緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

がんばろう。東京

2020年04月12日 | 医療
緊急事態宣言が出て初めての週末。

TVには新宿駅、渋谷駅の人の少なさを報道するニュース・・

でも、地域の人出は都心部に少ない分、
むしろ増えている印象。
最寄り駅周囲のスーパー、
日常雑貨屋さん、公園に人がぐっと集まっています。

おなじみのソーシャルディスタンス。
社会的距離と訳されることがありますが、
2mあけることで
通常生活内での接触、飛沫感染を
最低限予防しようという取り組み。



近くのスーパー。
1.5mあけましょうと放送されていて
レジの列は、よくて1mくらいでしょうか、
気持ち間隔があいている程度。

別の薬局では。
後ろの方、ぴったりと真後ろに並んでいます。

物を手渡したり、声をかけたりする場面は
ぐっと近寄り、ソーシャルディスタンスなんて
意識の外。

公園には、子供達の遊び声に親御さん達が立ち話。
マスクをしていますが、時々あごマスク(!)

そばには、ベンチで二人、
お弁当を広げて話し込む30代の男性。







病院では、お昼はどうしているかというと・・・

先週は、大学病院内で
昼食の取り方についての注意喚起通達が
全員メールに流れてきました。

昼食は、
原則一人で食べること (おっ!)

複数で食べるときは、
話をしないこと (ええっ?!)

話をしたいときは、
食べ終わって
マスクをして(!) 距離をとって会話をすること。

(まったくもって、その通りだな・・と納得)

食事中はマスクを外していますから、
喋れば呼気中にウィルスの混在のリスクがあります。
ましてや、食事は
直、口に入っていきます。

院内と外の温度差がとても大きく
公園風景のようなざっくりした生活が繰り広げられていると
医療者としてはちょっとがっかりしてしまいます。




そうしたところ、
冒頭の写真のようなTシャツが売られていることを知りました。

その後ろは・・・





これいいですね・・

まだ、半そではちょっと寒いから、
トレーナーがあればいいのに。。。

気持ちはこれなんですけどね。




近くの地域の中心的な病院の
麻酔科部長から・・・

先週、
陽性患者さんの帝王切開の相談が他院からあったこと。
肺炎でコロナ検査結果未着の高齢患者さんの硬膜外血種手術で
N95マスク、ゴーグル、防護服を着た麻酔は
エベレスト登山のような大変さだったと
メールが来ました。

挿管時の暴露に細心の注意を行い、
張り詰めた緊張感の中での麻酔、
麻酔も術者も低酸素になりそうだったでしょうし、
視野も確保しづらかったでしょう。
通気の悪い防護服ですから、
それは大変だっただろうと思います。

コロナ陽性を踏まえた手術・・・


都内ではこのようなことが始まっているようです。



一触即発の東京・・・

皆様が大きなことがなく、まずは、また一週間過ごすことができますように。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 静かな東京。みごとな感染制... | トップ | ビーフシチューを煮込みなが... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事