コトバのチカラ

2006年12月15日 15時05分15秒 | 教育とふっき~

今日は金曜日…ということで、長野市東部の某小学校へ、授業補助に行きました。
補助、といっても、参観させていただいて、というのが中心の日本語教室です。
以前の記事でも書きましたが、外国籍児童への日本語教室です。

日本語をまだじゅうぶんに話せない、コミュニケーションがじゅうぶんには図れない、
そんな児童が通ってくる教室です。
その中で、いかに日本語を身につけるか、心を通わせられるか。
やはり、言葉が通じない者同士には、なにかしらの隔たりが生まれてしまうのかな。

そんな中で、児童の小さな行動ひとつひとつが、いつもとても印象に残ります。
遊んでいるときの楽しそうな笑顔、コミュニケーションを図ろうと、いたずらしてくる手。
言葉は通じていないのかもしれないけれど、伝わってくるものがあること。
何度か教室に通うたびに、それを強く実感するようになりました

  さて、あなたの身近に、
  ケッタマシン民主主義連邦からの留学生が来ました。
  彼らはケッタマ語を話し、日本語はまったく通じません。
  そんな中、とある山里に出かけ、
  写真のような光景を見ました。
  これが何なのか、いかに彼らに伝えられるでしょう。
  jinja/togakushi/yuki/goshimboku/omikuji…

言葉を以ってもなお、概念や物体でさえ、伝わらないものがあります。
雪を知らない赤道直下の民族に、雪は何と説明ができるでしょう。
神社はなにをするところでしょう。おみくじとはなんでしょう。御神木って?

世界中の人と言葉で通じ合うことは、おそらくひとりの人間には不可能だと思う。
コトバのチカラを以っても伝わらないことがあるなら、
いっそコトバのチカラに頼らなくても伝わることを、もっともっと、大事にできたらな、
そんなふうに考えるきっかけをくれる、金曜日の実習です