社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

銀行の罪

2007-06-19 09:00:44 | 日常
三洋電機の不正経理問題がありました。
内部でのゴタゴタがり、
結局、社長の井植氏と会長の野中氏が
辞任をすることとなりました。
この陰に銀行の罪が隠されています。

「不適切な損失処理」が発覚した直後
調査委員会を設立しようとした野中会長は
辞任に追い込まれました。
社長の井植氏も大株主である
金融3社に退任を迫られました。
これにより、創業家は断罪されましたが、
これを助ける立場にあった銀行の責任は
問われませんでした。

「不適切な損失処理」をしていた間の
財務の責任者は三井住友銀行出身
古瀬洋一郎です。
彼を送り込んだのは、
現日本郵政社長の西川氏です。
何故、この時に古瀬氏は不適切な
経理処理を見抜けなかったのか?
見抜けなかったのではなく、
見過ごしたのではないか?

この時期は三井住友銀行はどうしても
不良債権を増やしたくなかった時期でした。
自己資本比率の改善途中であり、
これが達成出来なければ、
国有化という恐れもあったのです。
三井住友銀行は同じ時期に
カネボウ問題も抱えていました。

ここには、銀行の自分さえ良ければ
他はどうでもいいというスタンスが見えます。
当時の頭取の西川氏は現在日本郵政の社長になっています。
銀行の論理で、郵政の運営をされたら
たまりません。
というか、彼が郵政の社長になったことは
「天下り」と同じではありませんか。
優秀でカリスマがあるならいいでしょうが、
西川氏には全く感じれません。
日本の金融業界の柱「銀行」
その実情は知れば知るほど
恐ろしいものです。
「強者の論理」しかありません。
よく言われている言葉で
「晴れている時は傘を貸してくれるが、
雨が降ると傘を貸してくれない」
銀行のスタンスを良く言い当てています。
こんな「日本の銀行」
本当に必要ですか?

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