社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

紙飛行機

2007-05-23 00:44:23 | 日常
紙飛行機、子供の頃誰もが作ったことがあると思います。
よく飛ぶようにいろいろと工夫した記憶があります。
その中でも、翼の先端を少し上にもちあげると
真直ぐに、長く飛んだのを覚えています。
この紙飛行機を遠くに飛ばす為のコツが
実際の飛行機にも使われています。

皆さんも国内・海外旅行をする時
飛行機をよく利用するでしょう。
その飛行機の翼を見て下さい。
ジャンボという愛称のボーイング747-400
という飛行機では、翼の先端にウイングレッドという
上向きの板が取り付けられています。
大きな機体なので小さく見えますが、
実際は底辺が3メートル、高さ1.8メートル
もあります。
このウイングレッドを付ける事によって
主翼先端の空気の流れを改善し、
空気抵抗が減り、よく飛ぶようになります。
最近では、B737という小型ジェット機にも
これが着いているものがあります。
以前は、国内線しか飛べなかった飛行機ですが、
今では、中国、台湾やグアムまで飛べるようになりました。

この様な飛行機は、主に国際線に多く見られます。
何故なら、国内線では飛行距離が短い為、
あまり効果がありません。
つまり、飛行距離が長い国際線ほど
効果が出るのです。
同じ燃料でも、ウイングレッドがついている飛行機は
より長い距離を飛ぶことが出来ます。

紙飛行機を遠くに飛ばすコツが
実際の飛行機にも応用されているのは
面白いことです。
しかし、航空力学に基づいた事実なのです。
皆さんも紙飛行機を作って飛ばしてみませんか?
上手く飛ばなかったら、その時は
主翼の先端をすこし上に折ってみて下さい。


今田竜二

2007-05-22 09:05:17 | 日常
アメリカのゴルフツアーであるPGAツアーで
日本人選手が頑張っています。
先週の試合で、あと一歩で優勝を逃したのが
今田竜二選手です。
15アンダーで並んだトップ2人でのプレイオフの末、
敗れましたが、大健闘をしました。

今田選手は子供の頃からゴルフを覚え、
14歳の時に、単身アメリカに渡ります。
本場のゴルフを学びたいこと理由です。
その後はジョージア大学に進学し、
大学時代は全米学生ランキングで2位という
成績を残しました。
1位はあのタイガー・ウッズです。
大学卒業後はプロとなりました。

しかし、アメリカのプロゴルフの世界は
日本以上に厳しい世界です。
PGAツアーとはメジャーのトーナメントですが、
ここでプレーをする為には、
その下にある幾つものトーナメントで
優秀な成績を挙げることが必要です。
今田選手も、下部ツアーであるNATION WIDE TOUR
に参加し、28歳の時にようやくPGAツアーに
昇格出来ました。

私が今田選手を知ったのは、
今から4年前です。
まだ彼がNATION WIDE TOURで頑張っている時でした。
その頃から、彼を応援していました。
理由は単純です。
日本を飛び出し、自分ひとりの力で
頑張っている姿に共感を覚えたからです。
アメリカでは、自分の力で這い上がるしかありません。
スポンサーなどついてくれません。
NATION WIDE TOURの賞金はとても安いです。
優勝しても1000万円程度、2位以下はぐんと安くなります。
予選を通過しなければ、賞金はありません。
予選通過をしても60位なら賞金は10万円程度です。
そこに200人位の選手が優勝をかけて戦っています。
試合も全米中を転戦するので、移動は車です。
自分で何十時間も運転し、試合会場へ移動します。
そういう厳しい世界で戦い、
這い上がってきたのです。

一般的に、日本のゴルファーがアメリカツアーに
挑戦するのは、日本で実績を残してから
参戦するケースがほとんどです。
今田選手のケースは初めてのケースです。
多くの日本人選手がアメリカツアーに挑戦して来ましたが
ほとんどの選手は、いい結果を残せません。
唯一、丸山選手だけが今もアメリカのPGAツアーで頑張っています。

今回彼はプレーオフで敗れてしまいましたが、
その挑戦し続ける姿勢を観て、
いつかメジャーツアーで優勝出来ることを
確信しました。
今田選手の「チャレンジングスピリット」に応援を
したいと思います。



リンドバーグ

2007-05-21 17:37:40 | 日常
「翼よ、あれがパリの灯だ」で知られる
リンドバーグが大西洋横断飛行を成功したのが
80年前の今日です。
パリでは、歓迎の群衆で大騒ぎになりました。
今でこそ、ジェット機に乗れば短時間ですが、
当時のプロペラ機では大変勇気のある
挑戦だったのです。
また、現代の様なレーダーは当然無い時代ですから、
今、自分が何処を飛んでいるかを知るのも
大変だったようです。
それこそ、夜空の星を頼りに
飛んでいたのでしょう。

80年間で、人類は大きな進歩をしました。
最新の「ボーイング787」は、その機体部品で
一番重要な主翼を日本の三菱重工業が請け負っています。
日本の技術力の高さを証明しています。
一方、こちらも最新の「エアバス380」の胴体
主翼の一部も日本のメーカーが請け負っています。
最新の技術により、強度を増しつつ、素材の重量を
極限まで軽く出来たことにより、史上初の総2階建て
旅客機が誕生しました。

リンドバーグの時代には、想像もできなかった
ことが、たったの80年で可能になりました。
現代の飛行機をリンドバーグが見たら
どんなに驚くでしょう。
一番速い戦闘機では、マッハ3ものスピードになります。
つまり、時速3,000キロということです。
リンドバーグの飛行機では、せいぜい時速100キロ位ですから
80年間で30倍以上のスピードアップをしたことになります。

一体、80年後にはどんな飛行機が飛んでいるのでしょうか?
今の私達には想像も出来ない乗り物が
出てくるのでしょう。
多分、80年後の人達が今の飛行機を見たら
「なんて危ない乗り物に乗っていたのか」
と笑られていることでしょう。

保険金不払

2007-05-21 08:50:39 | 日常
今朝の新聞に日本生命の保険金不払い
についての記事が載っていました。
「またか」という気持ちです。

保険金の問題については、最初に損保会社から始まり、
次に生保会社が発覚しました。
いずれにしろ、保険業界の体質改善が必要でしょう。

そもそも、金融業界全般は行政による
護送船団方式により護られてきました。
規制緩和という名の下、開放されたマーケットになったかと言えば
今だに、護れれた業界です。
その中でも、保険業界はその最たるものです。
生保で言えば、生保協会という団体があります。
これには日本で営業する全ての生命保険会社が
加盟しています。
そこで中心となっているのは、古参の日本の会社です。
日本生命、第一生命、明治安田生命・・・・
という会社が仕切っています。
外資の会社は肩身の狭い思いをしています。

例えば、外資の会社が新商品を発売し、
その影響で売上が脅かされると、すぐに金融庁に
泣き付きます。
それに対し金融庁も、古参生保の言うことを聞いてしまうのです。
こんな事が、つい最近まで行われてきました。
こんな状況ですから、保険会社、行政官庁は
自分達の利益のことしか考えていませんでした。
「お客様の為」など二の次、三の次です。

今、問題となっている保険金不払いについては、
こういう保険会社の体質を反映しているものです。
保険会社が今までしてきたことが、明るみに出ただけです。
謝罪会見をする保険会社の幹部、
彼らは本当に謝罪をしているのかは疑問です。
「何で俺が社長の時にバレたんだよ。ツイてないな。」
位にしか思っていないでしょう。

そんな低レベルの保険会社に保険料を払い、
何かあっても保険金が貰えない。
保険契約する消費者も、保険会社をしっかり
見極める必要があると思います。



ホワイトカラー

2007-05-19 09:18:36 | 日常
ホワイトカラーと言うと何を連想しますか?
所謂、サラリーマンと言われる人達。
いいイメージでは丸の内辺りを歩いている
エリートサラリーマンです。
では、ブルーカラーからは何を連想しますか?
所謂工場の労働者が代表でしょう。
どちらがイメージとしていいでしょうか?
ほとんどがホワイトカラーと言われる
サラリーマンを選ぶでしょう。

ブルーカラーと言えば、油にまみれ
工場で朝早くから働く人、
学歴も高卒が多く、大卒は少ない
そんなイメージです。

では、日本の高度成長を成し遂げた
一番の要因な何でしょうか?
それは、日本の技術力であり、
日本製品の素晴らしさです。
それを作ってきたのはブルーカラーと言われる
人達です。
彼らの、研究、技術、開発力により
優秀な製品が生まれ、「メイドインジャパン」が
世界に認められたのです。
つまり、日本の高度成長を創り上げたのは
こういう人達の力がほとんどです。

それに対し、ホワイトカラーの人達は
優れた製品におんぶしていただけです。
「営業」という名ばかりの肩書きを振りかざし
いかにも自分達が売上を伸ばしてきた
ように言いますが、全くの嘘です。
彼らは「営業」ではなく
ただの「配送係」です。
つまり、優秀な製品を配送するだけの役割でした。
ブルーカラーの人達に比べると
全くレベルの低い仕事をしてきました。
オマケに高学歴なのに・・・。

今でも、日本経済の構図はあまり変わっていないようです。
金融業界と言えば、高学歴の代表です。
しかし、中身を知ると本当にお粗末です。
日本の金融業界は海外の金融業界の人達
からバカにされています。
それは、今まで行政機構に護送船団方式で
守られてきたからです。
いくら勉強だけ出来て頭のいい人達が沢山いても
下らない仕事をしていては、宝の持ち腐れです。
日本のホワイトカラーとはそんなレベルです。

私自身昔はホワイトカラーでしたが、
独立して気づくことは沢山あります。
以前は、自分もエリート意識があったと思います。
しかし、自分一人の力で仕事をすることで、
そんなエリート意識はすっ飛びました。
今も多くのサラリーマンは、その事に気づかず
エリートぶっているでしょう。
それが続く限り、日本経済の真の発展は
ないと思います。

レクサス

2007-05-18 09:12:46 | 日常
 トヨタ自動車<7203>は17日、高級車ブランドレクサスの「LS」に
ハイブリッド車「LS600h」を追加して17日から発売すると発表した。
ラインアップを拡充することで、トヨタ車に比べて利幅の大きい
レクサス車の拡販を図る。月間販売目標は300台。

 昨秋発売のレクサス「LS460」の排気量を拡大して
ハイブリッドシステムを搭載。燃費は1リットルあたり
12.2キロ(LS460は9.1キロ)に高めた。
価格は970万円―1510万円(ロングボディ含む、
LS460は770万―965万円)。
会見したトヨタの渡辺捷昭社長は「従来の高級車の概念を超える
21世紀の高級車」と述べ、ライバルとの違いをアピールした。
日本に次いで欧米やアジアなど世界30以上の国・地域に順次投入する方針で
、発売後の半年間に世界で7000台、うち日本で4000台を販売する計画。

 会見で渡辺社長は、ハイブリッド車の販売累計台数が5月初めに
100万台を超えたことを明らかにした。
1997年発売の初代「プリウス」から約10年で大台を超えた。
今後トヨタは、2010年代の早い時期に
年間100万台を販売する計画を掲げている。
会見した瀧本正民副社長は、ハイブリッドシステムの
小型・軽量化を進めて同時期に同システムのコストを
半減したいとの考えを示した。
同副社長はロイターの取材で先週、同時期にガソリン車と同等の利幅を実現し、
2020年ごろにはハイブリッド技術を全車に標準装備したいとの
構想を語っていた。

 07年のハイブリッド車の世界販売計画は43万台で、
従来計画を変更しなかった。06年の販売実績は31万2500台。
一方、レクサスの07年世界販売計画について渡辺社長は
「(従来目標の50万台に)プラスアルファ」とした。
06年には世界で47万5000台を販売した。

ハイブリッドシステムは素晴らしい技術です。
日本が世界に先駆けて開発したことは
日本の技術力の高さを示しています。
従来、日本の経済発展は技術力に支えられてきました。
「もの作り」ののこだわりが世界から認められてきました。

一方、その技術力に頼り、パッとしないのが
マネージメントの部分です。
今回のレクサスも、車としての魅力はいま一です。
それは何でしょうか?
トヨタの社長は、ベンツ・BMWのユーザーもターゲット
と言っていますが、どうでしょうか?
ハイブリッドは先進技術です、燃費も向上します。
しかし、ベンツ・BMWのユーザーのニーズと一致するでしょうか?
特にベンツ・BMWのユーザーは燃費よりも
車自身のブランド力、車の基本性能に魅力を感じています。
つまり、性能に対するニーズは二の次です。

トヨタも、その優れた技術力を生かすのなら、
もっと大衆車に優先的に生かすべきでしょう。
トヨタで唯一「負け組」のレクサス。
起死回生の1矢にはなれないと思いますが・・・


税金泥棒

2007-05-17 08:45:09 | 日常


社会保険庁指導医療官(歯科技官)が、出身の東京歯科大OBの歯科医に
診療報酬の監査などの内部情報を教えた見返りに
同大の同窓会幹部から二百数十万円を受領したとして、
警視庁捜査2課は16日、収賄容疑で栃木社会保険事務局の指導医療官、
佐藤春海容疑者(57)、贈賄容疑で同窓会副会長で
日本歯科医師会前専務理事、内山文博容疑者(66)ら2人を逮捕した。

 佐藤容疑者は同窓会の要請で医療官となり、
歯科医より収入が減るため同窓会から現金提供を受けていた。
10年間で計1000万円以上を受領したとみられ、
捜査2課は同窓会を舞台にした癒着の解明を急ぐ。

 他に逮捕されたのは、同窓会副会長、大友好容疑者(73)。
いずれも容疑を認め、佐藤容疑者は受領した金を貯蓄していたという。

 調べでは、佐藤容疑者は東京と栃木の社会保険事務局に勤務していた
平成14年11月~17年7月、勉強会で同窓会東京都支部の会員に
監査対策や指導前に情報を教えた見返りに、
支部会長職にもあった内山容疑者らから4回にわたり
現金二百数十万円を受け取った疑い。
懇親会や新年会などの会合で50万円単位で手渡しされ、
栃木に転勤の際は餞別(せんべつ)名目の提供もあった。
関係者によると、同窓会本部も年間100万円を提供したという。

 佐藤容疑者は勤務医だったが、同大OBの要請で同窓会の推薦を受け、
平成6年に指導医療官に就任。診療報酬面での便宜を期待され、
事実上、同窓会から送り込まれた形だった。
収入が減るため、就任直後から現金提供が始まり、
一回数万円の飲食接待も行われていたという。
内山容疑者は、日本歯科医師連盟の一連の事件後、
組織再建のため専務理事に就任したが、今年3月、健康上の理由で辞任した。

全く呆れた事件です。
この事件の構図は次の様なものです。
診療報酬の水増しということは、診療もしていないのに、
社会保険費を騙し取ることになります。
そして、その監査をする人間が水増しの手口を
指南していた。
その架空請求で得た診療報酬費の一部を
社保庁の監査人にお礼として払っていた。

このお金は全部税金です。
我々国民が一生懸命働いて払っっている税金の一部です。
更に、医療費負担は以前の1割から3割になっています。
社会保険の財源不足を理由に、国民に負担がかかっています。
この事件により、社会保険不足はこのような
水増しによる架空請求が原因ではないか?
と思えてきます。

まずは、実態解明をきっちりしてもらい
その結果をきちんと国民に示してもらいたい。
国民は常に弱い立場にあります。
高齢者の医療費負担、税金の問題
国民は苦しい生活の中からきっちり払っています。
それにつけ込む卑劣な犯罪です。
彼らには厳正な処罰をお願いしたいです。

傍目八目 

2007-05-16 09:09:45 | 日常
 
宋 文洲さんのコラム「傍目八目」を紹介します。

日本には有名な言葉があります。「日本の常識は世界の非常識」と。

 これを最初に聞いた時はびっくりしたことを今も鮮明に覚えています。
確かに日本にある保守的な考え、陳腐化した慣習、
世界の変化に取り残された通念は批判すべきです。

 しかし、どの時代、どの国にも常にあることです。
その国の常識が世界の非常識だというのは、いくらなんでもひどすぎます。
自虐的だからではありません。外国人の目から見ると
日本の常識のほとんどは世界の常識と同じであり、
日本の常識を否定することこそ世界の非常識だからです。

日本が守るべき常識は
 日本が大切にしている常識のほとんどは、グローバルな常識です。
清潔さ、謙虚さ、同情心、向上心、努力の尊さ、
チームワークの重要性…どれも世界の常識であり、
どれも世界が守りたい常識です。

 確かに日本の一部の常識が、多くの国で常識ではないことがあります。
しかし、そのことにより何か問題が生じるのでしょうか。
国の概念と関係なくこの地球には多様性があります。
地域の特殊な自然環境と歴史変遷に起因する独特な常識があって当然です。
その地域、そして近隣の人々に迷惑をかけていないのであれば、
非常識ととらえる方が問題です。

世界と違ってはいけないのか
「日本の常識は世界の非常識」の論点にはなぜ、
世界と違ってはいけないかという議論が欠けているだけではありません。
どのようにあるべきか、どのように変えるべきかという前向きな、
正面からの議論から逃避しています。ただ違っているからいけないと
主張しているのみです。この論点は明らかに「
他人と違ったものは間違っている」という“世界の非常識”に立脚しています。

 ある人や組織の行動を否定するために、正面から議論ができない人はよく
「そんなことをするのは○○○だけです」と言います。
本質論から見た場合、これは実にロジックのない乱暴な言い方で、
議論する自信がない証拠です。しかし、我々人間の多くは人の行動を見て
自分の行動の正当性を判断する心理を持っています
。売り場のサクラ、お笑い番組で放送時に加える笑い声などは
この心理を利用した典型的な事例です。

非常識を煽る風潮を助長する
 「日本の常識が世界の非常識」が持つ本当の意味は、
「そんなことをするのは日本人だけだ」でしょう。
これだけの理由で日本の常識を否定しているのです。
これは明らかに我々の心理を悪用しています。
「非常識なことは良いこと」と言わんばかりの「非常識論」です。
ライブドアの堀江さんは非常識を売り物にしてきました。



 「金で買えないものなどはない」「稼ぐが勝ち」といった彼の主張は、
どう考えても日本の常識でもなく世界の常識でもありません。
株式の100分割はどう考えても日本の常識でもなく世界の常識でもありません。
それでもあれだけの人々の支持を得た背景には日本の常識を否定し、
日本の非常識を煽る一時的な風潮があります。

 日本の常識は世界の常識です。一時的な特徴を持ちながらも
日本の文化は世界の文化の一部であり、世界とのコミュニケーション
によって形成され、世界にも影響を与えてきました。
日本の常識は、日本の良識を支え誇りでもあります。
改革とは日本の常識を否定するものではなく、
古い慣習や歪んだ発想を正すものです。日本の常識は
日本の文化と良心そのものであり、世界の財産でもあります。
これを否定する行為は、必ず日本と世界に害をもたらすでしょう

カンブリア宮殿

2007-05-15 08:32:47 | 日常
4月にカンブリア宮殿に出演した
日本レストランシステム会長 大林氏をご紹介します。


市場が減少し競争が熾烈な外食産業において、
驚異的な利益率を誇る企業「日本レストランステム」の
創業者で会長である大林豁史氏をゲストに迎える。
スパゲッテイの「五右衛門」、オムライスの「卵と私」、
喫茶店「モーツアルト」など30以上の業態を展開する
「日本レストランシステム」は利益率10%超えれば“優良”と言われる
外食産業にあって21,1%(2006年5月期)と
断然の強さを見せる
現在スパゲッテイや和食を中心に展開している
「日本レストランシステム」だが、これまですし屋、とんかつ屋、
ラーメン屋、立ち食いそば屋からディスコまであらゆるものを手がけた
経験を持つ。大林氏は「その失敗があるからこそ今がある」と言う。
普通は土地が安い郊外に作る“セントラルキッチン”を日本一の高級住宅街・
田園調布に作り、必ずといって良いほど、店を一等地に構え、
ダメだと思ったらすぐやめるのが大林氏の経営のやり方。
大林氏の常に挑戦する姿勢と合理的なモノの考え方は
サラリーマンとOLにとってきっと役に立つはず。

とても魅力的な経営者です。
常にチャレンジする姿勢、魅力的な人柄
サラリーマン社長いは無い魅力を持った人です。
村上龍が最後に質問する言葉で
「成功の条件」を聞きます。
大林氏は
「女神に嫌われることはしない様にしている。
金をばら撒いてオネエちゃんと遊んだりはしません。」
と話していました。
最後にテレながら話したのは、
「親孝行をすることです、お墓参りもよくします。」
と言っていました。
凄く印象的な言葉でした。
私も無宗教派でしすが、
親、ご先祖様は大切にする様に心がけています。
つまり、何事も自分よがりをせず、
周りの人に感謝の気持ちを持ちなさい
といことと思います。
大林のこの言葉を聞いて、
更に魅力を感じました。

とかげの尻尾切り

2007-05-14 18:29:35 | 日常
今年2月に「あずみの観光バス」が
橋脚に激突し、乗客ら27人が死傷した事故で
大阪府警は同社社長、専務ら3人を
逮捕しました。

この事故では、下請けバス会社の
規制緩和による過当競争、元請旅行会社の
下請けいじめ等の事実が明らかにされました。
「あずみの観光バス」も元請旅行会社から
正規料金を大幅に下回る金額で、
仕事を請けていました。

今回の社長逮捕は、下請けバス会社1社に
責任を負わせるもので、背景にある多くの
要因の改善にはつながりません。
今後も、この状況が改善されない以上、
同じ様な事故は再び起きるでしょう。
警察は、事故の直接責任者を罰するだけで、
事故再発抑止力は全く機能していません。
警察の本来の役割は何でしょうか?
ただ、悪者を捕まえるだけでしょうか?
いいえ違います。
事故や事件を起こらないようにすること、
これが一番の使命です。
スピード違反にしても、隠れてコソコソ
違反を検挙する。
そうではなく、スピード違反をしないように
指導すること、それにより事故を防ぐことが重要です。

確かに「あずみの観光バス」では、
勤務時間や労働体系は規定に違反していました。
経営者は当然罪を償うべきです。
しかし、それだけでは片手落ちです。
なぜ、そのような状況に追い込まれたのか?
「あずみの観光バス」が儲ける為だけに、
人件費を削る為に、規則に違反したのか?
そうではありません。
非常識な安値で仕事を請けざるを得ない状況があったのです。
そこには、規制緩和による下請けバス業界の
悲惨な現状があります。
元請の旅行会社にも責任はあります。
もっと悪いのは、その現状を認識しながら
黙認していた行政官庁です。
バス業界の悲痛な叫びを知りながら、
何の手立てもしてこなかったこと、
これらが事故の大きな要因です。

「あずみの観光バス」の社長は加害者であり、被害者です。
今回の逮捕も見せしめの意味もあるでしょう。
日本の行政・司法・検察の権力により
罪を全部背負わされることになりました。

バスに限らず、電車、飛行機、船
一日に多くの人が公共交通機関を利用しています。
今後も事故の度に、誰かが犯人にされます。
日本の事故調査は犯人探しだけです。
しかし、犯人探しで終わっていては事故の再発は
防止出来ません。
今後も悲惨な事故は繰り返し起きるでしょう、
この日本の行政機構のスタンスが変わらない限り・・