緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

声が大きい医師とチーム医療

2006年10月12日 | 医療

1日アクセス数、昨日は最高記録更新 210でした! お立ち寄りくださり本当にありがとうございます。
今日は、緩和ケアと在宅医療をテーマとした研究会に参加・・ あまりに声が大きい方が多くて、こんなんでチーム医療ができるのかなあと感じる一面もありました。 
私自身、在宅医療の経験がないわけではないので、その心理も分からないわけではないのですが・・ 

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大学病院でコンサルテーションを始めたとき、日本の医学教育で、チームの中の一員としてのスタンスのとり方を学んだことが無かったとことに気づきました。 自分と異なる尺度を持ったメンバーと、自分の意見とのバランスのとり方や主張の仕方などは現場に出て、痛い思いをしながら一から学びました。 イギリスでは、inter-professional education (専門間教育)という概念が生まれてきているという話はどこかで書いたような記憶がありますが、専門をいかに研ぎ澄ましていくかという教育の一方で、いかに多職種で一つの事柄に関わり知恵を出し合いながら解決にもっていくかという教育も生まれているのだそうです。

一国一城の自信に満ち溢れた在宅医の先生には、看取りまでの患者さんを全面的にお願いしたい場合はとてもよいと思うのですが、初期からの緩和医療が目指す、チームを作って患者さんのケアにあたるという位置づけでは、スクラムは組むには医師同士が言葉がなくとも相手が考えていることがわかるくらいの関係にならなければ難しいと感じました。 

在宅医療を担う医師は本当に千差万別で、それぞれの特性を、紹介する側もされる側も互いに知っていなければ患者さんが困ってしまうだろうと思いました。 
会をひたすら静かに聴きながら、心の中では・・・・・いろいろ・・・・・

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今日も、お付き合いくださりありがとう。明日も、来て下さいね。
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4 コメント

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同感 (青森三内丸山)
2006-10-13 00:28:42
何が何でも最後まで在宅で。

在宅にせん妄なし。在宅ホスピスで働く看護師に欝なし。最後に施設ホスピスを希望されたときは敗北・・・。押し付けですよね。皆、それぞれのパワーが違うのに。

地域ケアの理想は在宅、老人施設、病院、施設ホスピスをニーズに合わせてソーシャルワークするシステム。患者さんや家族の安心が第一だと思っています。
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そうですよね! (aruga)
2006-10-13 18:03:21
その時々でどれだけ円滑に適切な療養の場に移動していけるかということが大切なんですよね。医療者の価値観ではなく、患者さん・ご家族にとってより良い方法はという意識でなければ、いけないものですよね。先生に、同感って言ってもらえて嬉しい!
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行間を読みながら・・・ (kappa)
2006-10-14 15:42:11
お久しぶりです、横須賀の kappa です♪



行間を読みながら色々…、色々考えて仕舞いました…。



在宅医療を担う先生、色々な「温度」の先生がいらっしゃいますね。

私のような調剤薬局ですと、尚更、色々な先生・業者さんと係っていくことになるので、その温度差に戸惑ったり、関心したり…、まぁ、そこが大変でもあり、面白(?)くもあるところなのですが。



先生方同様、私たちも、患者さんとそのご家族が望まれる方針に向かえるよう、お話うかがったり、調整したり…でも、なかなか難しいですね…。
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kappaさん、こんにちは! (aruga)
2006-10-14 17:38:03
調剤薬局の方々のお立場になると、いろんな医者を含めどう付き合うかということになるわけですよね。医師同士となると、責任の所在を明確にしなくてはならなくなり・・同業者と同時にチームを組むって難しいものです。同じ院内でしたら、まだ、情報交換がこまめに出来るのですけれどもね。。
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