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発生主義会計ってなに?

2005-12-20 22:22:11 | ブログで学ぶ簿記3級講座
 こんばんわ
今日も簿記の勉強をいたしましょう。
今日は会計の本質的なお話についてしていきたい
と思います。

 わたくしは、よく講義の中で受講生の方に
「収益とはなんですか? 費用とは何ですか?
収入・支出とはどう違うのですか? どうして
収益・費用という概念を使って利益を計算するのですか?」
という質問をいたします。
受講生の方でなかなかこの質問に答えられる方は
いません
でも、「今、簿記を勉強してるんだ」って
お友達にでも話したら、簿記や会計について何も知らない
人は、このような質問をしそうじゃないですか?
やはり、いくら問題が解けても、このような
質問にも答えられないようじゃ、簿記を勉強する意味は
ないってもんでしょ

 現代の企業会計は「発生主義会計」という形態をとります。
つまり、お金の収入と支出のみで利益を計算する会計を
「現金主義会計」というのに対して、収益・費用という概念を
使い、その両者の対応計算の結果として利益を計算する会計を
「発生主義会計」といいます

 ちょいと設例でみていきましょう。
例えば、1ヶ月に1回決算のあるお店があったとします
そして、得意先に8月1日に商品100円を掛けで販売したとして

 仕訳:(売掛金)100 / (売上)100

となります。
ここで、決算をむかえ、翌9月1日に上記売掛金100円を回収した
とします。

 仕訳:(現金)100 / (売掛金)100

現金主義会計の場合、8月の段階では利益は計算されず
現金収入のあった9月に利益が計算されることになります。

これに対して、発生主義会計では、商品を販売した事実と
その対価の支払請求権を手に入れた段階で「売上」という
収益を計上します。お金が入ってきたかどうかは問いません。

 それでは、なぜ、現代の企業会計は「発生主義会計」の
形態をとるのでしょうか?

 それは、現代の企業会計の主目的が「投資者に対する
情報提供」にあるからです。

 つまり、投資者は将来成長しそうな企業を見つけて
投資しなければなりません。
そこで、企業会計はそのような投資者が将来の成長性を
判断することのできる情報を提供しなければならないのです。

さきの設例では、8月の段階では。お店は商品を売っている
もののお金は入っていません。
よって、お店は小さいままです
これに対して、9月にはお金が入ってきて、お店の資産は
増加し、その分大きく成長しています

 この点で、投資者が欲しがる情報を提供するには
すでに成長した9月段階の情報を提供しても遅いのです。
成長する前の8月の段階での情報を投資家に提供するのが
合理的となるはずです
そこで、資本を増加・減少させる原因となる事実である
収益・費用という発生主義会計の概念を使って利益を
計算するのです。

 最近つくづく思うのは、簿記の3級には簿記に必要な
大事な部分の8割から9割の内容を含んでいます。
ですから、たかが3級とは思わず、3級はそれぐらい
会計の大事な部分を含んでいるだ、と思って
勉強してみてください
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スキル
コメント (1)   この記事についてブログを書く
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1 コメント

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その通り! (kaokao)
2014-03-17 18:41:19
簿記2級を持って入力作業をしている者ですが、3級の本質的な理解は必要だなぁとつくづく感じています。し時間が許されるならばもう一度勉強したいくらいです。
大変参考になりました。ありがとうございました!

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