緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

モルヒネ 安達千夏

2007年02月06日 | つれづれ

先日、大型書店に立ち寄ったところ
目のつくところに沢山並べてあった本。

『モルヒネ 安達千夏 祥伝社』

仕事柄、モルヒネはどのように見られているのだろうと思わず購入。

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電車の中で半分くらいまで一気に読んだのですが
面白くなかった・・
在宅医療も行っているホスピスに勤務する医師の主人公
その前に患者としてあらわれた昔の恋人
安楽死を匂わすモルヒネのアンプル

作者はとてもよく
ホスピスや在宅医療を取材していると思いました。
でも、その取材内容が文章になって出てくると
とてもよそよそしく感じられ
主人公の女性医師と元彼の感情をたどっていく作業も
臨死期にある人の心はそんなものではないでしょう・・と思ってしまいます。

緩和ケア病棟を退職された看護師さんが
やめる時の挨拶に
「人生をあまりに早く濃く知りすぎました」
と言われた事を鮮明に思い出します。

この本を読んでこんなもんじゃないと呟く私に
それほど、緩和ケア病棟の3年間
20床あまりで年間死亡退院200名
これは相当強烈な体験だったのだと思いました。
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4 コメント

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私もそう思います。 (ぴょん)
2007-02-07 08:52:42
誰にも言えない、口に出して言えない強烈なこと、たった一人の臨終に接しただけでもあります。
危篤の時に、数時間だけ来た妹が「私はお兄ちゃんを看取った。」と声高に話していたことに違和感と反発を正直覚えてしまいました。
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Unknown (aruga)
2007-02-08 00:39:25
いろいろあるものです。
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不滅か!?グリオーマ (タカコ)
2007-02-22 00:33:56
私もモルヒネが目に入り買って見ました。平成17年にグリオーマで44歳の最愛の夫を亡くした身としては、一つ一つの言葉が着飾っている気がしました。
脳死してから腎臓移植するまでの命との闘い、神への逆らいなど実体験しました。もう恐れる物はありません。もう二度と悲しむことがないから。つぶやきでした。お邪魔しました。
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Unknown (aruga)
2007-02-22 23:36:57
想像を超えた現実だったのでしょうか・・
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