社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

WTO

2008-07-31 00:09:26 | 日常
WTOの会議において、関税の引き下げについて
合意が取れない結果となった。これによる世界
経済への機会損失は1000億ドルになると予想さ
れます。

全くバカバカしいのは、この不合意の原因とな
ったのは、アメリカ、中国、インド3国のエゴ
だからです。お互いの利権に執着した為に、他
の多くの国に損失を与えたのです。今の世界に
おいて、最もやっかいなのがこの3つの国です。
アメリカはエネルギー問題でも問題国です。そ
れは、未だに石油消費量がダントツ1位であり、
かつ、消費量削減に一番疎い国だからです。今
の世界経済を混乱させている張本人です。今回
の問題も、アメリカは自国の輸出を増やしたい
だけで、関税引き下げを唱えていました。つま
り、WTOは世界経済を統制し、健全化させるとこ
ろであるにも関わらず、アメリカは自国だけの
利益を主張し続けたのです。インド、中国も立
場、主張こそ違いますが、やっていることはア
メリカと同じです。つまり、自国の利益だけし
か考えず、世界全体のことはお構いなしなので
す。

今やどの分野においても世界は一つに繋がって
います。その中で、発言力の大きな国こそ世界
全体の利益を優先して考えるべきです。そうで
なければ小国は完全に潰れてしまいます。本来
WTOは、小国を守るための国際機関であった筈
です。しかし今では大国の利権を主張する場所
に成り下がりました。こんな組織であるなら、
存在価値はありません。今回の会議結果を見れ
ば一目瞭然です。

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