～堕ちたヒーロー～

今月２日、自宅マンションで覚せい剤を所持していたとして、元プロ野球選手の清原和博氏を現行犯逮捕したという衝撃のニュースが流れましたね。
以前より、何度か『薬物使用疑惑』と報道されることはありましたが、決定的な証拠が見つからなかったことや、本人が否定しているという事もあり、事実と認定されることはありませんでしたが、ついに逮捕に至ることとなってしまいました。
甲子園のヒーローであり、プロ野球界でも多大な人気を博した選手だったため、その影響は非常に大きなものとなっています。

清原氏は、PL学園時代、桑田真澄選手と『K・Kコンビ』として名をはせ、甲子園記録の１３本塁打を放ち、巨人入りを熱望するも、巨人が同志の桑田選手を指名したため西武に入団。
その西武では、１年目から４番に座り、新人タイ記録となる３１本塁打を記録。
そこからスター街道を歩むものの、一方で通算１９６死球という記録も持つなど、怪我に泣かされる野球人生でもありました。
プロ野球の現役生活を終えたオリックス時代には、上半身を鍛えすぎたためか走りものそのそと遅くなり、力だけで野球をしているといった印象でしたよね。
そんな満身創痍な状態で野球を続け、２００８年に現役を引退することとなりました。
実は、この現役時代から薬物の使用が疑われていたそうなのですが、プレーを通したその行動に、使用の兆候が見られなかったため、見送られていたそうです。
たしかに、厳つい風貌な上、その言動から『球界の番長』として恐れられ、乱闘には好き好んで参加するといった人となりでは、薬物とまでは言わなくとも、なにかしらの疑惑はたっても不思議ではないですよね。
現役引退直後は、試合の解説などを担当しており、タレントとしてテレビでも見かけることはありましたが、週刊誌にスクープされる清原氏の奇行が、薬物使用疑惑を再燃させ、メディアへの露出も激減しました。
このような状況下での今回の逮捕劇となったので、心のどこかでは「やっぱりか」といった気持ちもあります。

とはいえ、野球人気を支えた功労者であることは間違いありませんし、清原氏のプレーを見てプロ野球を志したという人も多く、このような結末に終わったことはとても悲しいですよね。
私自身、威圧的な選手はあまり好きではないのですが、珍プレー好プレーでは大いに笑わせてもらった記憶もあります。
薬物とは、そんなに簡単には抜け出せないもので、過去に同様の件で逮捕された方々も、とても苦労されているようです。
薬物を使用した代償は大きく、世間の印象のみならず、自身の体のコントロールにも苦労することとなるでしょう。
しかし、プロ野球という厳しい世界を乗り切った清原氏には、薬物依存を乗り越える力も必ずあると信じています。
この苦難を乗り越えて、またメディアで活躍する清原氏の姿を期待したいですね。

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masa