「ふるさと」へつづく道

2006年04月11日 21時00分14秒 | 旅するふっき~
  なんとね、教育2年生でありながら、
  前期火曜定休になってしまいました

  25単位までしか取らせてくれないの。
  ま、あんま取っても苦しいだけだろうしさ…。。。

  こんな日にじっとアパートにいるわけがない!
  長野市から北へ向かってみることにしました。
  長野市の隣に中野市という都市があるんすね。
  紛らわしいですが、地元の人は発音を変えています。
  そんな中野市からじりじり攻めていきました。

  中野市と合併した豊田村というところへも行きました。
  唱歌「ふるさと」を作詞した高野辰之の生地です。
  
  ♪ うさぎ追いしかの山  小鮒釣りしかの川
      夢はいまもめぐりて  忘れがたきふるさと


この歌に歌われている「かの山」「かの川」は、村を育む斑尾山、斑川といわれています。
その「ふるさと」の景色をじっくり眺めてきましたが…
「かの山」は霧の中、「かの川」は雨によって濁流と化していました

しかし村落を走っていると、この「ふるさと」に歌われた里の景色を、
この村の人たちが一丸となって守り続けているんだなぁ、と強く感じました。
国道脇で見守るお地蔵さんも、きれいな笠と布で、大切にされているんですね。

途中、新幹線の工事現場に何度も遭遇しました。
この新幹線は開通すると、北陸新幹線と呼ばれるそうです。
長野から北、新潟、富山、果ては大阪を目指して工事が進められています。

一方で、信州中野駅から木島駅を目指していた長野電鉄木島線は数年前に廃止され、
いまはこうして、茶色い砂利と、電線を支えていた電柱を遺すのみとなってしまいました。

国道はバイパスに変わり、高速道路が通り、新幹線ができようとしている。
その裏側で、村は合併し名を失い、小さな電車は消えて砂利道だけが残る。

「ふるさと」に歌われたこの里の景色が、日本人の故郷なんだ。
だって、この歌の3番は、こうだったじゃないか。

 ♪ 志を果たして  いつの日にか帰らん
     山はあおきふるさと  水は清きふるさと

いつの日にか帰りたいと願う日本人のために、ふるさとがいつまでもそこにあってほしい。

  それぞれがこころに、ふるさとを持っている。
  それがどんな人工的な街であっても、そこが俺の唯一のふるさと

経済格差と学力格差

2006年04月10日 20時40分29秒 | 教育とふっき~

夕方のニュースにおいて、「所得が少ない家庭の子どもほど、学力が低い」ことについて、
特集としての放送がされていたので考えてみた。
ついこの前も似たような特集が別の番組でなされていた気がする。

前提として挙げた「低所得家庭→低学力」は、一部地域ではニアイコールで成り立っている。
ニアイコール、と表現を濁らせたのは、
イコールとは言い切れないと判断した著者の弱さ、というか勝手な解釈からである。

さて、一部地域、と前で言ったが、これは都市部、こと東京都市部のことである。
なぜなら、番組で特集されていたような「中高一貫校の中学受験が増加している」
ような背景の地域は、都市部、こと東京都市部に限られているからである。

東京では、都立高校よりも私立高校の方が一般にランクが上となっている。
僕の地元岐阜県や、ここ長野県、名古屋を抱える愛知県でも、公立志向は高い。
ゆえに、公立、つまり県立高校の方が一般的にランクが高いと思われている。
私立高校は公立高校の滑り止め、あるいは公立に入れない人のため、のような扱いもされる。

東京では、「公立小学校卒業レベルの学力では(私立)中学受験ができない」らしい。
ここで指摘されがち、というか現に指摘されているのが『ゆとり教育』である。
たしかにゆとり教育がもたらした学力低下はかなり大きいと思われる。
教科書はかなり薄っぺらになったし、
オールカラーで子どもの目を楽しませることに特化したようなつくりになっている。
授業で扱う内容も減っているし、僕ら(昭和世代)とは大きく異なっている。

なぜ、低所得の家庭は子どもの学力が低下するのか?
それは、塾に通えないから、である。番組でもそう言っていた。

しかし、最大の問題点は次の点にあると僕は思う。
それは、
学校では勉強をわかりやすく教えてくれない、ことではなく、塾に行かせないといけない環境だ。

つまり、学校じゃ役に立たないから塾に行かせるんだ、という親の主張を真っ向否定し、
「塾に行かせてまでしないといけないような学校に行かせなければならない東京という社会」
と、
「塾に行かせてまで私立に入れてしまおうとする東京の親」
にこそ、最大の原因があるのではないだろうか?

たしかに、公立の学校教育は最近ダメになってきたかもしれない。
実は教育学部生の僕自身、「やべーだろ、あの授業」みたいなのをしばしば見かける。
しかし、「私立に行かせなければならない!」という親の気持ちが、
そんな序列ができてしまった東京という社会が、最大の問題なのではないだろうか?

「私立に行かせる」ために「成績を上げる」ために「塾に行かせる」ために「カネがいる」。

そんな流れをつくり出したのはいったい誰なのか?
学校という限られた枠の中でどうして子どもたちは多くを得ようとしなくなったのか?

それは、間違いなく、塾に通わせ始めた「現代の」親の入れ知恵だと思う。
マスコミが教師の指導力低下や授業の質落ち、ことゆとり教育による内容削減、
こういった学校があたかも悪いかのような部分のみをクローズアップして放送する。
これを鵜呑みにして、学校は役に立たないと学校批判を始め、塾に行かせ、
「学校は役に立たない」と子どもに入れ知恵し子どもは親の言うことを信じる。
そして学校では積極性をなくし、あるいは怠け、あるいは授業を妨害する。

経済格差が学力格差を招いているのは、私立を狙う一部の都市住民である。

「塾に行かなくてもわかるような授業を展開する」
のは学校の大事な役割。

「塾に行かなくては、行かせなくてはどうしようもなくなってしまった」
のは都市の社会の慣習。

しかしこれを忘れないでほしい。
「塾に行かなくても学校で多くを得ようとさせる」
のは、学校と社会と、そして何より親の義務。

子どもが学校を見切ったのではなく、
社会やマスコミの報道が親に学校を見切らせたのではないだろうか。
子どもたちがもっともっと学校という枠の中で学ぼうとする意識を持てば、
親の経済力に関係なく、もっと学力は向上するはずである。
その意識は子どもが自ら身に付けるのではなく、
親が、社会が、学校が、身に付けさせるものではないか。

親は…学校の批判をして無駄にしているその時間を、
子どもが1分でも多く集中力を持続させ、机に向かうような努力に向けてほしいと思う。
これが学力問題を解決する、第一歩だと思う。

※ 貧しくとも上を目指す家庭も多くあることを追記しておく。

新入生歓迎会

2006年04月09日 23時59分34秒 | 旅するふっき~

朝日と山並みをバックに、もう若くないと実感する2年生げんごろりをパチリ。

松本で、言語教育専攻の新入生歓迎会がありました。
会場は年齢確認教科に伴って、旭会館を使用することになり、広々してました

松本・旭キャンパスに足を踏み入れるのはかれこれ2週間以上ぶりで、懐かしかったです。
1年間過ごしたあの母校に行くことも、もうほとんどないんだろーな。
なんか懐かしいんだけど、切ないなぁ~。。。

飲んだりなんだりで時間はあっという間に流れ、ま、いつも通りの俺は、微妙な位置。
目立たなくて中間地点にいられる自分の性格、これがたまらなく好きになります。
ときどきまったく逆のことを思いますが…

一年生はなんだか大人びてる感じがした反面、子どもっぽかったです(笑)。
自分らの代より突っ込んでこないな、という感想も持ったんですが、いいことです。

その後ガストへ行き、一年生は9日1時ころ撤退、というか返しました。
俺は運転手だったので、まだ酒が抜けきるまで長野へ帰れません。
夜をガストに停めた車中で明かし、とりあえず、疲れました。
朝は6時に起き、ガストで朝食。だいすも加わって、朝早い朝食です。

  (運転の危うさには定評がありますが、)
  帰りは長野まで運転、友人を中野市まで送り、
  その後長野へ…行くはずが、道が微妙な方向へ向かい、
  小布施、須坂…屋代駅(更埴)に出ました。

  更埴市訂正:(現)千曲市内では、小さなお祭やってました。
  懐かしい風景にシャッターを…何の写真かわかんない

  Dも乗っていたので、
  モスや古本屋、ホームセンターなどによって、
  結局家に着いたのは13時半頃。
  服を脱いで、ベッドに飛び込みます

…そして、気付くと部屋の戸をノックする音。
けんじさんがやって来ました。時間は…22時ちょい。
何時間寝ていたんだろう

いろいろ話してたら23時半。
ちょっと眠気が飛んでしまったので、善光寺まで散歩してきます!

 という、24時制でしか説明できない週末の報告です

鼻風邪

2006年04月07日 19時32分28秒 | いつものふっき~
 高校時代、サトエリより小池栄子が好きだといったら…%&bj#`o!/w

このところ寒い日と暖かい日が交互な感じで、まぁ基本的に寒いですが、
春がすぐそこまで来ているんだろうな~と実感します

テレビの花粉情報も明日は雨だから、
「飛散量少ない」だそーです。
信じていいかい?ずるずるずる…。

そいや今日長野県南部の飯田市では、
桜が開花
したそうです。しちゃったそうです。
えー早い!桜がもう咲くなんて!!

でもねぇ、飯田市は長野市から南に200キロ以上もある遠い街のこと。
同じ県内でも、まさに異郷ですよ、どんな街か詳しくは知りませんが

長野市の桜はやっとつぼみが膨らんできたかなぁ~くらいで、
どう考えても咲きそうにありませんけどねぇ…

それはそうと、明日松本で新入生の歓迎会があります!
昨年の今頃は…俺らが歓迎される立場だったんだよね。。。年とっちまったぜィ。

 ♪ 吹き抜ける桜夜風 春はもうそこに 静かに待つ
     拭えない震える日々は 何を語るのだろう 夜の声が誘う

うーん、淋しくなるじゃないか…。

 ♪ あなたもこの空の下 同じ日差しを
     まぶしいと目を細め くすぐる 花風かす~め~
桜夜風と一緒に訪れる花風が連れて来るのは、花粉症の俺を悩ます鼻風邪の季節

追伸:成人式の日程が発表されました…年とっちまったなぁ…。。。

monthly

2006年04月05日 16時36分51秒 | いつものふっき~
  今日からGW頃まで、実家の車を借ります。
  親父を説得したりなんだりして、
  とりあえずひと月借りることに。
  ですからみなさん、
  HPでも登場するあの緑の車を、
  長野県内で見かける機会もあると思います!

  目印は…写真の通り3匹のZIP-FMのくまさんです。
  明日さっそく乗せます!
  こいつら乗ってる岐阜ナンバーの車、たぶん俺

  それとお詫び。
  4月毎日更新、さっそく守れませんでしたね!
  ごめんなさい!!
  1度破ると2度目も破ります。宣言します。
やぁね、昨日は朝8時くらいにおとつい(3日)の夜からの飲みから帰ってきて、
それから研究室が同じになったTが来て時間割立てようとして挫折したり、
でもって大学の研究室まで行ってセンパイのアドバイスをたくさんもらったりで…

 (今は時間あるから阪神風にしてみたよ)

言い訳ですけど何か問題でも?

でまぁ、ブログの著者ばれてるから書くけど、
今日は1限の「初等国語科指導法基礎」が休講同然、2限の「生徒指導概論A」は…?やし。
とにかくこれから卒業までは、中等・初等教育と、日本語学、文学漬けです

でもね、25単位いっぱいいっぱい取ったにもかかわらず、火曜日定休です

  今年度の抱負は「ピアノ」と「ブラジルポルトガル語」を学ぶことです

2年スタート!

2006年04月03日 19時03分53秒 | 教育とふっき~
  ハイ、今日から2年生の授業スタートです。
  といってもガイダンスだけで疲れました。
  教育生の世間をなめた視線が圧します。

  まずは俺の奇跡実力のなせる快挙を。
  今日ですね、いや、今年もですね、
  「教育学部恒例英語クラス分けテスト」
  実施されちゃいましたねぇ~


昨年はというと、入学式直後にやらされ、30点中14点(あったか?)という、
言語教育専攻では稀に見る
、いや、いや荒成績でした。
しかもですね、隣の人と交換して採点するんですが、俺の隣は…
だったんですよ。「しけたかお」の著者でもあります。
初対面の印象は、教育学部じゃないだろう。でした。
今やもう恐れることはありません。
で、あの日あの時あの場所で、俺は勇気を振り絞り彼に点数を上げるよう頼んだんですが、
見事に断られました。当たり前です。

そして今年、なんと俺は、25点という快挙です!
この結果ですね、
英語教師をアツく志望するD氏(プライバシー保護のため名前は伏せます)に勝っちゃいました!
もう一生コンナコトはないだろうというくらいのジコマン話です。
えへ。

でまぁ、俺の研究室も決まり、先輩3人、2年2人の小さな?研究室ですが、
やりたいことを全うしていきたいと思ってます

  今から、国語分野に進級した男たちの飲み会があるんです。
  いや、人生の方向性が、まずひとつ、決まりましたね

雨の日に、

2006年04月02日 23時59分37秒 | いつものふっき~

今日は寮に入ったD氏の部屋に行ってきました。寮に潜入です。
思ったよりフツーで、快適な生活を送っていけるんじゃないでしょうかぁ??
外より部屋の中のほうが寒い、ってのは腑に落ちんけど、
長野市街地を拝める窓辺はお気に入りです。夜景とかきれいそう。住みたくないけど

と、半年振りに城山公園(長野…松本にも城山公園はあるので区別)に行きました。
ですが…残念なことが。
昨年10月の初め、新居を探しに来たときに城山公園に来ていたんですよ。
そのときの記事も参考になさってください

そこで見つけた、俺のすさんだ心をも掴んではなさなかったアシカ君2頭が…
死んでしまったそうです。昨年11月と12月、相次いで、後を追う様にとでも表現すべきか。
もっとも、アシカの寿命は25~30年だそうで、
2頭とも24歳だから早すぎる死ということもないのでしょうが、
思い出の、そして俺の好きだったアシカ君が亡くなってしまったのは、淋しいです。

その後は科学館に行ったり、ま、D氏の希望ですが。
少年時代にかえったような、理系が極端に苦手な俺には理解しかねるような、
でもわかりやすく説明されている展示物は、なんだかいい勉強になりますね。
科学館なんて白川公園(名古屋)のプラネタリウム以来15年ぶりくらいかな

  と、春の暖かい雨の中、いろんなことを思いました

陰と陽

2006年04月01日 23時49分03秒 | 旅するふっき~
「陰」と「陽」は対照的なものごとを示す相対(あいたい)する言葉。
「裏」と「表」に同じく、
但し、裏日本、というような言い方は差別用語になり、山陰は許されるのが日本語の怪しさ。
「善」と「悪」ではなく、「内」と「外」とも違う。
なぜなら、「陰」が「善」にも「悪」にも対応しかねるからだ。
陰気な人はマイナスイメージだけれど、検査で陰性になるのは喜ぶべきことだろう。
今日は、「明」と「暗」を語るために、「白」と「黒」を相対するものとして考える。

  今日は朝5時台の列車で新潟県へ。
  写真はJR飯山線横倉駅~森宮野原駅間で。
  線路に残る血痕も鮮やかに、獣のものだろうか。

  白い世界とは、こういう世界。
  たぶん日本人の多くは知らない世界。  

  積雪は軽く身長を越えているところもあったりで。
  ほら、ニュースで話題になってた津南町。

  千鳥ヶ淵のボート漕いでる映像を見てきただけに、
  なんか日本って、しかも東京と新潟の距離で、
  これほどまでに「寒」と「暖」の差があるのか、
  と驚いてしまった。

  県境を列車は終始俺ひとりを乗せて集落を縫う。
  高校生が慌しく乗り込む。春休み、でも単語帳。
  「楽」と「苦」が向かい合わせ。
  急ぐ彼らは足早に十日町駅を去る。
  「緩」と「急」の違いか。

十日町駅ホームには長い行列が列車を待ちわびていた。列車は予想通りの混雑。
「空」と「満」を、1時間のうちに味わうことになった。それにしてもこれほど混む理由は?
越後湯沢に着いて、スキー客を無視して温泉へ。
駒子の湯」は500円。とにかくススメる。薦か勧か、はたまた奨か迷うからカタカナが多いんだ。

列車は土合駅へ。
この駅を知らぬは一生の損。
一度は訪れておくべきである。
知らない方は「こちら」を必ずやご覧頂きたい。
写真は462段の階段を最上段から見下ろした形。

暗闇の世界とは、こういう世界。
たぶん日本人の多くは知らない世界。

「上」から「下」までの恐怖は計り知れない。
もちろん、下から上へのしんどさは計り知れない。
1.5往復した俺に乾杯。20分で往復。
息は切れ切れ。
駅の外の雪の「白」と闇の「黒」の対比は、目にいかにも悪いと感じる。
買っておいた昼食を誰もいない駅で食べていると、車で来た観光客ファミリー到着。

正直恥ずかしい。

長岡行きに乗るべく再び地下のホームへ。
トンネルに入った列車が、まだ何キロも先で轟音を上げてこちらに向かっている。
「静」かなホームが急に「騒」がしくなる。同時に「闇」は「光」に包まれる。

今日は常に、何かを味わいながら、何かを考えながら、列車に揺られていた気がする。
人間は、何かと何かを、こと自分と何かを比較しなければ生きていけないイキモノらしい。
「真」はこの世にひとつしかない。でもそれに相対する「偽」なら、いくつでもある。
ホンモノは何か、ニセモノは何か。
何だろう?何なんだろう?俺は何かに騙されているのだろうか?脅かされてはいないだろうか?

エイプリルフールだというのに、清純すぎるボクは、嘘のつき方を知らないことを悔やむ。
ボクは心が清すぎるんだ。なんていい奴なんだ。俺ってばすげー。LOVE自分。

この旅の結論。
嘘、じゃなかったら、いいのにね。