インドの有力アウトソーシング・ベンダーであるWiproによると、アウトソース契約に小型化の傾向があるという。
"Wipro chairman heralds end of the mega deal" CBR Online
2004年のJPモルガンチェースによるアウトソーシング契約解除は象徴的な出来事であったが、あの頃からアウトソーシングに対する企業の考え方に変調が出てきているのであろうか。
Wiproによれば、企業はIBMやEDSなどこれまで締結していた大型ディールを3つくらいに分割して複数のアウトソーシング・ベンダーへ発注する傾向が出てきているという。ただ、これはWiproにとってみれば、自分たちの受注できるビジネスが増えたことを言いたいわけなので、鵜呑みにすることはできない。
とはいえ、規模のメリットを追求した大型アウトソーシングによるコスト削減は、結局特定ベンダーへのロックインとなり、享受できるメリットを相殺してしまう。ならば、複数先と契約することによって、単独ベンダーへ依存することのデメリットを減らそうという考えは至極自然なものである。
これは、アウトソーシングが流行からより現実的な路線へと転換したものと捉ればよいのか。ガートナーがよく言うところのHype曲線みたいなものだろうか。一時的な盛り上がりから一旦収束へ向かい、より現実的なものとして成長を始めたような段階。
"Wipro chairman heralds end of the mega deal" CBR Online
2004年のJPモルガンチェースによるアウトソーシング契約解除は象徴的な出来事であったが、あの頃からアウトソーシングに対する企業の考え方に変調が出てきているのであろうか。
Wiproによれば、企業はIBMやEDSなどこれまで締結していた大型ディールを3つくらいに分割して複数のアウトソーシング・ベンダーへ発注する傾向が出てきているという。ただ、これはWiproにとってみれば、自分たちの受注できるビジネスが増えたことを言いたいわけなので、鵜呑みにすることはできない。
とはいえ、規模のメリットを追求した大型アウトソーシングによるコスト削減は、結局特定ベンダーへのロックインとなり、享受できるメリットを相殺してしまう。ならば、複数先と契約することによって、単独ベンダーへ依存することのデメリットを減らそうという考えは至極自然なものである。
これは、アウトソーシングが流行からより現実的な路線へと転換したものと捉ればよいのか。ガートナーがよく言うところのHype曲線みたいなものだろうか。一時的な盛り上がりから一旦収束へ向かい、より現実的なものとして成長を始めたような段階。