海外視察で何を見てくるのでしょうか (キャサリン)
2007-06-06 01:09:27
核家族、少子化、離婚による母子家庭、父子家庭、熟年離婚、ひとり暮らしの老人、結婚しない族。 現在の「家族のかたち」で癌患者を在宅で看とれとは・・・ 病を苦にした自殺、看病に疲れた心中、親殺し、子殺しが増えている現状を見てみぬふりをするのでしょうか? 在宅での看とりとは、三世代同居が当たり前であった昔、むかしのお話です。 緩和病棟が無理ならば、ゆったり五床にトイレ付きの部屋を多く作って頂けないでしょうか ? 「美しい国」の前に、年間32万人以上が亡くなっている「癌患者」その他の病者、老人に優しい国は作れないのでしょうか? 民主党の山本議員は自らの癌を公表され、治療を受けながら活躍されています。国会議員が「癌」を患っている。というニュースが聞こえてこないのは何故でしょうか?不思議に思います!!
返信する
コメントありがとうございます (aruga)
2007-06-06 23:45:19
在宅が困難な場合、施設での療養的な緩和ケアは介護施設、老健、グループホームなどに移っていくと思われます。これを一次緩和医療といいます。でも、現実問題このままでは無理です。高齢者100人に一人の医師の介護系施設で緩和ケアは無理でしょう・・
地域に三次緩和医療としての指導的緩和ケア病棟が必要なのですが、そこを話しても文章で渡しても、理解してもらえないのです。(当院の話ですが・・)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事