Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

遅いぞADSL

2004-06-28 | ◆ビジネス
ADSLの上り伝送速度アップの議論が紛糾している。ADSL各社の技術仕様が相違していることが一因のようではある。

ただ、ゆっくりしていると、NTTの光通信にマーケットを奪われる。今いかにマーケットシェアを確保し、スイッチングコストを高く保てるかが勝負の分かれ目であろう。

マーケットを大きくするときには、小さな相違には目をつむって協力するのが肝要。勝負はその後で。

空気感染とスタンダード

2004-06-27 | ◆ビジネス
サイトにアクセスするだけにウイルスに感染するという話。

IEの欠陥ということだが、ほとんど空気感染に近い。しかし感染するのはIEを使っている人だけ。IEというDNAを持っていると、感染するが、NetscapeというDNAなら感染しない。

スタンダードの問題として、1つのデファクトが生じたときに、その欠陥が全ユーザーを危機に陥れるという問題がある。遺伝子と同様の話で、多様性を失ったときに環境の変化がその種の絶滅を迫るということである。

しかし、幸いにもIEとNetScapeのスイッチングコストはそれほど高くはないのではなかろうか。ためてきたブックマークも一応移植できるし。ブックマークが外部ファイルに記述されたり、ホスティングされたりすると、もっと便利かもしれない。

多様性が失われることはないでしょう。

コミュニケーションツールの相互運用は自然な流れ

2004-06-27 | ◆ビジネス
コミュニケーションツールの相互運用が進んでいるという話、極めて当然であろう。

IMにしろメールにしろブログにしろ、そこには極めて類似した点と全く異なった点が共存している。お互いにその特徴を吸収する動きが見える一方で、それぞれのツールを特徴付ける機能については、全くそうした動きは見られない。

また、各ツールの特徴が表面的な機能のみでは図れない、ユーザーの心理的な部分であったりするから厄介なのである。投稿のしやすさや、押し付けがましさなどが良い例である。

こうしたコミュニケーション・ツールを企業が導入するにあたっては、利用する目的に応じた適切な評価及び導入プランが求められる。が、その評価軸とはこれまでのシステム選定とは全く異なったものとなることを覚悟しなくてはならない。

IBMのグリッドコンピューティング戦略

2004-06-27 | ◆ビジネス
IBMがパートナー企業にアプリケーションのグリッドコンピューティング対応を促している。

これは最終的にはIBMがパートナー企業から提供されるビジネスアプリケーションをサービスとして提供していく、ユーティリティー・コンピューティングの最終形を目指した布石と見ることができる。

ハードウェアのグリッド化と自律化により、ハードウェア・リソースのサービス化を実現する。その次にくるのは、グリッドに対応し、Web Servicesによる連携が可能となったアプリケーションによって提供されるソフトウェアのサービス化である。

アプリケーション・ベンダーは最後には自らソフトウェアを企業に提供することはなく、大手ハードベンダーのサービスの上に載せて提供するのが普通となる可能性がある。

そのとき、強いブランド力を持たないアプリケーション・ベンダーは生き残るのが苦しくなる。小売店と食品メーカーのような関係に近い。果たして、これが唯一のシナリオか?