工場移転

会社の工場が移転というのが目立つようになってきたこの頃です。
まあ当然？なのだろうが　それは案外　辺鄙なところへお引越しが多いような気がします。
住宅手当がついたり（社宅があったり）帰省手当？帰宅手当？などがついたりするようです。
ただ家族がいる場合は、どうなんだろうなって密かに思います。
仲が悪ければ　これ幸いと離れられるのだろうが。

以前、帰省した時に辺鄙な六ケ所村の原発の工場に勤めると裕福になるぞぅって聞いたのですが
いまいち　わからなかった。
お給料がいいってことかな？
誰でもいいってわけじゃないよね。
若くてコンピューターもできてじゃなければいけないのじゃないかしら？
でも、飯炊き婆さんでよければ勤められる。
そんな話じゃないのだけれど

ここは、まさに不便なところでそれぞれの会社の送り迎え専用のバスも出ているようです。
それだけでは足りなくて　毎日　朝夕にタクシーが駆り出されるようです。
もちろん　住むところも足りなくて　周辺のホテルは、常に満室状態です。
まあ、『工場移転』とこれは比較にはならないのだが

つい　ぼんやり考えてしまう。

頬杖つきながら遠くを見て「はぁー」とため息ついて思う。

工場移転になると当然　我社の売り上げは減っていくので　あまり嬉しいことではない。
遠くへ納品となると物流費がずいぶんかかる。

「近くでお探しになったらいかがでしょう」
口が裂けても言いたくないことをしゃあしゃあと言う自分が嫌だ。

そういえば35年前と比べてかなり取引先の会社も工場も減っている。

にょきにょきと大きくなった暗い雲がどんどん空を埋め尽くしていくようだ。

　　木製パレット製造販売青梅（有）信友