アメリカを池上彰氏が取材した番組をみた。進化論を否定し、聖書の世界を真実であるとする人々が、現実に力をもって存在し、大統領の指名選挙にも影響しているのを知って驚いた。
これが、世界の先頭を走り、武力で支配するアメリカの実態である。人を殺めるだけの銃器が簡単に持てるということも恐ろしい話だし、いまや、戦争がビジネスとなっている実態もある。
軍と議員、資本が結びついて軍産複合体が巨大ビジネスとなっている。小泉政権時代には、郵政劇場選挙で議席をカッサラってにわかに憲法9条を変えようとする動きが活発になった。小泉は、自衛隊を見てくださいよ、あれが軍隊でなくてなんなんですか、と言ったのである。
ずっと、軍隊でないといい続けてきたのが、ころっと手のひらを返した。小生の顧問先の若者は、徴兵制も覚悟すると言った。安部政権では、ついに憲法改悪の手続き法の成立を成し遂げた。
小泉時代に、労働法が改悪されて非正規労働者が大量にうまれた。兵隊要員が準備された。アメリカでも軍にいけば、大学にもいける、生活も安定するという状況が作られている。軍を志願制にして貧困層が軍に行く構造ができている。金持ちは軍隊には行かないのである。
日本も同様の状況がこの非正規労働者の増加で生まれようとしている。国民がよほどしっかりしないとアメリカのように、世界各地で紛争を起こしてビジネス展開をするような方向はすぐに生まれてしまう。というより、アメリカに強制されて引っ張りまわされる可能性がおおいにある。