えーかげんなヤツじゃケー

いつ飽きるかわからんけどできるところまで

大晦日の夜

2019-01-01 13:39:14 | 日記
年末最後の日に高気圧に覆われて晴れてきました
午前は雲も多かったのがだんだん真っ青な空になり雲も無くなって来ました
最近二ヶ月天候や体調にタイミングがうまく合わずに星見が出来ない日々が続いていましたので
年末大掃除で疲れていたのを頑張って皇座山に出かけることとしました。
日が沈む頃にはまったくの雲も無いすっきりとした透明度も最高の夜になってきました。

現地に到着したときはすでに真っ暗になっていて車3台の先着が居たところをそっと
スモールランプで空いていたいつもの場所へ停め早速準備

数日前までは猛烈な寒波で寒かったのがまあまあの快適な気温で
風もほとんど無く冬独特の寒々とした凍てつくような青白い一等星が瞬かないくらい
シーイングも最高の夜でした
冷たく澄んだ空気の空は双眼鏡を流しながらの星見には最高に夜で至極のひと時を過ごせました。

スカイメモRによる自動追尾の撮影と三脚固定による比較明合成用の写真をセットして
いっしょに星見に来た友人と澄み切った空をずっと眺めていました


三脚に固定しての南の空です南の低空すれすれに見えるカノープスが四国の山から出てくるところを
狙ったのですが、真南の方角が右側にはみ出てしまっていてカメラが少々に東向きになってしまったようです。
大晦日の夜なので貨物船やタンカーのような船の往来も少なく上の空を通過する旅客機の数も少ない夜でした



昔のフィルムによるカメラ撮影ではこのように星の軌跡を写しとめるのが基本でしたが
今はデジタル時代となりパソコンで比較明合成すれば簡単に繫ぎ合わせることが出来ます

昇るおおいぬ座

2018/12/31 22h00m59s 30秒×33フレーム(17分相当)
NikonD300 NIKKOR 28mm f/2.8 f5.6 ISO400
三脚で固定 ステライメージ8で比較明合成




合成フレームを増やすとこんな具合です

2018/12/31 22h00m59s 30秒×89フレーム(46分相当)
NikonD300 NIKKOR 28mm f/2.8 f5.6 ISO400
三脚で固定 ステライメージ8で比較明合成





更に増やすとこんな具合ですがタイムラプス動画にも合成する予定です

2018/12/31 19h39m51s 30秒×278フレーム(2時間23分相当)
NikonD300 NIKKOR 28mm f/2.8 f5.6 ISO400
三脚で固定 ステライメージ8で比較明合成





R64フィルターを使うとHα光による散光星雲が浮かび上がります
真ん中のバラ星雲は別格に明るいですね、このバラ星雲は双眼鏡でもほんのり見えます、その上に小さくクリスマスツリー星雲があり
オリオン大星雲と逆S字形のバーナードループ、オリオンの頭付近の大きなエンゼルフィッシュ星雲も見えます。シリウスの左には
かもめ星雲(昔はわし星雲と言っていた)があります
この方法による天体写真は古いレンズに有りがちな色収差がカットされるので十分にシャープに写るのでハマりそう


Hα光の冬の天の川

2018/12/31 22h03m34s 300秒×6フレーム
NikonD810A NIKKOR-O.C Auto 35mm f/2 f5.6 ISO6400 R64フィルター使用 無限遠とRマークの中間にピント合わせ
スカイメモRにて自動追尾 ステライメージ8でコンポジット





ウィルタネン彗星

今回撮影したかったウィルタネン彗星ですがここ皇座山では簡単にばっちり見えました
都市光による光害もある自宅からはあまりにも淡いため見えなったのです
地球に接近していてコマが大きく写ります
このコマは写真ではミドリ色に写って他の星雲とは違う雰囲気です。
右上に短く白っぽいダストテイルが心の目では短く見える気がしますが気のせいかな
ちなみに今回は位置関係で見えない真っ直ぐに伸びるイオンテイルの尾は青白く写ります。

2018/12/31 19h58m11s 120秒×9フレーム
NikonD810A NIKKOR 105mm f/2.5 f5.6 ISO3200
スカイメモRにて自動追尾 ステライメージ8で比較明合成




2018/12/31 20h50m06s 180秒×8フレーム
NikonDf  AI AF Zoom-Nikkor 80-200mm f/2.8D ED <NEW> 200mmf5.6 ISO3200
スカイメモRにて ステライメージ8で比較明合成

コメント
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