嘘はいけない。民主主義における基本中の基本。にもかかわらず、民主主義の何たるかを知らないままに、日本はすすんできたのか、政権与党になって久しい自民党は、いまだに嘘をつく癖がなおらない。もともと、嘘つきだったのだが、最近は、うそをつくことをなんとも思わなくなってきた。
野党が対案を出しているにもかかわらず、どんな対案かも知らないのだろう。聞いてはいないのだから。自分の言い分はいうけれども、どんな反対があって、どんな対案が出ているのもしらないのではないか。
自民党の政見放送は、嘘にまみれて、まことに醜い姿をさらしている。あれでは、票を減らすのではないかと思うのだが、結構、支持率は高いという。国民はかしこいはずなんだが、いやそうでもないのか。うそをつくのは、お互い様とでも思うか、それとも、まとものことだと信じているか。できれば、前者であってほしい。うそとしりつつ支持しているとおもわないと救われない。
なんにも考えずに、野党が政権をとったときはひどかった、の連発をする。当時の状況は、よく知っている。今頃は、あんまり活躍ぶりが目立たないが、当時の石原幹事長なんて、論理なし、何を言っても聞こうともしない、とにかく反対、何でも反対だった。当然賛成すべきことも反対。無茶苦茶だった。すべてに反対し、邪魔をした。
政権に返り咲いて、歴代有数の長期政権になっても、いまだに、野党時代のことをいう。自分たちが蒔いた種の後始末をさせておきながら、(原発事故など)その、処理さえ、させないような邪魔をする。当時の自民党のことを考えるとムナクソ悪い。
彼らは、国民のことを基本的にはバカにしている。たいていのゴマカシは通る、とみている。財務省の真面目なノンキャリアの人が自殺するぐらい、平気の平左である。
高級官僚はだれが見ても、嘘っぱちの答弁をしても、マスコミも司法も検察もみんな忖度して、スルーしてしまう。怖いものはない、と思うのも無理はない。そして、国民は、いくら自分たちがひどい目にあっていても、自分のせいだ、と思ってくれるというのだから、笑いがとまらないのではないか。
もっと悪くなったら困るから、現政権を支持するということらしい。嘘がまかりとおり、強いやつの嘘は、真実となり、弱者はひどい状態が続く。何が小さい声か。でっかい声を聞かせてやるべきだ。
だが、選挙前となると、事情は変わる。この時期の判決、国の対応を観察すればいい。必ず、弱者側に有利な状況を出してくる。
かれらは、弱者が目を覚まし、自分の考え方を疑いだしたら困るのである。そうならないように、彼らは配慮してくる。選挙前だけはな。発言もそうするのだ。