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子供の運動神経を上げる方法

2018-03-19 10:15:56 | Weblog

健康運動指導士 星です。

 

今回は運動神経を上げるとはどういうことか、お話したいと思います。

みなさんは子供の時、運動神経はよかったですか?

よかった

よくなかった

これは主観(自分の基準)でしかありません。

他人に勝った運動種目それがしっかり記憶されていれば

これはできた、ということになり
なにものにも代えがたい自信になります。

そして体を動かすことが好きだ、何でもできそうだ、ということにつながっていくのです。

発育発達がばらつきがある小学生時代で他人との比較それのみで

運動神経がいい、悪いを判断するということは自分の思い込みでしかないと

そう認識していいと思います。

その思い込みが子供の時の運動が得意、不得意ということつながることは確かですが

運動は嫌いではないな、ということが大事だと思います。
(自分がどう思うかが何より大事です)

 

今ほど運動種目の多様化が進んでいなかった時代は

(昭和60年前後の時期の小学6年生、すなわち30年ほど前)

スポーツ万能の子がたくさんいました。

そしてこの時の小学生たち(昭和50年前後生まれ)が一番

体力テストの結果がよかったという統計が残っております。

その時代の特徴を知ることで

現代の子供たちが運動神経を上げるために活かせるものがある

そう思っていて、実際にいろいろ試してみました。

それを少し紹介しながら運動神経を上げる(能力を上手に発揮する)

その方法をお伝えしたいと思います。

 

私は昭和49年生まれです。

そうです、全国の体力テストの結果が過去一番良かった時代の小学6年生に

ほぼ合致する生まれ年なのです。

ちなみにこの年代の主なスポーツ選手でみても素晴らしい実績をのこした名前がズラリ。

昭和48年生まれ イチロー(野球)

昭和49年生まれ 松井秀喜(野球)岩瀬仁紀(野球)

         室伏広治(陸上ハンマー投げ)

昭和50年生まれ 上原浩治(野球) 杉山愛(テニス)

        川口能活(サッカー)

このなかで40歳を余裕で超えても活躍している選手もいる

超一流のアスリートばかりです。

やはりこの年代は幼少期から少年期までの生活環境が体力をつけるうえで

今より良かった、そう考えてよさそうです。

 

まず私たちの幼少期から少年期はTVゲームをした記憶がありません。

TVゲームは小学校高学年になり普及されました。

それまでの遊びはもっぱら外遊びです。

近所の裏山で秘密基地を作って遊んだり(秘密基地が何かは不明)

神社で鬼ごっこをしたり、大縄跳びをしたりした記憶があります。

毎日暗くなるまで外で遊んでいました。

四季折々の季節を感じながら子供時代を過ごしました。

 

私の家の近所にも同級生や自分の兄弟の仲間たちが多く集まり

遊ぶときはみんなでできる遊びを自然にやっていました。

男女問わず、年齢も低学年から高学年までどうやったら遊べるかアイディアを出し

鬼ごっこでもいろいろなルールで楽しくできるようにみんなで考えていました。

冬はスキー場に行ってスキーを滑り、家ではメンコやチャンバラやカードゲームをしていました。

それは私の時代(昭和55~62年ごろ)であり

それより前の年代はどうかというと昭和20~30年ごろの遊びはこんな感じだったようです。

TVゲームなどITが生活の中になければさほど変わらない内容です。

スケート→北海道出身のお母さんの記憶でした。

 

 

 運動遊びそのものにこの36の基本動作が入っていて
それが一番効果的だとされています。
運動遊びがまさに当てはまります。

サッカーというより球蹴り遊びが子供のうちは楽しい。

ボールもいろいろな重さ、大きさのものを用意しておき

自由に操れるものを選んで使うといいですね。

 

ブランコで危険なことはしちゃいけませんが、
子供にとってはそれを思いつくことが大事だったりします。

この6歳は本当に動きが野生サルそものです!

 

子供の運動神経を上げる方法。

これは運動遊びが一番有効です。

特定のスポーツをしっかり習わせてもいいし

いくつか掛け持ちさせてもいいでしょう。

ですがその活動に遊びの要素が加わらない場合

子供の意欲はどんどん削がれていく可能性が大きいことを

まず親が認識しないといけません。

主体的な遊びこそが少年期にとって優先されることなのです。

 

 

 

ロジェ・カイヨワも、『遊びと人間』(フランスの哲学者1958年、邦訳)において、

遊びについて以下の6点の特徴ををあげて、述べています。

①自由な活動;すなわち、遊戯者が強制されないこと。

                もし強制されれば、遊びはたちまち魅力的な愉快な楽しみという性質を失ってしまう。
②隔離された活動;あらかじめ決められた明確な空間と時間の範囲内に制限されていること。
③未確定の活動;ゲーム展開が決定されていたり、先に結果がわかっていたりしてはならない。

                   創意の必要があるのだから、ある種の自由が必ず遊戯者側に残されていなくてはならない。
④非生産的活動;財産も富も、いかなる種類の新要素も作り出さないこと。

                    遊戯者間での所有権の移動をのぞいて、勝負開始時と同じ状態に帰着する。
⑤規則のある活動;約束事に従う活動。

                      この約束事は通常法規を停止し、一時的に新しい法を確立する。そしてこの法だけが通用する。
⑥虚構の活動;日常生活と対比した場合、二次的な現実、または明白に非現実であるという特殊な意識を伴っていること。

それぞれにおいて、遊戯性から競技性が強まる順に列挙する。
1)アゴン(競争):取っ組み合い→かけっこ・おにごっこ→剣玉・こま回し・お手玉・腕相撲→サッカー、野球、バスケなど→将棋、チェス、囲碁など
2)アレア(運):じゃんけん→すごろく→パチンコ・宝くじなど
3)ミミクリ(模擬):まねっこ→ままごと・学校ごっこ、人形遊び→仮面・仮装→演劇
4)イリンクス(めまい):ぐるぐるまい→ブランコ、シーソー→メリーゴーランド→ダンス→スキー、スケート、バイクなど


ジャン・ピアジェは、『遊びの心理学』(スイスの心理学者)で、発達と遊びの関係を述べています。

①乳児期の遊び
 乳児期の遊びは、「機能の遊び」または、「単なる実践の遊び」と言われます。

 ひとやものの外界とのやりとりをし、つかめるようになったり、すわれるようになったり、

 たてるようになったり、あるけるようになったり、できないことが、できるようになっていく過程です。

 この過程では、それら機能が、出来ること自体が楽しくて、またそれら機能を使っている感覚(内臓や筋肉の感覚)自体が、

 心地よくて、その機能を繰り返し行って遊びます。

 自分の体の働きを楽しんでいます。

 繰り返し機能を使って、その機能がうまく使えるようになっていくのです。
 外界のやりとりの中で、ひと特に、母親とのやりとり(情動的感情交流)がとても大事で、

 それがこころの土台となって行きます。母親と愛着形成がなされます。

②幼児期の遊び
 幼児期の遊びは、「象徴の遊び」といいます。

 ごっこ、模倣、想像、虚構を通した遊びです。

 例えば、葉っぱをお皿に象徴して遊んだり、学校ごっこ、家族ごっこなどのごっこ遊びをします。
 象徴することで、やがて記号なども使えるようになる知識の習得の土台となります。
 一人遊びであったものが、並行遊びとなり、役割遊びとなっていき、象徴を共有し、

 他人との関係作りを行っていきます。人間関係の基礎をつくっていきます。
 ごっこ遊びの中で、電車の車掌やテレビのヒーローなどの憧れの役になり、

 満足を得たり、赤ちゃん役になって、敵意・嫉妬の感情などいやな感情をはき出し、すっきりします。(カタルシス、浄化)

③児童期の遊び
 ひとつは、「ルールのある遊び」をします。

 ルールをつくることで、公平に関係を結びます。

 遊びは、競技・競争の意味合いが強まっていきます。

 ルールを守ることで、自己中心性から脱皮していきます。
 ルールを敢えて設け、それに縛られながら、不安や期待を操って、快感も得ています。

 感情をコントロールしていくことも覚えていきます。
 競技・競争の色合いから、体の力やしなやかさが必要にもなってきます。

 もうひとつは「構成の遊び」です。「工作遊び」といいます。

 「歪曲したルーデチィックナ模倣」から「実在のまっすぐな模倣へ」と言われ、

 より精緻な模倣を目指します。本物に出来るだけ近いプラモデルを楽しむようなことです。

④思春期・青年期の遊び
 これまでの時期の遊びからは脱皮し、スポーツ活動、文化活動を「趣味」として楽しみます。
 この活動を通し、交友・友情などより深い人間関係を築いていきます。

 長文失礼しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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