緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

一つ一つに隠れている意味や過去を会話することは自己を取り戻すことにつながる

2016年02月07日 | 教育
記憶が薄れてきたり、自分の存在価値や存在意味を失いそうになったり、尊厳を失いかけてきたりした時、過去はとても大切な役割をしてくれます。緩和ケアの領域では、ライフレビューという言葉をよく使います。過去にさかのぼり、その患者さんが辿ってきた道のりについて耳を傾けていきます。人は、大小に関わらず、喪失を体験してきています。そうした時、どのように乗り越えて今に至っているかお話頂くことで、今の困難と感じる時 . . . 本文を読む
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