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e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

IP電話とお喋りSpam

2004-10-18 | ◆ビジネス
アメリカにTECHNOLOGY Reviewという雑誌がある。その10月号の記事に"Talking Spam"と題するものがあった。これは、IP電話の普及と共に、現在電子メールで起きている迷惑メール(Spamメール)の電話版が世を席巻するだろうという話である。記事ではそれをボイスメールSpamと呼んでいる。つまり、IPベースの電話が普及すると、1対多で大量のボイスメールを送信することが可能になるというわけだ。今度は電話なので、喋るSpamということになる。

既に発生してもおかしくないボイスメールSpamがまだ世間を賑わしていないのは、単にIP電話の利用者が少ないからだという。アメリカでは2003年のIP電話利用者が131,000人だったが、それが2008年には1700万人になり、その数は1995年にSpamメールが発生したときの電子メールのユーザー数に匹敵するという。つまり、IP電話の普及が進めば遅かれ早かれボイスメールSpamが世に登場する訳だ。

そんな中、NTTが光通信を使ったIP電話サービスを立ち上げるというニュースがリリースされた。

NTT、光通信で割安IP電話――月基本料1500-2000円

となれば、日本におけるIP電話の普及は一気に進み、2008年などと悠長なことを言っている間もなくボイスメールSpamの脅威に晒されることになるだろう。そんなことになる前にボイスメールSpam対策のソフトの登場を願いたい。が、何と先に挙げた記事、実はその対策ソフトの登場を知らせるものであった。QoviaというVoIP管理の企業が早くも先手を打っているそうだ。

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