ども、お腹の調子が悪かった江戸です。今はおさまっていますが、昼頃はちょっとやばかった……。昨日食べた玉子かけゴハンやカキフライにあたったのか、それとも睡眠中にお腹を冷やした所為なのかよく分かりませんが、色々と心当たりが多すぎる……。
さて、今日は雑誌の感想ネタも無いので、昔の作品について語ってみましょうか。
●ウィザードリィ(石垣環)
ゲーム第1作目のコミカライズである本編3冊と、それよりも過去の時代を描いた外伝6冊を合わせた全9巻という長編シリーズです。事実上シリーズのコミカライズとしては最大規模の物になるのではないでしょうか。そして、おそらくはこれを超えるコミカライズ作品は今後出てこないでしょう。現在では『ウィザードリィ』というゲームがかつての時代ほど脚光を浴びる事はまず無いでしょうからねぇ……。
で、内容についてですが、原作となるゲームには元々ストーリーらしいストーリーも無いので、作者独自の解釈による物語が展開されております。基本はファンタジーなのですが、どことなくSF的でもあります。いずれにしても、主人公達の成長物語という点に置いては一貫しているとは思いますがね(少なくとも本編では)。
また、作画面についてですが、正直そんなに上手いとは言いがたい部分もあります(特に初期の段階においては否定できません)。しかも、絵柄がどことなく少女漫画っぽくもあり、20年くらい前の時点でさえ、既に古い作風であったのも事実です。
その辺は表紙カバーイラストを別の人間が描いている事からも、製作サイドに自覚があったものと思われます。
ちなみに、人物絵は↓のような感じです。
無骨な鎧のデザインの所為もあって、あまりスマートな印象ではありませんね。まあ、これでも初期から比べればかなり洗練されて来た方ではあるのですが……。
他にも、印刷に下描きの跡が残っていたり、誤植や写植の貼り忘れ、フォントサイズのミスなど、現在となっては色々と欠点も目立ちます(作者云々の問題と言うよりも、編集の質がそもそも高くなかったのかも……)。
更に、一冊1000円弱という価格設定も当時学生だった私にとっては厳しい物がありました。
それでも当時は夢中になって読んだ物ですよ。欠点はあっても、それを補ってあまりある面白さもあったと思うのです。実際、原作のゲームを知らない友人達に読ませてみても、反応は悪くなかったですから。
特に外伝に入って「鳳龍の剣技」という必殺技が出てきてからは、少年漫画的な面白さがかなり強化されました。最強呪文「ティルトウェイト」との複合技「鳳龍核撃斬」が強すぎてワロタ。もう、あの辺は『ファイナルファンタジー』シリーズに最強技として出てきても違和感無いレベル。何気に「鳳龍の剣技」は後発の作品に影響を与えているような気がします。
あと、人物こそ流行りの絵柄ではなかったものの、モンスターを描く事に関してはかなり突出した物があったと思います。
このコミック版で格好良く描かれていたからこそ、原作ゲームの方でも好きになったモンスターというのも確実に存在しますね。マイルフィックやフラック、グレーターデーモン等の絶望的なまでの脅威はよく表現されていたと思います。個人的にはゲームのコミカライズで、モンスターがこれほど圧倒的な存在感を放っている作品もちょっと珍しいのではないかと。
そんな訳で、原作のゲームを知らない人でも、ファンタジーやモンスターが好きな人は一度読んでみて欲しい作品です。まあ、現在では古本屋で見つける事も困難かもしれませんけど……。確か文庫サイズ版も出ていた筈。
じゃ、今回はここまで。
さて、今日は雑誌の感想ネタも無いので、昔の作品について語ってみましょうか。
●ウィザードリィ(石垣環)
ゲーム第1作目のコミカライズである本編3冊と、それよりも過去の時代を描いた外伝6冊を合わせた全9巻という長編シリーズです。事実上シリーズのコミカライズとしては最大規模の物になるのではないでしょうか。そして、おそらくはこれを超えるコミカライズ作品は今後出てこないでしょう。現在では『ウィザードリィ』というゲームがかつての時代ほど脚光を浴びる事はまず無いでしょうからねぇ……。
で、内容についてですが、原作となるゲームには元々ストーリーらしいストーリーも無いので、作者独自の解釈による物語が展開されております。基本はファンタジーなのですが、どことなくSF的でもあります。いずれにしても、主人公達の成長物語という点に置いては一貫しているとは思いますがね(少なくとも本編では)。
また、作画面についてですが、正直そんなに上手いとは言いがたい部分もあります(特に初期の段階においては否定できません)。しかも、絵柄がどことなく少女漫画っぽくもあり、20年くらい前の時点でさえ、既に古い作風であったのも事実です。
その辺は表紙カバーイラストを別の人間が描いている事からも、製作サイドに自覚があったものと思われます。
ちなみに、人物絵は↓のような感じです。
無骨な鎧のデザインの所為もあって、あまりスマートな印象ではありませんね。まあ、これでも初期から比べればかなり洗練されて来た方ではあるのですが……。
他にも、印刷に下描きの跡が残っていたり、誤植や写植の貼り忘れ、フォントサイズのミスなど、現在となっては色々と欠点も目立ちます(作者云々の問題と言うよりも、編集の質がそもそも高くなかったのかも……)。
更に、一冊1000円弱という価格設定も当時学生だった私にとっては厳しい物がありました。
それでも当時は夢中になって読んだ物ですよ。欠点はあっても、それを補ってあまりある面白さもあったと思うのです。実際、原作のゲームを知らない友人達に読ませてみても、反応は悪くなかったですから。
特に外伝に入って「鳳龍の剣技」という必殺技が出てきてからは、少年漫画的な面白さがかなり強化されました。最強呪文「ティルトウェイト」との複合技「鳳龍核撃斬」が強すぎてワロタ。もう、あの辺は『ファイナルファンタジー』シリーズに最強技として出てきても違和感無いレベル。何気に「鳳龍の剣技」は後発の作品に影響を与えているような気がします。
あと、人物こそ流行りの絵柄ではなかったものの、モンスターを描く事に関してはかなり突出した物があったと思います。
このコミック版で格好良く描かれていたからこそ、原作ゲームの方でも好きになったモンスターというのも確実に存在しますね。マイルフィックやフラック、グレーターデーモン等の絶望的なまでの脅威はよく表現されていたと思います。個人的にはゲームのコミカライズで、モンスターがこれほど圧倒的な存在感を放っている作品もちょっと珍しいのではないかと。
そんな訳で、原作のゲームを知らない人でも、ファンタジーやモンスターが好きな人は一度読んでみて欲しい作品です。まあ、現在では古本屋で見つける事も困難かもしれませんけど……。確か文庫サイズ版も出ていた筈。
じゃ、今回はここまで。
私がずっと読んでいるのが
やる夫が狂王の試練に挑戦するそうです
http://bit.ly/aBCxxM
と
~やる夫が逆襲するようです~
http://bit.ly/977G7C
です。
『やる夫が狂王の試練に挑戦するそうです』は別のまとめサイトで私も読んでいます。面白いのだけど、数週間に1回くらいのペースでしか更新されないのがツライところですなぁ。
俺も始めの頃は楽しく読んでいましたが、巻が進むにつれウィザードリィじゃないなぁって感じがしてきたのが残念でした。
確かに「復讐鬼の城」の辺りからは、若干微妙な展開になっているような気がしますね。あと、個人的には敵モンスターがファミコン版の2がメインというのも問題なのかなという気がします。1作目よりもインパクトのある強敵は少なかったからなぁ……。